2026年7月のゲーム機・ゲーミングガジェットまとめ【Deep Game News】

2026年7月のゲーム機・ゲーミングガジェットまとめ【Deep Game News】

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毎月恒例のDeep Game Newsです。2026年7月は、待ち続けたハードがついに手に入るようになった月でした。その筆頭がModRetro M64。AMDのFPGAでニンテンドウ64を再現し、本物のカートリッジをそのまま挿して遊べる据え置き機が、7月28日に正式発売されました。しかも同日にGameStop限定のSmokeカラーの予約とAV Adapterの予約まで一気に走り出すという畳みかけっぷりです。

一方で、7月は「見せられただけでまだ買えない」ハードもかなり多い月でした。AYANEOのGBA型Androidエミュ機、MagicXの新型OLED機と2DS型コンセプト、Lenovoのクラウドゲーミング特化機、ChinaJoyで実機がお披露目されたGPD WIN MAX 3、そしてAnbernicのクラムシェル機。7月の時点ではどれも情報だけが先に走っていて、価格も発売日も出ていませんでした(Anbernic RG SPだけは8月に入って価格と発売日が確定しています)。今月は全11製品を、①発表・ティザー(まだ買えない)6本と、②発売・出荷・予約開始5本の2グループに分けてまとめていきます。


── 発表・ティザー(まだ買えません) ──

AYANEO KONKR Pocket ADVANCE

AYANEO KONKR Pocket ADVANCE の本体
出典:AYANEO公式

AYANEOのサブブランドKONKRが仕掛けている、ゲームボーイアドバンス型の横長Androidエミュ機です。7月は情報の出し方がとにかく小刻みでした。7月9日にまず名前とコンセプトだけのティザー、7月17日にデザインのレンダー公開(カラーはコーラルオレンジとネイビーブルー)、7月23日から24日にかけてインディゴ寄りのパープル系カラーと実機写真、そして7月31日のライブ配信で画面まわりと筐体サイズがようやく出てきた、という流れです。

7月31日時点で公開されている仕様

  • ディスプレイ:3.5インチ LCD / 960×640 / 3:2(4倍のポイントツーポイント表示に対応)
  • 本体サイズ:151.3 × 82.4 × 22mm
  • 重量:約224g
  • OS:Android(AYASpace / AYAHome / AYASettingのカスタムUI)
  • 端子:USB Type-C(PD急速充電対応)/ microSDスロット / 3.5mmジャック
  • 無線:Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.0
  • SoC・RAM・ストレージ・バッテリー・価格・発売日:すべて未発表

3.5インチで960×640という3:2のパネルは、ゲームボーイアドバンス実機の240×160をちょうど4倍で整数スケーリングできる数字です。ドットがにじまず綺麗に4倍に伸びるので、GBAをGBAらしく映すことを最優先に選んだパネルだとわかります。この割り切りは好みが分かれるところですが、素性としてはかなり真面目です。ライブ配信ではPS2クラスまで狙えるという話も出ましたが、肝心のSoCは名前が確定していません。配信中にMediaTekのG80やG90といったチップ名が飛び交ったものの、AYANEOから公式に「これを積む」というアナウンスは出ていない状態です。価格も発売日も未発表で、ここまでが2026年8月4日時点の情報です。CEOは7月31日の配信で詳細は来週出すと話しているので、8月の早いうちに続報が来る見込みです。

おまけ:GBA SP風の折りたたみ機の話も出ました

同じ7月31日のライブ配信で、AYANEOのCEOアーサー・チャン氏が、GBA SPのようなクラムシェル(折りたたみ)型の携帯機も作りたいと口頭で言及しています。ただしこれはティザーでも正式発表でもなく、配信中の雑談レベルの発言です。CEO自身が「まだどう作るか分かっていない」と話していて、正式名称もスペックも価格も時期も一切ありません。一部で見かける名称はメディア側の推測なので、現時点では「AYANEOが折りたたみ機に興味を示した」以上のことは言えない段階です。上のPocket ADVANCEとはまったく別の機種として語られている点だけ押さえておけば十分でしょう。

