スマホにコントローラーを合体できて、まるでゲーム機のように使えたら、楽しいですよね。
今回紹介するのは、なんとマグセーフでスマホにくっつけておける、スマホ用のコントローラーで、シンプルな構造ながらその手があったかと感じさせるデバイスです。
販売ストア
・公式ページ
・Kickstarter
Kickstarterでの先行価格はリーズナブル。
動画版
スペック&主な特徴
abxylute M4とは
abxylute M4は、スマートフォン背面にマグネットで装着できる「スナップオン式」デザインを採用した超小型ゲームコントローラーで、ポケットに収まる携帯性と物理ボタン操作を両立したモバイル向けコントローラーです。MagSafe/Qi2対応スマホではそのまま装着でき、非対応スマホ向けには粘着式アダプターも用意されています。Bluetooth接続に対応しており、スマホだけでなく Nintendo Switch や PC でも使用可能です。
対応機種はiPhone 11以降のMagSafe対応機種、Pixel 10などのQi2対応スマホ、加えて付属アダプターで磁気非対応端末も装着可能。装着型コントローラーとしてだけでなく、取り外して「単体Bluetoothゲームパッド」としても利用できる2WAY設計が特徴です。
遊べるゲームは、スマホアプリのコントローラー対応タイトル、エミュレータ、クラウドゲーム(Xbox Cloud Gaming/GeForce NOW)、リモートプレイ(PS/Xbox/PC)など幅広く対応。HID入力・Nintendo Switchモード・PSモードを備え、デバイスごとに動作を切り替えられます。
重量はわずか55.2g、LEDバッテリーインジケーター搭載、USB-Cで充電可能です。
本体カラーは複数色展開、Kickstarterにて展開予定。マグネット装着時はスマホスタイルで、取り外すと小型ゲームパッドとしても使える構造になっており、スタンド機能も兼ね備えています。
開封&内容物
では開封していきます。今回はプロトタイプ版となり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。段ボールでシンプルな箱で、プロトタイプとの記載あり。

箱を開けると中には黒い袋に入った本体、あとマグセーフ用のリングが入っていました。
本体外観
ファーストインプレッション

今回紹介するのはホワイト。白とグレーでシンプルな統一されたカラー配色。正直クリアカラーがほしかったと思ってはいます。
想像以上に軽く、小さくコンパクトだと感じます。本体の重量は実測値で110グラム。質感は素地プラスチックで、感触としては悪くないです。色々とレイアウトなど違いますが、8Bitdoの小さいコントローラーくらいのボリューム感だと思います。
ボタンレイアウト・インターフェイス

本製品は本体のコントローラー+マグネットユニットの組み合わせで構成されていて、マグネットユニットの方はいわゆるマグセーフリングのような感じ。
コントローラーのボタンレイアウトは
上部にデュアルスライドパッドがあり、中央にプラスマイナスボタン、ホーム・Mボタンとあり、
下には右側にABXYボタン
左側に方向ボタン。
ボタンが下部にあるかなり独特なレイアウトで、最初は正直なにこれ…となりましたが、実際に使ってみると納得というか、まぁそりゃそうか、みたいな印象になりました。

背面には特に何もなし

上側面には左からL/ZL、ZR/Rと横並び
下側面にはUSB Type-C。

左側面には何もなし、右側面には電源・ペアリングボタンがついています。
また、右下にはストラップホールがあります。

実際に装着してみたのがこちら。スマホの裏に、マグセーフ式バッテリーのように格納して置けるような感じです。iPhone 15 Proでぴったりサイズ。

実際に遊ぶ感じで横向きに装着してみたのがこちら。T字型になる独特なバランスになります。
操作感
実際に手に持ってみた感じとすると、先程述べたようにミニミニコントローラーと同じくらいのボリューム感。
コントローラー本体だけ持ってみるとまさにつまむ感じで使う最小単位のコントローラーといった印象です。縦に長く、ショルダーがある分人差し指を引っ掛けることが可能で、握れる感じはあります。

