ANBERNIC RG SP レビュー|これは完全にアレすぎる折りたたみエミュ機

ANBERNIC RG SP レビュー|これは完全にアレすぎる折りたたみエミュ機

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ANBERNICがまた折りたたみモデルを出しました。えっ?この形はもう出してたよね、と思う方もいるかもしれませんが、今回のモデルは中身と作りを一通り見直して、徹底的にアレになったようなモデルです。

従来より約10%薄くなったボディに、狭くなった額縁、GBAに3倍ピクセルパーフェクトなディスプレイ、そして2種類の合金を組み合わせたヒンジ。そのかわりアナログスティックは載せず、十字キーとボタンだけの構成です。

過去に出していたRG34XX SPで、アナログスティック無ければいいのに…と言っている人はちらほらいたので、それを実現させたような感じでしょうか。

販売ストア

ANBERNIC RGSP

価格は公式ストアにて10,999円+送料です。2026年8月5日19時(日本時間)に販売が始まり、発売直後の3日間はセール価格が設定されていました。金額はセール等でよく変わるので購入時に各自チェックお願いします。

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スペック&主な特徴

ANBERNIC RG SPとは

ANBERNIC RG SPは、上下に折りたためるクラムシェル型のボディを採用した携帯ゲーム機です。いわゆるエミュ機と呼ばれている端末で、ANBERNIC Linux OS(64bit)で動作します。対応言語には日本語が含まれています。

ディスプレイは3.4インチ 720×480のIPS液晶で、OCAフルラミネーション。公式はレトロゲーム向けに3倍のピクセルパーフェクト表示に対応すると説明しています。720×480は240×160のちょうど3倍にあたる解像度です。

チップセットにはH700(クアッドコア ARM Cortex-A53・1.5GHz)を採用。GPUはデュアルコアのG31 MP2で、メモリは1GB。ストレージはシステム用の16GBのmicroSD(TFカード)が付属する形で、カードスロットは2基、最大512GBまで対応します。バッテリーは3,300mAhのリチウムポリマーで駆動時間は公称6時間、充電はUSB Type-Cから5V/1.5Aです。無線はWi-Fi 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)とBluetooth 4.2。

アナログスティックは非搭載で、十字キーとボタンのみ。公式は従来より約10%薄型化し、90%以上のパーツを新設計したと説明しています。開閉はマグネット式で、ホールセンサーによって閉じるとスリープに入ります。本体サイズは8.3×8.2×2.39cm、重量は168g。

カラーはグラファイト、プラチナ、パールブルー、パールピンクの全4色展開。

開封&内容物

では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。またこれまでと違う、赤を差し色としたデザインのパッケージ。

内容物はこちら。USB充電ケーブル、説明書、保護フィルム、本体です。保護フィルムはガラスで、フィルムをピッタリと貼れる設計になっているので、最初に貼ってしまうのを推奨します。

同封してもらったポーチは別売りです。過去に出たものと同じデザインですね。

本体外観

では実際に使いながら見ていきます。

今回届いたカラーはパールブルー。

馴染みあるあのSPのサイズ感どころか、もう完全に。完全にですこれは。メタリックな色味のシェルも完全にですし、なんかもう、すごいっすねとしか言えません。手触り的にはオリジナルはちょっとツルッとした感触ですが、こちらはサラサラした感触。

そして音がなく滑らかで上品なヒンジ。ヒンジはかなり完成度が高まっているように感じます。

シェルの噛み合いや軋みなどに気になる点もなく、ビルドクオリティも高い。

今回のヒンジは2種類の合金を組み合わせたデュアル合金ヒンジで、開閉はマグネット式。閉じるとホールセンサーが働いてスリープに入ります。

開くとボタンとディスプレイが現れ、

ボタンレイアウトは、右側にABXY、
左側に十字キー、
中央上部にメニューボタン、
中央真ん中にスピーカー、
その下にスタート・セレクトボタンがあります。

アナログスティックは非搭載なので、十字キーとボタンだけのすっきりとした構成です。

右端にインジケーターがあり、閉じていても開いていても見えるようになっています。

背面に滑り止めのラインなどもなく、中央に製品情報などのプリント。

上側面には左から、L1L2、USB Type-C、MiniHDMI、R2R1と並び、下側面にはイヤホンジャックのみです。

左側面にはボリュームボタンとシステム用microSDスロット、右側面には電源ボタン、リセットボタン、ストレージ用microSDスロット。

microSDカードスロットは2基備えていて、最大512GBまで対応します。

他ハードとの比較

では実際にオリジナルのSPと並べてみます。サイズ感としては、ほぼ全く同じで、手に取った印象、ぱっと見の印象も完全にSPです。ヒンジのデザインとかも忠実。

前モデルと並べてみると、確かにわずかに薄くなっていて、見た目を含めてほぼ完全にSPになりました。

操作感

重量は公称値で168g。グリップも特になくフラットな形状。厚みがそこそこあるのでしっかり握れて重く感じません、面積が小さめなので、しっかり握るというよりはつまんで持つような感じですね。

