初代ゲームボーイのカスタムです。今回はやっとBivertモジュールを組み込んだという話です。これが結構うまくいかず、泣きそうになりましたがなんとか完成させることができ、苦労したのとオリジナル液晶の美しさでかなり感動しました。
ハンダ必須の作業で、記録しながら行ったのでなんとなく手順なども載せていきます。失敗したのもそのまま載せますので、参考にしてください・・・。
Bivertモジュールとは?
前回はゲームボーイに純粋にバックライトパネルだけを装着しました。
Bivertモジュールについては調べてもイマイチ良く分からなかったので、なんとなく要らないかな・・・とスルーしてましたが、ゲームボーイのバックライト化はゲームボーイポケットのバックライト化に比べかな~り見にくいというか、普通に遊ぶには厳しそうだなというのもあり、チャレンジしてみることに。
ちなみにBivertモジュールについて軽く説明すると、基板に追加すると、ドットの隙間が黒になるので画面がよりくっきり見えて超見やすくなるっていうシロモノです。
必要なもの
・ゲームボーイ
中古で買ったものがライン抜けしたりしてたらこちらの記事を参考に。
・バックライトパネル(今回はすでにバックライト化済みなので用意してません)
バックライト化の記事はこちら
・Bivertモジュール
こちらが今回必要な反転モジュール
・半田ごて
半田必須な作業です。私が使っている半田はこれ。
・ハンダ吸い取り線
ハンダ吸い取り線は必須かもしれません。というかまぁ失敗したときなどに持っておくとかなり便利なのでおすすめです。
分解後、ピンを外す
とりあえずゲームボーイ本体を分解します。まぁ見えてるネジを全部外せばオッケーって感じです。
▲分解するとこういう基板が現れるので、
▲左から6・7番目のピンを
▲こうして引き剥がします。ハンダ吸い取り線で吸い取るか、カッターか何かで切り込んで外します。私はハンダ吸い取り線が無かったので苦労しました。ハンダ吸い取り線買いましょう。
結構これは第一の難関かもしれません・・・。
Bivertモジュールを合わせて半田付け
▲早速Bivertモジュールをはんだ付けします。
▲さっきと写真が逆になってますが、このように合わせて半田付けします。
▲とりあえず付きました。めちゃくちゃ半田付けがヘタで汚い。
失敗(1回目)
▲映りませんでした。失敗したっぽい。音は鳴るしバックライトも付くので、おそらくうまくハンダできていないのでしょう。
▲もうどうしようもないので、とりあえずハンダ吸い取り線を買って半田を吸い取って再び付け直します。
▲はんだ吸い取り線はこんな感じの物です。
▲基板とハンダゴテの間に挟んで吸い取ります。吸い取った後は使えないのでニッパーなどでどんどん切り取ります。
▲再チャレンジします!
失敗(2回目)
▲失敗しました。表示はされましたが、ぶわ~~~~って黒くなっていきます。
何なんこの現象。こわい。
▲ということで、フラックスペンというペンを使って再チャレンジ。これは半田の乗りを良くする道具のペンタイプらしいです。
失敗?(3回目)
▲いや、成功してます。成功しました。
感動・・・となるのはまだ早く、どうやら液晶裏面の偏光板を剥がし忘れているということに気付きました。。ええ今更・・・。
▲液晶裏面の偏光板を剥がしました。結構簡単に剥がれましたが、一度反射板(銀色のやつ)を苦労して剥がしているので、二度手間感半端ねえ。Bivertモジュールを組む予定の人は一緒に剥がしておきましょう。
▲きれいになったのでこの内側にバックライトパネル、新しい偏光板を仕込み組み直します。
注意:縦横間違えるとただ白黒が反転してる液晶になるので、偏光板の向きには気をつけましょう。ちなみに電源を付けない状態で青黒っぽくなったら正解です。緑っぽく(元々の状態と同じに)なったら間違いです。
完成
▲できた!!!最高!!!!!
▲最高!!!
▲かわいい!!!
▲かわいいね
ips液晶と比較
▲こちらが今回のバックライト化+Bivertモジュール液晶
▲こちらがFunnyplaying社のips液晶。こちらの方が綺麗だと思うじゃないですか?
確かに見やすさで言うとこちらの勝利ですが、体験としてのゲームボーイはバックライト化+Bivertモジュールに勝るものはありません。なぜか?
感想:オリジナル液晶の魅力がふんだんに詰まった見やすい画面
ips液晶はあくまでも平面上でピクセルが表示されているに過ぎません。新しい液晶でもあるFunnyplaying社のものはピクセルの隙間まで表現されていますが、あくまでこれは表現として映っているだけです。
それに対して今回のこのバックライト化+Bivertモジュールは、ピクセルの立体感・ピクセルの動き・色彩の多様性とという独自の要素において、オリジナルの体験の強さを作り出してるように感じます。システムについて詳しいわけでは無いので、どうしてそうなってるとかは説明できませんが、とにかく体験として言語化します。
ピクセルの立体感
オリジナルの液晶はガラスディスプレイで、つまりガラスの厚みがあります。なのでその裏側にバックライトを仕込むわけで、もちろんピクセルとバックライトに距離感を感じます。立体紙芝居みたいな感じですね。
しかもピクセルの隙間はBivertで青くなっているのでピクセルを感じながら視認性が高い。
ピクセルの動き
更にオリジナルの液晶は、ピクセルに動きがあります。やったことがある人は分かると思いますが、なんとなくピクセルが揺れる感じ、これはips液晶では感じれません。
色彩の多様性
ゲームボーイはモノクロと言っても、ただ白と黒のモノクロでは有りません。上のゲーム画面の写真を見ると分かると思いますが、背景、つまりピクセルの隙間が青くなり、一番濃い部分が紫、中間色は茶色グレーっぽくなります。これはオリジナルならではの色彩で、不思議と鮮やかに見えます。
完成した液晶を眺めているうちに、これはこれで、かなり最高な表示、液晶なのでは・・・?とどんどん思い始め、なんとか伝えたいと思い言語化してみることにしました。
やる前に色々と調べたんですが、見やすくなったすげ~くらいしか分からなかったので、ここまでいい感じになるとは・・・とかなり驚きました。
簡単に装着できるips液晶で満足している人も試してみようぜ・・・痺れるぜ・・・?