ソニーがXperia 1 IVというスマートフォンをゲームに特化させたXperia 1 IV Gaming Editionを発表しましたね。そんな中私はXperia Playというコントローラーが付いたスマートフォン(11年前に発売)を入手して遊んでました。
ボタン・十字キー・タッチパッドが本体に付いたスマートフォンということで・・・最高ですよね。
絶対にXperia 1 IV Gaming Editionよりも優れています。
ありがとうございました。
スペック&主な特徴
Xperia Play (SO-01D)は2011年のAndroidスマホなので・・・スペックもかなり低いです。バージョンは2.3.4、名称がGingerbreadの時ですね。そしてRAMがなんと512MB。1GB切っているという・・・。ストレージ容量も1GBで少なめ、バッテリーも1500mAhと少なめ。うーん、なるほどね。
まぁいくら古いスマホとはいえ、Androidなのでアプリ入れれば古いなりに遊べるでしょ。この頃のAndroidはROOT取得してメモリ拡張したりしてたし、まぁなんとでも遊べる・・・
と、思ったのが間違いでした。
古いスマホ、なめたらアカン。古いスマホとの付き合い方は中々難しい、というかこの初期の未成熟な時代のスマホは・・・まぁ、実際に本体を見ていきましょう。
動画版レビュー
本体外観
ワクワクするデザイン
▲非常に懐かしいですね。この頃のAndroidって感じです。丸っこくて、小さい。2011年はiphoneで言うとiPhone4S。今のスマホと比べると圧倒的小ささ、片手で全画面触れる感じが懐かしいです。
▲PSP GOのように、スライドさせることでコントローラーが現れて、ゲーム機として遊ぶことができます。まさにスマホとゲーム機のハイブリッドとして開発されたもので、ワクワクするデザインですよね。
スマホをゲーム機に寄せたのがこのXperia Play、ゲーム機をスマホに寄せたのがPSP GOって感じです。
ボタンが有ることすら懐かしい
▲画面側にボタンがあるの!?って思うかも知れませんが・・・この時代は戻るボタン、ホームボタン、メニューボタンが有るのはスタンダードでした。本端末はそれに加えて検索ボタンもあります。
▲背面にはカメラとXperiaの文字、そして懐かしいソニエリロゴが。ロゴは細胞を意味しているらしい。またソニー・エリクソンはソニーとストックホルムのエリクソンによる合弁企業で、今ではソニー株式会社となっています。合弁解消される直前の端末です。
流石のビルドクオリティの高さ
▲上側面にはLRボタンのボタンとボリュームボタン、下側面にはイヤホンジャックとMicroUSB。
シェル自体は光沢感のあるプラスチックですが、流石といいますか、流線型の丸みを帯びたビジュアルが凄くカッコイイし、上下やボタンにアクセントとしてシルバーの鏡面プラスチックを採用していて、おかげで指紋は付くんですが非常にゴージャス。
そしてビルドクオリティも高いので満足感。とても11年前の端末とは思えないさすがのクオリティです。100年後の人間に今のスマホとXperia Playを見せたらこっちの方が最新の端末だと思うんじゃないでしょうか?