情報元:Engadget / AYANEO公式サイト


MagicX Mini Dream と 2DS型コンセプト

MagicX Mini Dream のクリア筐体
画像は前モデル

MagicXが7月23日から24日にかけて発表した、小型のOLED搭載エミュ機です。ただしMagicX自身が開発の初期段階だと明言していて、出てきているのは画面と外装の方向性だけ。中身はこれから決まります。

現時点でわかっていること

  • ディスプレイ:カスタム3.3インチ OLED / 1024×768
  • カバー:フルグラス
  • OS:Linux版とAndroid版の2バリアント展開
  • SoC・RAM・バッテリー:未発表(MagicX自ら初期段階と説明)
  • 価格:構成により80ドルから180ドル(1ドル157.64円換算で約12,600円から約28,400円)
  • 発売時期:MagicXからの言及は一切なし(2026年内という話はメディア側の推測)

この価格帯で有機ELというのが最大の見どころです。3.3インチに1024×768を詰め込んでいるので画素密度も高く、レトロゲームの黒がしっかり沈むパネルはこのクラスではまだ贅沢な部類。しかもLinux版とAndroid版を分けてくるあたり、軽い機種でサクッと起動したい人と、AndroidアプリやストアAPIを使いたい人の両方を取りにいく構えです。とはいえ、心臓部のチップもメモリもバッテリー容量も出ていないので、実際の実力はまったく読めません。80ドル版と180ドル版で中身がどれだけ違うのかも不明です。パネルだけ先に見せて客の反応を見る、という最近の中華ハンドヘルドらしい進め方ですね。

MagicX 2DS型コンセプト(未命名)

MagicX の2DS型コンセプト機
出典:MagicX公式発表素材

同じくMagicXから、こちらはさらに手前の段階。7月4日ごろ、公式Discordサーバーで任天堂の2DSに酷似したフォームファクターのコンセプトを公開し、コミュニティに意見を募りました。リークでもティザーでもなく、メーカー自身が本格生産の前に「これどう思う?」と聞いている状態です。名前もまだありません。

コンセプトとして提示された内容

  • 形状:折りたたまない板状の2DS型
  • ディスプレイ:5インチ / 768×1024(縦長・DSの2画面を上下に並べられるレイアウト)
  • 冷却:アクティブクーリング搭載予定(両構成とも)
  • 標準版:MediaTek Helio G99 / 3GB RAM / 32GB UFS / 125ドル(約19,700円)
  • 上位版:MediaTek Dimensity 7300 / 4GB RAM / 64GB UFS / 165ドル(約26,000円)
  • 正式名称・発売時期:未定

着眼点はかなり良いです。ニンテンドーDSのエミュレーションは上下2画面をどう表示するかが永遠の悩みで、横長のパネルに無理やり2画面を並べると片方が小さくなるか、左右に巨大な黒帯ができます。5インチの768×1024という縦長パネルなら、上下に2画面をほぼそのまま積めるので、DSを遊ぶ形としては理にかなっています。実機がそのまま2DSの見た目をしているのはご愛嬌として、Dimensity 7300版が165ドルというのも現実的な線。ただし、これはあくまでコンセプト段階の提示価格です。仕様も値段も発売するかどうかも、コミュニティの反応次第で変わります。

情報元:Retro Handhelds(Mini Dream) / 情報元:Notebookcheck(2DS型コンセプト)


Lenovo Legion C700

Lenovo Legion C700 の本体
出典:Lenovo Legion公式Weibo

Lenovoが7月13日に公式Weiboでティザーを出した、クラウドゲーミングとローカルストリーミングに全振りしたハンドヘルドです。7月27日ごろには遅延まわりの追加ティザーも出ました。正式発表は2026年8月の予定で、7月時点ではまだ全体像が伏せられています。

