綺麗すぎてやばい、ずっと見てられる、脳がおかしくなる、犯罪。眺めているだけで一日が終わってしまった。
というのは言いすぎだとしても本当にすごいデザインのスマホが出ました。それがこのnubia Z70 Ultra。まずこのゴッホの星月夜(The Starry Night)をモチーフにしたかなり派手で楽しいデザイン、
そしてnubiaシリーズ共通のインカメラが無い、見えないディスプレイ、そしてカメラもかなりすごくて物理可変絞りカメラを搭載。そしてチップセットにはSnapdragon 8 Eliteという最新のハイエンドチップを搭載。正直かなりおかしい、どうかしてる。
販売ストア
一番安いモデルがブラック (12GB + 256GB)で122,800円
ブラックとストローの (16GB + 512GB)が 139,800円
そして今回レビューするスターレイナイト (16GB + 512GB)は149,800円
正直高いけど同クラスの最新ハイエンドスマホと比べると割安。最新のスマホが高すぎる。
動画版
スペック&主な特徴
nubia Z70 Ultraとは
nubiaは中国ZTEの子会社としてスタートしたスマホメーカーで、ゲーミングスマホのRedmagicシリーズや折りたたみスマホのLibero Flipもnubiaです。
Z70 Ultraはnubiaによるハイエンドモデルで、チップにはSnapdragon 8 Eliteと最新のものを搭載しています。ちなみにこれはSnapdragon 8 Gen 3の後継、日本最速らしい。てかまた名前変わったんか。
本機種は角張ったデザイン、そしてディスプレイとカメラが大きな特徴。ディスプレイは6.85インチの有機ELで、解像度 2688 x 1216、リフレッシュレート 144Hz、430PPIと妥協なきディスプレイ。そしてフロントカメラは第7世代アンダーディスプレイカメラ(UDC)搭載で、見えません。
カメラはトリプルで、メインカメラが35mm、広角カメラが122FOVで13mmまで広角にできて、望遠が70mm。このメインカメラの35mmが独特で良いんですよね。
バッテリーが大容量の6150mAhの80W充電対応、重量は228グラムと重め、RAMは12/16GB、ストレージが256/512GB、IP68とIP69級の防水防塵、カラーはブラックとストロー(イエロー)、Starry Nightエディションがあります。これはいわゆるゴッホの星月夜をモチーフにしたモデルで、公式ストア限定。おサイフケータイ(Felica)はありません。全体的に前回のモデルからスペックアップしています。
今回とうとう正式に日本上陸とのことで、技適もあります。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回は私から熱烈アピしてメーカーにお借りしました。

箱はこちら。スマホのデザインを想起させるような高級感有るデザインになっています。
iPhone等と比べるとかなり大きめの箱ですが、ケースなども入っているのでありがたいですね。

内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、SIMピン、説明書、ケース、本体です。ケースはこれまで背面部分のみを守るようなかなり薄手のものでしたが、今回は結構しっかりめなTPUケースとなっています。
本体外観

本当にかっこいい、凄すぎる。
何重にもレイヤーが重なったテクスチャが積み上がっているようなビジュアルで、キラキラとグラデーしょなるに輝く見え方がたまりません。圧倒的なラグジュアリーさ、希少鉱石を眺めているような、脳の髄を刺激するような気持ちよさ。

正直スマホスペック的にはもう十分だと感じるんですが、この背面デザインになら金を出しても良いかなとすら思います。こんなテクスチャの物質は見たことない。スマホという日常的に使うものだからこそ、このくらい豪快なデザインでも良いのかもしれない?と思いました。
ちなみにテクスチャの感触自体はボコボコしたりしているわけではなくフラット、ぬるっとしていて実際の素材としてはガラスでしょうか。手触りもかなり良いです。

