4.2インチの4:3ディスプレイを縦に構えたボディへ、Snapdragon 865。MANGMI AIR Y Proは、その組み合わせで出てきた縦型のエミュ機です。
AIR YシリーズはMANGMIが新しく立ち上げた縦型Androidハンドヘルドのラインで、下位のAIR Yと上位のAIR Y Proという2モデル構成。Pro側はSnapdragon 865にデュアルのホールセンサースティック、18Wの急速充電と、ひととおり盛られています。音量調整がゲームボーイ風のスクロールホイールというあたりに、狙っている方向がはっきり出ていますね。
横型が当たり前になっていたこのジャンルで、あえて縦に振ってきた一台。ディスプレイと操作系のこだわりようを見ていると、スペックの並びだけでも意表を突かれます。
販売ストア
価格は公式ストアで、4GB+64GBモデルが159.99ドル、8GB+128GBモデルが189.99ドル。下位モデルのAIR Yは94.99ドルです。発売は日本時間の2026年8月13日11時で、そこから3日間は早割が用意されていました。早割時の価格はAIR Y Proが145.99ドルと175.99ドル、AIR Yが89.99ドル。
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動画版
スペック&主な特徴
| ディスプレイ | 4.2インチ / 1280×960 4:3 IPS タッチ対応 |
|---|---|
| SoC | Qualcomm Snapdragon 865 |
| メモリ | 4GB / 8GB |
| ストレージ | 64GB / 128GB |
| バッテリー | 5,000mAh(18W急速充電) |
| スティック | デュアル ホールセンサースティック |
| 冷却 | アクティブ冷却(エアフロー式) |
| ライティング | RGBライティング / Mボタンの呼吸ライト |
| 音量調整 | スクロールホイール |
| ソフトウェア | M SPACE 2.0 |
| カラー | Black / Retro GB |
| 同梱物 | USB-A to Type-Cケーブル / ユーザーマニュアル |
| 保証 | 1年 |
| 価格 | $159.99(4GB+64GB)/ $189.99(8GB+128GB) |
MANGMI AIR Y Proとは
MANGMI AIR Y Proは、縦持ちで遊ぶAndroidハンドヘルド。AIR Yシリーズの上位にあたるモデルで、レトロタイトルのエミュレーションを軸にしつつ、Androidゲームやクラウドストリーミングまで可能なパフォーマンス。
ディスプレイは4.2インチの4:3 IPS液晶で、解像度は1280×960。タッチ操作にも対応します。横に長い画面ではなく、いわゆるブラウン管比率。
チップセットにはSnapdragon 865。メモリは4GBと8GB、ストレージは64GBと128GBの2構成で、上位を選ぶとメモリとストレージが同時に増える形になります。
入力まわりはデュアルのホールセンサースティック。RGBライティングとMボタンのLEDライトを備え、音量はゲームボーイ風のスクロールホイールを回して変えます。この操作系の作り込みが、AIR Yシリーズのいちばんの見せ場。
冷却はエアフローで内部の熱を逃がすアクティブ冷却方式。バッテリーは5,000mAhで、充電は18Wの急速充電に対応します。
ソフト側はM SPACE 2.0という独自のもの。カラーはBlackとRetro GBの2色。
下位のAIR YはSnapdragon 662にシングルのホールセンサースティック、3GB+32GBで94.99ドル。充電は15Wで、想定されているのはファミコン・メガドライブ・ゲームボーイアドバンス・PS1・PSPあたり。画面とバッテリー、冷却は2モデル共通なので、シリーズ内の違いはチップと入力まわり、それに充電速度へ集約されます。
開封&内容物
では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱のデザインは、レトロゲームをモチーフにした、グラフィカルなデザイン。

内容物はこちら。本体、Type-Cケーブル、ユーザーマニュアル。非常にシンプルです。
本体外観
ファーストインプレッション

今回手元にあるのはRetro GBカラー。ゲームボーイモチーフな色味で、赤みのある淡いグレーにエンジ色のボタンという組み合わせが綺麗です。ゲームボーイというより、AYAN…いやなんでもない
触ったときにいちばん驚いたのがビルドクオリティで、シェルの質感もボタンの感触も価格から想像するより上でした。滑らかな塗装っぽいボディで、ボタン感触を含めたどのパーツのクオリティも高いです。ここまで良い感触のハンドヘルドって他にないっていうか、あの、もう言っちゃうんですけど、完全にAYANEOです。完全に。同じ工場で作ってる?
ただ使っているうちに、握り方によっては軋みがあるのが少し気になりました。これは個体差もあるかもしれないのでなんとも言えません。

重量は、AIR Y Proが実測でグラム。いわゆるゲームボーイ的にガシッと握れるバランスなので、特別重く感じることはありません。
ボタンレイアウト・インターフェイス

前面はスティックがデュアルのホールセンサー、音量はスクロールホイール、そしてライトを仕込んだMボタン。縦型らしく、操作系は画面の下にまとまります。画面占有率が高く見える密度感。
ボタンレイアウトは前面右側に、ABXYボタン、アナログスティック、中央にホーム、スタートセレクト、左側に方向ボタンとアナログスティック。