公開済みの仕様

  • ディスプレイ:7.82インチ IPS / 120Hz
  • スティック:TMRサムスティック(ドリフト対策)
  • トリガー:ホールエフェクト
  • ボタン:背面ボタン×2・ショルダーボタン×2、カスタマイズ可能
  • 設計思想:本体でゲームを動かさない前提のストリーミング特化
  • 提携サービス:Tencent STARTクラウドゲーミング
  • 遅延:最小10ms(RTX 4060搭載ノート+1080p/120Hzというラボ計測条件下)
  • 重量・厚さ:約556g・14.9mm(Lenovo拯救者の公式が7月22日に公表した数字)
  • SoC・RAM・ストレージ・バッテリー・OS・価格:すべて公式未発表

ローカルでゲームを走らせないと決めた機械なので、SoCが未発表なのはある意味当然で、必要なのは高性能なCPUではなく、映像を受け取って画面に出して操作を返す速さです。実際、公開されている情報の中でLenovoが一番押しているのは10msという数字でした。ただしこれはRTX 4060のノートPCと1080p/120Hzという条件をそろえたラボ計測なので、家のWi-Fiでそのまま出る値ではありません。そこは冷静に見ておきたいところです。提携先がTencent STARTということもあり、8月の正式発表もまずは中国市場向け。日本やグローバルで買えるかどうかはLenovoから何も言われていません。

情報元:Android Authority / 情報元:Notebookcheck


GPD WIN MAX 3

GPD WIN MAX 3 の本体
出典:GPD公式提供画像(GPD Store掲載)

GPDのクラムシェル型ゲーミングPC、WIN MAXの3代目です。7月31日に開幕したChinaJoy 2026(上海)のGPDブースS392で実機が初お披露目されました。発売は2026年第3四半期、つまり9月末までを予定とされています。

会場とGPD公式Xで示された内容

  • ディスプレイ:9.06インチ AMOLED / 2400×1504 / 165Hz / HDR10
  • プロセッサ:AMD Ryzen AI Max+ 395(16コア)または388(8コア)のStrix Halo世代
  • GPU:Radeon 8060S(40CU)
  • メモリ:最大128GB LPDDR5X-8000
  • TDP:45Wから110Wの動的可変
  • バッテリー:97Wh・着脱できるモジュール式
  • 重量:本体815g/バッテリーを付けた状態で約1,220g
  • その他:外付けの110Wクーラーユニットを着脱可能。Intel Arc G3 Extreme版もティザーのみ存在
  • 価格:未発表

ここで一点だけ注意が必要です。GPD公式サイト(gpd.hk)のWIN MAX 3スペックページは、2026年8月2日時点で404になっていて開けません。つまり上の数字はGPD公式Xの投稿と会場取材によるメディア報道がベースで、公式スペック表として固まったものではありません。最終仕様が動く可能性は普通にあります。それを踏まえたうえで見ると、バッテリーが着脱式のモジュールになっているのと、110Wの冷却ユニットを外付けできる構造はかなり面白い設計です。据え置いて全力を出すときはクーラーを付け、持ち出すときは外して軽くする。1,220gという重さを許容できる人にとっては、遊び甲斐のある方向性でしょう。Intel Arc G3 Extreme版が匂わされているのも気になります。

情報元:Notebookcheck / GPD公式ストア


Anbernic RG SP

Anbernic RG SP のカラーバリエーション
出典:ANBERNIC公式

Anbernicが7月21日に公式ブログと公式YouTubeでファーストルックを公開した、GBA SP型のクラムシェル機です。7月の時点では価格も発売日も未発表でしたが、その後ANBERNICの日本公式ストアに製品ページが立ち、販売開始は2026年8月5日の19時(日本時間)に決まりました。16GB版の価格は10,999円です。7月中は実機写真だけが先に出回っていた機種なので、8月頭でようやく買える側に回った形です。