ボタンの感触は基本オリジナル同様なプチプチとした感触ですが、前モデルのRG34XX SPから変わっています。

大きく違いを感じるのは、突起が大きくなったABXYと、そもそも太くなった十字キーです。

スタートセレクトボタンはカチカチとしたタクトスイッチです。硬めで、音の鳴りの大きさが少し気になります。

ショルダーボタンもわずかに低くなっていて、操作系まわりは地味に全体的にアップデートされている感じがあります。スタートセレクトの鳴りは大きくなった気もしますが。

アナログスティックは非搭載で、十字キーとボタンのみの構成です。スティックの有無は、この機種を選ぶかどうかの分かれ目になる部分だと思います。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイは3.4インチで解像度は720×480。240×160のちょうど3倍にあたるので、GBA世代のタイトルをドット等倍のまま3倍に引き伸ばせる計算です。

アスペクト比は3:2。GBAの3倍の解像度なのでピクセルパーフェクトでありながら、画面サイズが大きいので快適。このサイズにしてこの画面サイズであれば十分満足いくディスプレイだと感じます。

折りたたみの仕様上、完全にシェルとディスプレイがツライチになるディテールは難しく、シェル勝ちな構成となっています。

公式は今回、額縁を狭くしたと説明していますが、狭くなったというより、上側に若干移動して、よりオリジナルっぽい配置になったという感じです。

ディスプレイのデザインに関しては、圧倒的にこちらのほうが良いです。違和感を感じずに使えますし、ベゼルのバランスもいい。

あとディスプレイは、前モデルと比べて明るくなった印象です。

スピーカー

スピーカーはフロントスピーカーでまぁまぁ音質もよく、ダイナミックな音色。シングルスピーカーなのでステレオ感は無いもののダイレクトに聞こえるのが良いです。

手に直接覆い被さることはないので塞がれることはありません。スピーカーにおいては割と満足度高めです。

音質に関しては、前モデルと変わらないという印象です。

あと有線イヤホンも使えるので、有線派の人も安心です。

使用感

メニュー画面

搭載されているOSはANBERNIC Linux OS。シンプルで左右に動かすとシャカシャカスマートな感じの効果音。消音可能ですし、日本語化も可能です。

左からGame Roomsというメインのゲーム一覧、RA Gameは見ての通りレトロアーチ、App Centerは音楽再生や設定アプリなど、Favoritesはお気に入り、Historyは過去に起動したタイトルの履歴、Search、Settingsと並んでいます。

使い方はいつも通りシンプルで、タイトルを選択して起動、ゲームをプレイ中にメニューボタンを押すことでメニュー画面が表示され、中断セーブなど可能。RAから開くとRetroArchのメニューが開きます。

App Center内からは音楽再生の他に、シェーダーのオンオフやクイックシャットダウン機能など好みに設定できるようになっています。シェーダやベゼルオーバーレイはデフォルトでオンになっています。

ボタン組み合わせによるショートカットキーも機能します

メニューを開く、閉じるメニューボタン
早送りメニュー+R2
スローメニュー+L2
中断セーブメニュー+R1
中断ロードメニュー+L1
中断セーブスロット変更メニュー+十字キー左右
FPS表示メニュー+Y
スクリーンショットメニュー+B
ポーズメニュー+X
ゲーム終了メニュー+スタート
明るさ調整メニュー+ボリュームボタン

※原則RetroArchのみの動作で、一部エミュレータでは異なります

ゲームイメージの導入はTF1のmicroSD内の該当する各種フォルダ、もしくは別途用意したmicroSDをTF2側に入れると、同様に対応するフォルダが生成されるので、そこに入れます。

エミュレータで遊ぶには

一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。

吸い出し機(ダンパー)

エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら

ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Readerレビュー記事はこちら)をおすすめします。

(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。

PC(あると快適)

データを管理するのに必要となります。

microSD

ゲームイメージ用に推奨。

microSDリーダー

microSDをPCで読み込むために必要となります。

ゲームをプレイ

チップセットはH700で、これまでのH700搭載機(XXシリーズなど)と同じ構成です。

なのでざっくり言うとPS1までのゲームであればバッチリ動作、PSPや64もタイトルにはよるもののそこそこ動作してくれるパワフルさ。

ただアナログスティックは非搭載なので、3Dのゲームよりも、GBAをはじめとした2Dタイトル向けの一台という位置づけになると思います。

使って気づいた点は、なんかやたらゲームの起動が早くなったな…って点です。FWのおかげなのか、このスピードなら普通に純正FWがいいなーという気持ちです。

感想

ということで、また新しく出てきた折りたたみモデル。相変わらずクオリティ自体は非常に高いモデルで、確かにわずかに薄くなって、見た目を含めてほぼ完全にSPになりました。

使用感としては前モデルと同等なので、スティックの有無やカラーの好みで選んでいいと思います。ただディスプレイのデザインに関しては圧倒的にこちらのほうが良く、違和感を感じずに使えますし、ベゼルのバランスもいい。

ここ最近様々な折りたたみハードが出ていて選び放題になっている中、ある程度システムが安定していて、物理的な頑丈さを持っていて、GBAピクセルパーフェクト。なかなか強力な選択肢ではないでしょうか。

とはいえ、すでに前モデルを持っている方がわざわざ買い替えたり、新しく買い足したりする必要があるかと言われると、そこまででもないというのが正直なところです。

どうしてもオリジナルのSPらしさにこだわりたい方や、折りたたみのエミュ機をこれから新規で買う方にとっては、いい選択肢になりそう、という感じでしょうか。


ANBERNIC RGSP

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