ANBERNIC RG 55G1 レビュー|Snapdragon G1 Gen 2搭載の横型Androidエミュ機

ANBERNIC RG 55G1 レビュー|Snapdragon G1 Gen 2搭載の横型Androidエミュ機

本記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

ANBERNICから横型のAndroidエミュ機、RG 55G1が登場しました。チップにはQualcommのゲーミング向けSoC、Snapdragon G1 Gen 2を採用。

5.5インチのフルHDディスプレイに、左右対称に並んだアナログスティック、そして冷却ファンを内蔵した構成。

実際に触ってみた第一印象は、正直なところ目新しさはありません。スペックで殴るような上位モデルは他のメーカーからも出ているので、そこには真っ向からぶつからず、値段を抑えたところに隙間を見つけてきたんだろうなという感じ。Androidのエミュ機としては手に取りやすい価格帯なので、気になっている人も多いと思います。

販売ストア

商品提供:ANBERNIC

▷ 公式ストア

ANBERNIC RG 55G1

▷ Amazon

価格は公式ストアにて4GB+64GBモデルが24,599円、8GB+128GBモデルが28,599円(2026年9月29日時点の通常価格)。金額はセール等でよく変わるので購入時に各自チェックお願いします。

動画版

スペック&主な特徴

ディスプレイ5.5インチ Incell IPS(OCAフルラミネーション・マルチタッチ)/ 1920×1080
SoCQualcomm Snapdragon G1 Gen 2(SG4250P・4nm)
CPUKryo Gold 2.4GHz×2 + Kryo Silver 2.0GHz×6
GPUAdreno A12
メモリ / ストレージ4GB+64GB / 8GB+128GB(microSD 最大2TB)
OSAndroid 14
通信Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.0
バッテリー6000mAh(駆動8時間 / 18W充電)
サイズ / 重量20.8×8.6×1.7cm / 339g
カラーブラック、レトログレー、インディゴ
価格24,599円〜(通常価格・2026年9月29日時点・公式ストア)

ANBERNIC RG 55G1とは

ANBERNIC RG 55G1は、Android 14を搭載した横型の携帯ゲーム機。いわゆるエミュ機と呼ばれる端末で、公式は20種類以上のエミュレータに対応すると説明しています。

ディスプレイは5.5インチ 1920×1080のIncell IPS液晶で、OCAフルラミネーション。前面はフルスクリーンの2.5Dガラスで覆われ、画面と本体の境目がなめらかにつながるデザインです。

チップセットにはQualcomm Snapdragon G1 Gen 2(SG4250P)を採用。4nmプロセスで、Kryo Gold 2.4GHz×2とKryo Silver 2.0GHz×6の8コア構成、GPUはAdreno A12です。メモリとストレージは4GB+64GBと8GB+128GBの2種類で、microSDカードは最大2TBまで対応します。

冷却は高速ファンとヒートパイプによるアクティブ冷却。アナログスティックとトリガーはホールセンサー式で、スティックにはRGBライトが仕込まれています。ほかにも6軸ジャイロや振動モーター、ゲーム攻略の取得やリアルタイム翻訳ができるAI機能なども備えています。

バッテリーは6000mAhで、公称の駆動時間は8時間。充電は最大18Wに対応し、通信まわりはWi-Fi 5とBluetooth 5.0です。

カラーはブラック、レトログレー、インディゴの全3色展開。

開封&内容物

では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

ANBERNIC RG 55G1の外箱

箱はこちら。上半分が白、下半分が赤という2色のシンプルなデザイン。左上にANBERNICのロゴ、赤い帯の中に本体のイラストとRG 55G1の製品名が入っています。