操作感に関しては、スナップする仕様上仕方ないことも多いんですが、ちょっと残念な感じがあります。
ABXYボタンはスイッチライトくらいのサイズ感、若干丸みを帯びた形状で、遊び少なめ。グニッとしたラバーの押し心地。若干こすれるようなザラッとした感触で、反発感はしっかりあり、静音性は高くも低くもなく標準的です。
ファンクションボタン類はカチカチとした感触。ボタン自体がかなり小さめではありますがしっかり押せて、若干硬めで音も大きいです。
方向ボタンもABXY同様にグニッとしたラバーの押し心地。シーソーも可能で、入力は良好に感じます。
しかしABXYも十字ボタンも両方ですが、このスナップする形状により、本体フチの部分が盛り上がっていて、そこに指が当たって若干入力しづらいように感じます。
アナログスティックではなく、PSPのようなスライドパッドが採用されていて、これもまた独特な印象を感じさせます。スライドパッドは結構滑りやすいので、滑り止めのテクスチャであればよかったなと思います。
レイアウトに関しては、どうしてスティックが上に…と思っていたんですが、実際に装着して使ってみると、どうしても重量バランス的に後ろに倒れるような感覚があります。
なので必然的に下側を持ってテコの原理で支えられるからこの配置なのかな、と都合よく考えましたが、普通にこのサイズでスティックを配置すると上部にしか収まらなかったからという可能性も十分にあります。

ショルダーボタンはL/R/ZL/ZRはカチカチとした感触。音は大きいです。特に段差などもなく、ZLまでに結構距離があるように感じるので、すこしタイトルを選びそうです。
使用感
では機能周りについて紹介していきます。
装着方法

本コントローラーはマグネットリングとコントローラーもマグネットで固定されていて、上下2箇所で固定できます。スナップする時は左のように小さくしておいて、コントローラーを使う際は右のように広げます。
結構遊びがあったりしますが、ここらへんの感じは製品版では解消されるらしいので軽く紹介程度に。

スマホ本体とはマグセーフで固定されます。マグセーフに対応していないAndroid端末の場合はスマホ側に貼り付けるリングが付属するのでそれを使いましょう。
ちなみに見てもらえれば分かると思いますが、マグセーフによる充電は不可能です。このコントローラーが更にバッテリーとなり充電できる…とかだったら更に面白かったんですけどね。
マグネットリング

マグネットリングについてはいわゆるよくあるスマホ用のマグネットリング。自由角度固定・回転可能で縦横両対応スタンドとして使えます。
コントローラーとはBluetooth接続なのでスタンドに立てて、独立したコントローラーとして使ったりすることも可能です。
ペアリング方法
使用方法はペアリングボタンを押すと起動できて、そのまま長押しでペアリングモードに入るので接続可能になります。
またモード切替も可能で、Bボタンとペアリングボタン長押しでPSモード、Aボタンとペアリングボタン長押しでHIDモード。
| モード | 起動方法 | 接続名 | 対応機器 |
|---|---|---|---|
| NSモード | 電源OFF状態 → ペアリングボタン5秒長押し | Pro Controller | Switch / スマホ |
| PSモード | Bボタン+ペアリングボタン5秒 | Wireless Controller | PS Remote Playアプリ用途 |
| HIDモード(Android限定) | Aボタン+ペアリングボタン5秒 | Gamepad | Androidデバイス |
ターボ機能も搭載されていて、Mボタン+任意のボタンで連射できます。
実際の使用感
スライドパッドもあるおかげで大体のゲームに対応できますが、正直がっつりと遊ぶには重量バランスが悪く、長時間遊ぶと疲れると感じました。
あくまで短時間にカジュアルに楽しむ専用の端末だと思います。しかしこれは正直想定済みというか、そういうものだろうなとは思っていたので意外性は特にありません。
あとそもそもiPhone15 Proが重いので、別の軽めの端末に装着して使えばもうちょっとマシになりそうです。
あとスマホだけでなくSwitch(2)でも使えるので、意外と汎用性もあります。
感想
あくまでロマンのコントローラー。一見普通のiPhoneを携えているように見えながらも、実はコントローラーとして使えるアクセサリーといった印象です。
デザインもシンプルで携帯性も十分、マグネット着脱なので気軽に装着したり外したりも可能。その気軽さにおいては結構ありだなと思います。
欲を言うともっと操作性を下げていいので薄くなってほしいとか、もしくはバッテリー機能も備えちゃってほしいとか色々あるにはありますが、ユニークで面白い製品だと思います。やっぱ物理ボタンだよね。