手に持ってみた感じとしては、Z60ではめっちゃデカくて分厚くて重かったんですが、今回は手に持った感じも結構良く、まず重量が10グラムくらい減ったので実際軽くなっていて、そして厚みが少しだけ減り、側面やエッジが少しだけ丸くなったので握りやすくなりました。
最初に手に取った時、ちょっとだけ丸くなっちゃったな・・・と少しだけ残念な気持ちになりましたが、実際に使っていると、やはりスマホとしては重くてゴツい部類、変わらず無骨で角張ったパワフルな板だなという印象は継続、むしろ扱いやすくなって好印象です。

カメラユニットの上部と、カメラ以外の部分は同じテクスチャ、カメラ下半分は黒の光沢。カメラはそれぞれ上部にあるのはメインカメラの35mm、左下が望遠カメラ、中央が広角カメラ、右がフラッシュ。
Z60よりも洗練されたようなカメラ配置はかなり良いと思いました。カメラの厚み自体も少なくなっていて、重量バランスも良くなったような気がします。

右側面には音量ボタン、電源ボタン、シャッターボタンがあります。
左側面にはスライドスイッチ。スライドスイッチはデフォルトではカメラが開くようになっています。
カメラ部分はこのように板が積み重なったようなデザイン。同じくNubiaのRedmagicはカメラバンプすら無いのでそちらも気になりますが、あちらは冷却ファンが搭載されていて防水性能が無いです。私はヘヴィーにゲームをやる人ではないので、防水防塵がしっかりしていてカメラ性能が良いのがありがたいです。

下側面にはSIMスロット、USB-C、スピーカー。側面は金属フレームになっています。Z60と比べるとかなりエッジがマイルドになりましたね。
画面・スピーカー
画面

見てくださいこの美しいディスプレイ、このスマホ、そしてRedmagicもそうですが、アンダーディスプレイカメラなのでノッチどころかパンチホールがありません。
別にあってもよくない?って思うかもしれませんが、無いと妙にすっきり感があって本当に美しい!天才!って気持ちになります。気持ち良い。
Z60では目を凝らしてよく見れば見えましたが、今回のモデルは本当に、全く分かりません。すごい進化している。すごい、すごい。
ちなみにそのせいでフロントカメラの画質は白っぽくなりかなり悪いんですが、フロントカメラで写真を撮ることは殆ど無いので無無無問題です。顔認証用です。割り切っていて良いと思います。
ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼り付け済みでした。

iPhone15Pro(6.1インチ)と並べるとこのサイズ差。四角い6.85インチはかなり大きく感じます。

Z60と並べてみたのがこちら。比べてみるとわかると思いますが、ほぼほぼ同じサイズでありながらディスプレイのカーブも若干大きくなっていて、ベゼルはより小さくなっています。Z60の方がより四角くは感じますが、デメリットには感じません。
画質、解像度は上がっていますが、差は感じません。
スピーカー
スピーカーは下部と通話口のスピーカーがあり、広がりがあるように聴こえます。
ハイエンドとしてはちょっとイマイチで低音が弱めの音質ですが、十分だと感じます。全然動画視聴には十分ですし、ゲームをしたりする分には全く問題なく感じます。iPhoneが良すぎる。
Z60と大きく変わった感じはしません。
イヤホンジャックは無いですが、Bluetoothの対応コーデックが多く、
・aptX Adaptive
・LDAC
・aptX HD
・aptX
・AAC
・SBC
と対応しています。
使用感
おっもい

とにかくデカくて重いです。
しかしZ60で少しだけ不満だった重量感、グリップ感の悪さが程よく改善されたような感じで、僅かな点ではありますがかなり快適になったように感じます。片手で操作していたら落としそう・・・!という若干の不安が薄くなったような感じ。
まぁそれでも重いは重いんですが、バッテリーも6150mAhとめちゃくちゃ多いですし、おしゃれって我慢なんです。(おしゃれ?)
ヌルヌル快適