公開されている仕様

  • SoC:Allwinner H700(クアッドコア Cortex-A53 / 1.5GHz)
  • ディスプレイ:3.4インチ IPS / 720×480 / 3:2 / OCAフルラミネーション(3倍のピクセルパーフェクトスケーリング対応)
  • OS:ANBERNIC Linux OS
  • 形状:クラムシェル・デュアルアロイヒンジで角度調整可能・前モデル比で約10%薄型化
  • 操作系:Dパッドとボタンのみ(アナログスティックなし)
  • カラー:Platinum / Graphite / Pearl Blue / Pearl Pink
  • メモリ・ストレージ:RAM 1GB / 内蔵16GB / microSDデュアルスロット(最大512GB)
  • バッテリー:3,300mAh(公称6時間)/ 充電は5V 1.5A
  • 無線:Wi-Fi 802.11ac(2.4GHz + 5GHz)/ Bluetooth 4.2
  • サイズ・重量:8.3 × 8.2 × 2.39cm / 168g(本体のみ)
  • 価格・発売日:16GB版が10,999円 / 販売開始は2026年8月5日19時(日本時間)

H700というチップに3.4インチのIPS、スティックなしという構成なので、狙いは明確です。ゲームボーイやGBA、ファミコン、スーファミあたりを開いてすぐ遊んで、パタンと閉じて鞄に放り込む。その体験をいかに気持ちよくするか、に振ってきた一台です。720×480は240×160のGBA解像度をちょうど3倍にできる数字で、ここもドット感を保ったまま拡大できます。ヒンジを金属にして角度を自由に決められるようにしたのも、クラムシェル機で地味に効いてくる改良点。あとは値段しだい、というところでしたが、その値段が10,999円と出てきました。この構成でこの値段なら、GBAをGBAらしく遊ぶ用途には素直に薦められる線です。

情報元:Engadget / ANBERNIC公式サイト


── 発売・出荷・予約開始(買えます) ──

ModRetro M64

ModRetro M64 の Smoke カラー
出典:ModRetro公式提供(Credit: ModRetro)

今月の主役です。ModRetroのニンテンドウ64互換機M64が、2026年7月28日にとうとう発売されました。エミュレーションではなくAMDのFPGAで回路そのものを再現するタイプで、当時のカートリッジをそのまま挿して遊べます。価格は229.99ドル(1ドル157.64円換算で約36,300円)、コントローラーが1個付属します。同日にGameStop限定のSmokeカラーの予約と、AV Adapterの予約も始まりました。7月28日だけで3つ動いた計算です。

M64本体の主なスペック

  • コア:AMD Artix UltraScale+ FPGA(16nm)
  • カートリッジ:N64のオリジナルカートリッジに対応するスロット
  • 映像出力:HDMI×1(720p / 1080p / 1440p / 4K@60fps対応・フィルター機能あり)
  • 音声:HDMI経由のデジタル音声・CD品質(48kHz 16bit PCM)
  • 端子:USB-C×3(電源・コントローラー・アクセサリー)/N64コントローラーポート×4/microSDスロット
  • 無線:Bluetooth/Wi-Fi(ソフトウェアアップデート用)
  • 冷却:ファンレス
  • カラー:Clear / Purple / Green / AMD Red
  • 価格:229.99ドル(約36,300円)

FPGAで組んだハードは、エミュレーターのように「それっぽく再現する」のではなく、回路レベルで当時の挙動をなぞります。入力遅延やタイミングのシビアなゲームで差が出やすいので、N64のソフトを実機の感覚で遊びたい人にはここが一番の価値です。それでいて出力はHDMIで4K60fpsまで対応し、コントローラーポートは当時と同じ4つ。純正コントローラーを4本挿して人を集めれば、そのまま当時の遊び方ができます。ファンレスなのも据え置き機としてはうれしいところ。

本体サイズは8.5 × 6.5 × 2.2インチ(約216 × 165 × 56mm)、重量は1.6ポンド(約726g)と公式ページに記載があります。なお内蔵PSRAMの容量だけは、いまだ非公開のままです。