・・・わかりませんけど
▲左側面には電源ボタン、右側面には取り外しのきっかけみたいなのがあります。この頃はバッテリーカバーが容易に取り外せるようになっていたので、このようになっています。
操作感
コンパクトだが手に馴染む
▲そんなに小さくて薄いと操作しにくいんじゃないかと思うかも知れませんが、手に持ってみると良い感じに手に馴染み、ボタンの位置も丁度良くて結構使いやすいです。勿論携帯性も高いし、総合的に見るとそこまで悪くない。
ドームスイッチによるぷちぷちとしたボタン
▲十字キーと○✕△□ボタンはプチプチとしたいわゆるドームスイッチによるボタンです。ボタンの薄さはPSP GOとほぼ同じですが、こちらの方が若干硬め。
タッチ式スライドパッドは残念ながら純正のアプリがもう遊べないので使えませんが、使えたとしても所謂PCのタッチパッドのような感じっぽいので、使いやすいとは言いにくそう。
▲LRボタン奥側に倒れる仕組みになっていて押し心地はタクトスイッチのカチカチとした感じです。
画面
PSPGOと同サイズくらいで有りながら解像度は倍
▲画面は4インチ(854 × 480 FWVGA)なので結構満足感有ります。PSPの解像度は480×272と倍くらいの解像度なので、PSPGOよりも鮮明ではっきりとした見え方です。
▲縦横比のおかげでGBAのような横長なゲームを遊ぶと中々しっくりと来ますが、そうでないゲームも無駄にベゼル広いなーと感じることは有りません。
ちなみに私が購入したこの端末はタッチパネルが壊れて使用不可になっていて、最近のモデルであればマウス繋いだりしてなんとか使えるようになったりもしますがそれも不可能。
▲なのでこの修理パーツをAliExpressで購入して自分で分解して修理しました。結構大変だったのでおすすめはしません。
使い方
アプリダウンロード不可、アップデート不可、Googleログイン不可
これが最大の問題。古すぎて、もうアプリのダウンロードができません。なので初期搭載されているはずのクラッシュ・バンディクーとかアスファルトレーシングとか遊べません。これは・・・悲しいですね。
しかもGoogleログイン出来ないので、Playstore等の機能も使うことができません。
ふむ、困ったなぁと思いながら、アップデートしてなんとかできないかと思いましたがアップデートもできません。
カスタムROMの導入もおすすめできない
少々げんなりしながら、思い切ってカスタムロムでも入れてみるか?と思いましたが、カスタムロムもそれはそれでめちゃくちゃ重くなるし、オーバークロックしてもメリットがあまり無いみたいなので見てみぬふりをしました。
PSXperiaは容量を食うからおすすめできない
PSXperiaっていう、初期搭載されているクラッシュ・バンディクー等と同じように遊ぶことができるようになるデータ変換ソフトが有ったので、試してみようとするもそれはそれで本体容量を食ってしまうのでおすすめできないとのこと。なので・・・諦めました。
Android用のアプリでいいかな・・・と。
あと現在制作者が公開中止しちゃってるので、頑張ってアーカイブから探さなきゃいけないという…。
とりあえずROOT化して少しでも容量を減らす
とりあえずROOT化だけは行いました。ワンクリックで行えるツールがあったので、それを行い、少しでも容量を減らして軽くするためにやっておきます。なんかやっている途中でROOT化必須だった頃のAndroidを思い出して凄く懐かしくなりました。
Apkpureで古いApkデータを探してインストール
レトロゲームならまぁ遊べるだろうと思い、野良アプリが沢山配布されているプラットフォームのApkpureでインストール!・・・しようと思ったんですが、最近のアプリでAndroid2に対応しているものはほとんど有りません。なのでダウンロードしてもインストール不可、インストール出来ても起動不可なものがほとんど。
しかし、Apkpureは前のバージョンを押すことで、古いバージョンもダウンロード可能な上、対応しているAndroidバージョンも表記されています。
ありがてえと言いながら古いバージョンのSnes9x、やMyBoy等をインストール。こうしてやっと遊べるようになりました。うーん大変。
▲そうしてなんとか遊ぶことが可能に
感想:とにかくXperia Play 2 を出して欲しい。
ということで、遊べるようになるまで一苦労なハードでした。というか、あまりにも古すぎますね。スマホにとって10年は大きすぎた。
本体のビルドクオリティの高さ、チャレンジングなボタン等ロマンに溢れる端末では有りますが、発展途上なAndroid OSに対して実用性が伴っていないというか、この時代では早すぎたのでは?と感じてしまいました。
今はゲーミングUMPCやAndroidゲーム機戦国時代、今こそ新作を出すときでは無いですか?ソニーさん。どうせなら、ゲーミングUMPC、Androidでクラウドゲーミング専門コントローラー付きスマホでも良いので、出してみませんか?多分高くても売れますよ?
まぁ、とりあえずコンパクトなゲーム機欲しいな~っていうのであればPSP GOを買ったほうが良いです。
Playは全然実用的では無いですけど可愛いので大切に保管しておきます。