もちろん最新チップセットなのでキビキビ、引っかかりやラグを感じることは無く、リフレッシュレートは144Hz対応。私は消費電力が上がるのが気になるので自動で使っていますが。
NebulaOS15というAndroid15ベースのOSが搭載されていて、勿論プレイストア対応、通常のAndroid端末として使えますし、日本語にも対応しています。Z60では日本語が変だったりしていて、気になるところで言うとカメラアプリの『番地』って表記でしたが今回はストリートモードと正しい表記?になっていました。
ちなみにDisplayPort Alt Modeにも対応しているので、テレビやモニターに有線接続して出力することも可能です。
画面内指紋認証・常時ディスプレイ

指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れて認証されるもので、顔認証にも対応しています。認証系がすべて隠されていてかっこいいですね。ちなみに認証速度は指紋も顔も爆速です。ノーストレス。
常時表示にも対応していて、時計だけ表示しておくことも可能です。画面タップすると10秒だけ表示しておける機能があって、これは便利だなと思いオンにしています。他にもロック画面を変えれたり、指紋認証のエフェクトを変更できたりと、色々できて楽しいです。
ベンチマーク
この端末のチップセットはSnapdragon 8 Eliteで、
AnTuTuベンチマークを測ってみると
総合スコア:2562120
CPU:547055
GPU:1158017
総合が256万、CPUが54万、GPUが115万となりました。もはやよくわかりません。

最新のゲームを最高画質で遊べます。正直もうずっとですが、性能的にどのくらいすごいのかわかりません。ちなみに大体のAndroid用スマホゲーは60FPSまでにしか対応していません。
スマホ用コントローラーを装着してゲーム機に変身するのも良いです。カメラが大きいので若干の干渉はありますが、パンチホールすらないこのディスプレイ、まるでモニターそのものを触ってるような感覚は健在で、たまらなく良いです。
バッテリーは多いのでとても長持ち。余裕で一日持ちます。PCMarkで持続時間を測ってみたら約10時間でした。あくまで参考まで。
さらに充電速度も80W充電対応なのですぐにマックスになり、本当に快適。
充電分離(バイパス充電)も可能なので、バッテリーを気にせず遊ぶこともできます。
カメラ

Z60からですが何よりカメラがとにかく楽しい。標準カメラが35mmなので、一般的なスマホよりもズームした感じの画角になります。単焦点レンズを使っている感じがたまらなく良くて楽しい。
めちゃくちゃボケますし、物理可変絞りのおかげでボケ具合の調整もできます。ソフト側でボケさせるのではないので、自然なボケ方が良いですね。
あとシャッターボタンがあるので、本当にカメラで撮影しているような感覚もあり良いです。半押しでピント合わせ、長押しで連写などの機能もありますし、硬さもちょうど良くて撮りやすいです。
動画撮影も手ぶれ補正がまぁまぁ効いて撮りやすい。70mmのズームレンズも楽しいZ60ではあまり寄って撮れなかったんですが、結構寄れるようになっています。フィルターの種類も豊富で、個人的には光源が星の形になるスターバーストモードが面白いなって思いました。
不満は水平器ですね。シャッターボタンのところに水平の標準が現れるので、正直見辛い。他のスマホでは大体中央に表示されるので、それにして欲しかったなと思います。
感想

何より最大のテンションぶち上げポイントはやはりこの背面デザイン。退屈な日常をぶち壊してくれる(?)ようなビジュアルは唯一無二、光を当てて撮影しているとかなり派手に見え、まぁ実際派手ではありますが色味自体は結構落ち着いていてめちゃくちゃ高級感あるんですよね。
カメラはシャッターボタンや可変絞りの35mmで楽しく撮れますし、性能的には最新のチップなので基本どんなゲームでも遊べます。
そして全スマホで採用して欲しい更に進化したアンダーディスプレイカメラ。独特の画面のすっきり感により、もうパンチホール見たくないね・・・という気持ちにさせてくれます。というかなっています。
Z60から絶妙な寸法・重量変化によってかなり使いやすくなりましたし、個人的には今一番アツいスマホだと思っています。
ちなみに私、基本的には小さめサイズが好きなんですが、もうコンパクトスマホ出ませんし、諦めています。