Smokeカラー(GameStop限定・予約受付中)

  • 価格:229ドル(約36,100円)
  • 取り扱い:GameStop(米国)の独占
  • 状態:プレオーダー受付中
  • 出荷予定日:2026年8月21日

通常版と中身は同じで、外装がスモーク(半透明の黒)になった限定カラーです。米国のGameStop独占なので、日本から普通に買うのはハードルが高め。限定の期間や数量まではアナウンスされていません。

M64 AV Adapter(予約受付中)

  • 価格:89.99ドル(約14,200円)・公式は送料無料表記
  • 対応出力:コンポジット/S端子/コンポーネント(YPbPr)/RGBs(切替ノブ式)
  • 対応解像度:NTSC 480p・480i・240p/PAL 576p・576i・288p
  • デザイン:透明のアイスカラー
  • 状態:公式サイトのボタンに「Preorder – Ships by Christmas」と明記。2026年のクリスマスまでに出荷予定

M64はHDMI出力のみなので、ブラウン管に映したい人にはこのアダプターが必要になります。ノブを回すだけでコンポジットからRGBまで切り替えられる作りで、240pや288pといった当時そのままの信号を吐けるのが肝。せっかくFPGAで実機の挙動を再現しているのだから、映す先もブラウン管にしたい、という層の需要をきっちり拾ってきました。出荷はクリスマスまでという幅のある表現で、具体的な日付は出ていません。

情報元:Retro Dodo / ModRetro公式ストア


8BitDo FlipPad

8BitDo FlipPad の本体
出典:8BitDo公式ショップ

8BitDoのスマートフォン向けコントローラーです。7月15日に予約が始まりました。当初は7月31日出荷という表記でしたが、8月4日時点の公式ストアではBlackが8月5日、G Classicが8月10日の出荷開始に後ろ倒しされています。価格は29.99ドル(約4,700円)と、今月のラインナップでは断トツに手を出しやすい一台です。

主なスペック

  • 接続:USB-C有線のみ(Bluetooth非搭載・ペアリング不要・本体の充電も不要)
  • 対応OS:iOS 16.2以上/Android 13以上
  • ボタン:Dパッド・ABXY・L1/R1(フロントバンパー)・L2/R2(フロントトリガー)・Start/Select
  • 形状:縦持ちのスマホ下部にUSB-Cで挿し、上側のパネルをフリップして画面の下半分を覆う方式
  • 耐久性:開閉6,000回以上/USB-C接続1万回以上
  • サイズ:96.5 × 29 × 102.5mm
  • 重量:31.5g
  • カラー:Black / G Classic
  • 価格:29.99ドル(約4,700円)

思い切ってBluetoothを載せなかったのが正解に見えます。ペアリングの手間もありませんし、電池切れも遅延の心配もありません。31.5gという軽さもUSB-C直結だから実現できているわけで、鞄に放り込んでおいて遊びたいときだけ挿す、という使い方に素直に合います。フリップして画面の下半分を覆う構造なので、遊べるのは縦持ちのゲームが中心。横持ちの3Dゲームをがっつりやりたい人には向きませんが、レトロ系のエミュや縦持ちのアクションなら十分です。開閉6,000回以上という耐久テストの数字を出してきているあたりも、ヒンジ物として気を配っているのがわかります。

情報元:Notebookcheck / 8BitDo公式ストア


GKD 350H Ultra

GKD 350H Ultra の本体
出典:GKD公式提供画像

GKD(Game Kiddy)の小型金属筐体機です。7月18日から20日にかけて仕様と価格が出そろいましたが、出所はXでの投稿とGKDオーナーの配信を転載したもので、GKDの公式チャンネルからの発表は今も出ていません。下に並べた数字は公式発表ではない、という前提で見てください。一般販売もまだ始まっていません。8月3日時点の取り扱いは海外ショップでの予約受付で、供給は9月30日の予定です。