上側面に左から、USB Type-C、イヤホンジャック、microSDスロット、マイク。
下側面には左右にスピーカー

左側面には電源ボタン、ボリュームダイヤル、タスクボタン。
右側面にはファンの排気口。右にあるの珍しいですね。

背面のファンの吸気口、下にL1/L2、R1/R2。
操作感

縦型なので、握り方は横に構えるタイプとは別物。実際に持つと印象はかなり変わります。

ボタン形状からもうすでに独特で、ABボタンは少し膨らみのある形状、XYボタンは少し凹みのある形状。感触はサラッとしていて、軽く押せるラバーの押し心地。遊びが少なく反発も良く、気持ちの良い感触です。十字キーも同じくフラットで若干細め。シーソーもできて、しっかり押した感触があり、入力は滑らかです。静音性も高い。
スタートセレクトなどの機能ボタンはポコポコとしたタクトスイッチ。スタートセレクトの静音性は高いですが、ホームボタンの鳴りは大きめです。これはなんとかして欲しかった。
アナログスティックは中央が凹んだ形状。倒れ角度は大きめです。これがデュアルで載っています。RP5などと同じものでしょうかね。

ショルダーはL1/L2とR1/R2の4つ。全てカチカチとしたタクトスイッチです。
そして音量調整。ボタンではなくスクロールホイールで、ここがシリーズの推しどころです。

ゲームボーイ風の見た目そのままに、コロコロと回して音量を変えられる仕組み。段階を上げ下げするのにボタンを連打するのとは、操作の感覚がまるで違います。感触としては滑らかにスムーズなものではなく、カチカチとある程度段階があるような感触。これもこれで良いです。

ホームボタンやスティックのライトは結構眩しいので調整必須といった感じでしょうか。
画面・スピーカー
画面

画面は4.2インチ、1280×960の4:3。IPS液晶でタッチにも対応します。
4:3は家庭用のレトロタイトルと相性のいい比率で、縦に構える本体との組み合わせも素直。ファミコンやスーファミのタイトルを画面いっぱいに映せるというだけで、気分が上がります。
ベゼルも薄くて良い感じです。左右上均一で見え方としては悪くないです。
輝度と発色は、IPSにしては発色が良いと感じる画面。
初期状態ではゴースティングがあったようですが、ファームウェア更新で改善されたらしい。正直ここはあまり分かってません。
スピーカー

スピーカーは下側面。ステレオではあるものの前面ではないのが残念な点です。このサイズならなんとかどこかに仕込めたように感じてしまいますが、どうなんでしょうか。
音質は低音が弱めで、特段良くはありません。ただ特段悪くて気になるほどでもなく、許容の範囲。もうちょっと頑張って欲しかったかも。
イヤホンジャックで有線接続できるので、それはメリットですね。
使用感
では起動して、実際の使い勝手を見ていきます。
初回起動時

初めて起動するとセットアップが開き、アプリとエミュレータが自動でインストールされます。とはいえ土台はAndroidなので、パーミッションの設定、ディレクトリ設定、エミュレータ自体の設定は結局のところ自力。
Google純正アプリとPlay ストアが入っているので、そちらからのインストールもできます。
メニュー画面
ホームまわりを担当するのは、独自のゲームハブであるM SPACE 2.0。ゲームイメージを読み込んで並べてくれる、レトロゲームに向けたフロントエンド、ホームランチャーです。

もちろん好みで外部ランチャーを使うこともできるので、いろいろ試してみましょう。

設定アプリには専用の項目が用意されていて、ライティングやスティックのキャリブレーション、アップデートはそこから。
ゲームをプレイ

チップセットはもはやお馴染みのSnapdragon 865、AnTuTuベンチマークは

ファミコンなどのレトロゲームに加えて、PS2・ゲームキューブ・Wiiのエミュレーションくらいまでは、設定を詰めれば可能なパフォーマンスです。解像度を上げたときにどこまで粘れるか、くらいの感じ。

他にもAndroidゲームを遊ぶことも可能ですが、ただ64GBモデルだとストレージの少なさのほうがネックで、大きめのタイトルを何本も入れるのは現実的ではありません。
バッテリーは5,000mAhで比較的大きめ。18Wの充電に対応します。
冷却はファンでエアフローを作るアクティブ冷却。特段熱々になるようなことはありませんでした。
エミュレータで遊ぶには
エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。
(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)
また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。
microSD
ゲームイメージ用に推奨。PS2あたりを遊ぶ場合は512GBくらいあっても良いかと。【★実機で確認:microSDスロットの有無と位置、対応する最大容量】
microSDリーダー
microSDをPCで読み込むために必要となります。
感想

ハイエンド寄りのスペックと、横型ではない形状。AIR Y Proはその両方へ同時に振ってきた一台です。
4GB+64GBで159.99ドル、8GB+128GBで189.99ドル。Snapdragon 865とデュアルのホールセンサースティックが乗っているので、この値付けになる理由は分かりやすいところ。
個人的には、普通にこの価格、そしてこの性能、そして何よりこのビルドクオリティですよ。どうなってるんですか?これでここまでできるんだったらあれとかこれとか…といろいろ思ってしまうくらいには良い質感です。
あとボリュームダイヤル。これだけで買う価値あるんじゃないですか?流石に言い過ぎか。
まぁこのあたりのサイズのAndroidハンドヘルドは選択肢が多いので、いろいろ比較検討した上で選ぶような一台だと思います。