ANBERNIC RG 55G1の内容物

内容物はこちら。本体、USB充電ケーブル、説明書です。

本体外観

では実際に使いながら見ていきます。

RG 55G1の前面

今回届いたカラーはインディゴ、メモリは8GB+128GB。ボタン類とショルダーのキャップだけが白なので、青いシェルとのツートンになっています。

質感自体はいつもどおりのANBERNICのシェルといった印象。サラサラとしたプラスチックで、ビルドクオリティはしっかり、ひねってみても軋みは感じません。

ボタンレイアウトは右側にABXYボタンとアナログスティック、左側にアナログスティックと十字キー。スティックは左右対称に並ぶ配置です。

それとは別に、小さな丸ボタンが前面に4つ。十字キーの上とABXYの上に1つずつ、左右のスピーカーグリルの横に1つずつという配置。上の2つには角丸四角と三本線のアイコンが刻印されていますが、スタートやセレクトといった文字での表記はありません。記号はXboxのビューボタンとメニューボタンと同じもので、十字キー側がセレクト、ABXY側がスタートに当たるボタン。下の2つは、十字キー側がANBERNICボタンで、長押しするとRG Homeが立ち上がります。もう一度長押しすると通常のAndroidのホームに切り替わり、押すたびに行き来できる仕組み。ABXY側は戻るボタンで、こちらは長押しするとホームに戻ります。

ちなみにアナログスティックは光ります。RGBライトは1,600万色に対応。

RG 55G1の背面

背面にはファンの吸気口とANBERNICの文字・製品情報のみでシンプル。中央やや左に丸みのある吸気グリル、その右に型番やバッテリー容量などの印字が入っています。

RG 55G1の上側面
RG 55G1の下側面

上側面には左からLTとLB、電源ボタン、シーソー式の音量ボタン、ファンの排熱スリット、そしてRTとRBが並んでいます。音量ボタンと排熱スリットの間に挟まっている小さな窓はLEDインジケーターです。下側面にゴム足はなく、microSDカードスロット、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャックという並び。

マイクは前面側で、十字キーの上にあるセレクトボタンの左に、小さな点が開いています。

インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロットの3つ。

前面はフチまで2.5Dガラスで覆われているので、画面まわりはすっきりとした見た目です。

操作感

RG 55G1を手に持ったところ

重量は公称値で339g。持つと割とずっしりしますが、5.5インチの横型としてはこんなものかなという印象です。

グリップは背面側がなだらかに膨らんだ形状。大きく張り出すタイプではなく、板状の本体の裏がゆるやかに盛り上がっている作りです。厚みは1.7cm。数字のわりに特別薄いという印象はなく、そのぶん握りやすさにつながっています。持った感じはSwitch Liteに近く、薄さだけで言えばSwitch Liteの方が圧倒的に上です。

RG 55G1のABXYボタン

ABXYボタンはツルッとしてわずかに膨らみがあるボタン。押し心地は相変わらずというか、全体的に硬めです。遊びは少なく反発力も良いので、気持ちの良い感触になっています。

ボタンの配置もバランスよく、指が窮屈に感じることもありません。

前面に並ぶ小さな丸ボタンはコツコツとしたタクトスイッチ。チープさはあるにはあるのですが、他のモデルに比べたらちょっとマシな気もします。甲高い鳴りにはならないので、そこは好印象。サイズや硬さもちょうど良く押しやすいです。

RG 55G1の十字キー

十字キーもツルッとした、フラットな形状、ボタン同様ラバーの押し心地。シーソーも可能で、しっかりと押した感触があり、入力は良好に感じます。

アナログスティックはホールセンサー式。倒し角度は大きめのタイプで、スティックの根元はRGBで光ります。色や光り方も変えられるようになっています。

形状は従来のANBERNICとは違っていて、これまでは中央が突起したSwitch Liteっぽい形でしたが、今回は中央がへこんだ形。Retroid Pocket 5と似たタイプで、彫り込みなども入っていないシンプルなスティックです。

RG 55G1のショルダーボタン

ショルダーボタンはLBRBがマイクロスイッチ、LTRTはホールセンサー式のアナログトリガー。上段がくさび形のトリガー、下段が平たいバー状のLBRBという2段構成です。

LBRBはちゃきちゃきとしたマイクロスイッチっぽい感触。LTRTはストロークの長いトリガータイプで、押し込みは確かに結構重い気がします。

画面・スピーカー

画面

画面サイズは5.5インチなので、大きな画面で遊びたい人はもちろん、リモートプレイなど含め、UI的に画面が大きくないとプレイが厳しいものでも安心してプレイできます。

5.5インチはSwitch Liteと同じサイズ。同じような形状でありながら、こちらは全面ガラスのデザインなので印象は結構違います。ガラスに触れる部分が多いぶん、多少リッチな感じ。2.5Dガラスでエッジが丸くなっているタイプなので、手触りも良いです。