報じられている仕様(GKD公式の発表ではありません)

  • SoC:Rockchip RK3576S(8nm・A72×4+A53×4のオクタコア)/GPUはMali-G52 MC3
  • メモリ・ストレージ:2GB LPDDR4 / 8GB eMMC(microSDで最大1TBまで拡張可)
  • ディスプレイ:3.5インチ フルラミネートIPS / 1600×1440 / 10:9 / 615ppi
  • バッテリー:5,000mAh・18W急速充電
  • 筐体:CNC加工のアルマイトアルミ合金・金属ボタン・強化ガラスの背面パネル/重量約288g
  • スティック:GuliKit TMR(ドリフト対策)
  • 端子・無線:USB-C(OTG)/Mini HDMI/デュアルバンドWi-Fi/Bluetooth 4.2
  • 音声:独立Hi-Fiチップ(DSDロスレス対応)・1.5Wデュアルスピーカー・3.5mmジャック
  • カラー:Black / Silver

この機種の変わっているところは、まずディスプレイです。3.5インチで1600×1440、しかも10:9という比率。615ppiという密度はこのサイズ帯ではかなり異様で、ドットがまったく見えません。10:9という比率もファミコンやゲームボーイ系の画面をほぼ隙間なく収められる形です。そしてもうひとつが音。独立したHi-Fiチップを積んでDSDのロスレス再生まで見ているので、ゲーム機というよりポータブルオーディオ寄りの装備です。中身のRK3576Sに2GB RAMという構成なので、狙っているのはPS1やドリームキャストくらいまでの世代。そこに金属筐体と高密度パネルと良い音を足す、という尖った作り方をしています。

中国国内の価格は先行が749元、通常が799元と伝えられています。ドル換算でおよそ110ドルから118ドル(約17,300円から約18,600円)ですが、これも公式発表ではなく非公式ルートで出回った数字です。裏が取れているのは海外向けで、正規リセラーのgogamegeekが189.99ドル(約30,000円)でプレオーダーを受け付けていて、出荷予定は2026年9月30日とされています。日本での正規流通はなく、現状は個人輸入かリセラー経由になります。リフレッシュレートと本体サイズは非公開のままです。

情報元:Notebookcheck / 情報元:Retro Dodo


HyperMegaTech! Super Pocket Activision Edition

HyperMegaTech! Super Pocket Activision Edition の本体
出典:HyperMegaTech!公式

Blaze EntertainmentのブランドHyperMegaTech!が7月7日に公式プレスリリースで発表し、同日から予約受付を開始した携帯機です。Super Pocketシリーズの新エディションで、今回のテーマはActivision。発売日は2026年9月28日です。

主なスペック

  • ディスプレイ:2.8インチ IPS
  • バッテリー:約4時間駆動
  • 充電:USB-C(ケーブル同梱)
  • 拡張性:Evercadeカートリッジ互換
  • 収録タイトル:Activision公式ライセンスの34タイトルを内蔵
  • 価格:69.99ドル(約11,000円)
  • 発売日:2026年9月28日(予約受付中)

収録されているのはAtari 2600時代のActivisionタイトル群で、Pitfall!とPitfall II、River RaidとRiver Raid II、Kaboom!、H.E.R.O.、Keystone Kapers、Enduro、Demon Attack、Seaquest、MegaManiaといった名前が並びます。34本すべて正式ライセンスというのがこのシリーズの強みで、権利まわりがクリーンなまま当時の作品をそのまま遊べます。そして地味に効いてくるのがEvercadeカートリッジ互換であること。内蔵の34本を遊び尽くしても、Evercadeのカートリッジを買えばそのまま遊べる本体として長く使えます。約1万円の携帯機としては懐が広い作りです。日本向けの正規販売と日本円価格は現時点で発表されていないので、買うなら海外のリセラー経由になります。

情報元:Blaze Entertainment公式プレスリリース / HyperMegaTech!公式サイト


KeyBoy Advance

KeyBoy Advance のキーボード全体
出典:NovelKeys公式ショップ

今月の変わり種枠。Proto[Typist](デザイナーはGalo氏)が手掛けた、ゲームボーイアドバンスの見た目をした自作キーボードキットです。正式名称はKeyBoy Advance 50% Keyboard Kit。7月上旬にグループバイ(共同購入)の受付が始まり、7月下旬に締め切られました。つまり現時点で新規注文はできません。参加した人は出荷待ちの状態です。

主な仕様

  • 配列:50% HHKBレイアウト
  • デザイン:GBA型のシャーシ・フェイクのスピーカーグリル・意匠化したバッテリーカバー・電源インジケーターLED
  • ショルダーボタン:あり(マイクロスイッチ搭載・プログラム可能)
  • スペースバー:単一6U/デュアル3U/分割から選択
  • タイピング角:7度/マウント方式:Oリングを使うトップマウント
  • ケース素材:アルマイトアルミ(シルバー・ペールゴールド・ティール)/eコートアルミ(クラシック・パープル・オレンジ)/ポリカーボネート(クリア・シアン・パープル)
  • PCB:ソルダー(有線)/ホットスワップ(有線)/デュアルモード/トリモード(Bluetooth+2.4GHz+有線)から選択
  • スイッチ・キーキャップ:付属なし。MX互換のものを別途用意する必要あり
  • 価格:275ドルから340ドル(約43,400円から約53,600円)・キットのみ
  • 出荷予定:2026年第4四半期

本体の左右にショルダーボタンが付いていて、しかもプログラム可能というのがこのキットの一番良いところです。見た目のためだけにL/Rを生やしたのではなく、ちゃんとキーとして割り当てられる。フェイクのスピーカーグリルや意匠化したバッテリーカバーも含めて、GBAという形をキーボードに落とし込む作業をかなり丁寧にやっています。トリモード基板を選べばBluetoothと2.4GHzと有線を使い分けられるので、実用面でも手抜きはありません。ただしスイッチもキーキャップも別売のキットで275ドルからなので、完成させるまでにもう一段の出費が要ります。グループバイはもう締まっているので、次の機会があるかどうかは続報待ちです。

情報元:TweakTown / Proto[Typist]公式(KeyBoy Advance)


まとめ

2026年7月は全11製品でした。買える側の主役はやはりModRetro M64。FPGAでニンテンドウ64を再現した据え置き機が7月28日に発売され、Smokeカラーの予約とAV Adapterの予約まで同日に走りました。そのほか、8BitDo FlipPadは29.99ドル(約4,700円)で、出荷開始が8月5日(G Classicは8月10日)に後ろ倒し、GKD 350H UltraとSuper Pocket Activision Editionは予約受付中で出荷は9月、KeyBoy Advanceはグループバイが締め切られて第4四半期の出荷待ち、という状況です。

一方で、今月は情報だけ先に出た機種が6本と多めでした。AYANEO KONKR Pocket ADVANCEはパネルと筐体サイズまで出ましたがチップも値段も未発表、MagicXは新型OLED機と2DS型コンセプトの2本立てでどちらも構想段階、Lenovo Legion C700は8月の正式発表待ち、GPD WIN MAX 3はChinaJoyで実機は出たものの公式スペックページが開かない状態でした。この中でAnbernic RG SPだけは8月に入って動きがあり、日本公式ストアで8月5日19時から10,999円で販売開始と決まっています。

全体を通して見ると、7月は「作りたいものを見せる月」でした。GBA型、GBA SP型、2DS型、クラムシェル、そしてGBAの形をしたキーボードまで出てきたあたり、みんな結局あの頃の形に戻ってきているのが面白いところです。8月はLenovo Legion C700の正式発表が控えていて、ModRetro M64のSmokeカラーも8月21日出荷予定。来月も引き続き追いかけていきます。

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