解像度は1920×1080。5.5インチでフルHDなので、かなり高解像度に感じて良いです。

パネルはIncell IPSで、OCAフルラミネーション。輝度の記載はありませんが、フルラミネーションでガラスと表示の距離が近いぶん、表示が浮いて見えにくいのが良いです。明るさは十分すぎるくらい明るく、ここは非常に良いところ。発色も良く、視野角も十分です。ちょっと青い感じの液晶な気もしますが、そこは好みなので、明るければOKという感じ。残像はあるっぽいのですが、正直よくわかりませんでした。

スピーカー

スピーカーは前面の左右最下部に開いたステレオスピーカー。音自体は普通ですが、フロントスピーカーなのは結構いいところです。持ち方やスティックを使っているときに若干隠れるかもしれませんが、気になるほどの位置ではありません。

あと有線イヤホンも使えるので、有線派の人も安心です。

使用感

では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。

メニュー画面

基本的にはピュアAndroidな使い勝手です。デフォルトのランチャーはシンプルなもので、アプリ一覧もなく、アプリをインストールするとどんどん右側に追加されていく形式。別途好みのランチャーを導入するのが良さげです。

エミュ機のようなメニュー画面を出せるANBERNIC製のフロントエンドアプリが、RG Home。Androidのホーム画面に、タブの切り替えでいろんなゲームを選択できるレトロゲーム用のランチャーを組み合わせたような作りで、これが結構いいです。ゲームを選んでSelectを押すとそのゲームのエミュレータ設定が直接開き、ホイール状に並ぶUIやゲームの説明文、ファンアートの表示まで用意されています。かなり頑張っているなという印象。

タッチパネル割当て

タッチパネルへのボタン割り当ては可能です。55G1にはコントロールセンターが追加されていて、画面の横からひゅっと出てくるクイック設定パネルからパフォーマンスを簡単に変更できるようになっています。タッチパネルへのボタン割り当てもここから。ほかにもボタンのトリガーをどうするか、LEDをどうするかといった設定も、このコントロールセンターから変更できます。ソフトウェア的には結構新鮮なデバイスかもしれません。

AnTuTuベンチマーク結果

AnTuTuベンチマーク(V12.0.1・Lite版で計測)は

総合スコア 723,935
CPU 302,455
GPU 34,860

となりました。

Androidゲーム機としてはミドルクラスに当たる位置づけですが、この価格帯のエミュ機と考えると結構良いスコアです。

ゲームをプレイ

エミュレータの動作感はPSPやセガサターンあたりまでは余裕を持って動き、ゲームキューブやPS2はタイトルを選ぶ、という感じ。

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。

microSD

ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。

サンディスク microSD 128GB UHS-I Class10 Nintendo Switch メーカー動作確認済 SanDisk Ultra SDSQUA4-128G-EPK エコパッケージAmazon.co.jp

microSDリーダー

microSDをPCで読み込むために必要となります。

Anker 2-in-1 USB 3.0 ポータブルカードリーダー【microSDXC / microSDHC / microSD / MMC / RS-MMC / UHS-Iカード用】Amazon.co.jp

ファンの音・熱

ファンの音は最大設定にすると高い風切り音が大きくなります。ほぼ動かないようにもできますし、調整は効くので、発熱や遊ぶゲームとの調整次第といった感じでしょうか。

発熱は高負荷のゲームを遊ぶと中央部分が暖かくなります。

感想

Snapdragon G1 Gen 2を積んだ、ANBERNICの横型Android機。5.5インチのフルHD画面に左右対称のスティック、冷却ファンまで入って、手に取りやすい価格にまとまっています。

Snapdragon Gシリーズを積んだ横型が、この価格で出てくるようになったんだなというのが正直なところです。安くてそこそこ動く、というバランスで、こういうのが昔欲しかったなと思わせてくれる1台。ディスプレイまわりも割と一般的な構成で、いわゆるSwitch Lite型の使いやすい端末にまとまっています。

気になるのは有機ELではなく液晶なところ。それと個人的には、もう少し上のクラスにあたるモデルを先に持ってしまっているので、ありがたみを感じる場面はそこまでありませんでした。それでも5.5インチのフルHDで横型、Androidでいろいろ動かしたい人には素直に勧めやすいモデルだと思います。

2026年8月29日に公式ストアへ掲載され、価格は4GB+64GBモデルが24,599円、8GB+128GBモデルが28,599円(2026年9月29日時点の通常価格)。


ANBERNIC RG 55G1

関連記事