Xteink X3 レビュー|クレジットカードサイズの電子ペーパー端末

Xteink X3 レビュー|クレジットカードサイズの電子ペーパー端末

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前にXteink X4という、小さくてミニマルな電子書籍リーダーを買って、妙に気に入って常日頃持ち歩いたりしていたんですが、それに新作モデルが出たので買っちゃいました。

名称はX3になり、なんとサイズはさらに小さくなりました。

クレジットカードとほぼ同じ大きさで、重さはわずか58g。スマホの背面にペタッと貼り付けて持ち歩ける電子ペーパー端末。

割り切りの良さと、いくつかのクセが共存する一台です。このクセがたまらないんですよね。

販売ストア

価格は79ドル(約12,800円・1ドル162円換算)。なんと正式に日本発売もされる予定です。現時点で購入できるのは以下のストアです。

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動画版

(動画版は後日公開予定。YouTube埋め込みはここに追記)

スペック&主な特徴

Xteink X3とは

Xteink X3は、ブランド「Xteink(エクステインク)」が手がける超小型の電子ペーパー(E Ink)端末です。3.7インチのE Inkスクリーンを備えた読書専用機で、本体サイズは98×64×4.98mm。重量は58gと、スマホの半分以下。

以前レビューしたXteink X4(4.3インチ)の小型版にあたるモデルで、X3ではNFC、ジャイロセンサー、物理ボタンのレイアウトなどがアップデートされています。

項目詳細
ディスプレイ3.7インチ E Ink(電子ペーパー)・約250PPI(公式表記259PPI)
本体サイズ98 × 64 × 4.98mm(ほぼクレジットカードサイズ)
重量58g
CPUESP32
ストレージmicroSDカード16GB付属(取扱説明書は最大512GB対応と記載/公式サイトの製品ページは最大256GBと表記)
バッテリー650mAh(1日1〜3時間の読書で約10〜14日)
充電方式マグネット式ポゴピン(専用ケーブル同梱・USB-C非対応)
通信Wi-Fi 2.4GHz/Bluetooth/NFC
操作物理ボタン+ジャイロセンサー(端末を振ってページめくり)
対応形式電子書籍:TXT(UTF-8)/EPUB 画像:JPG/BMP
カラースペースブラック/ミストグレー
価格79ドル(約12,800円・1ドル162円換算)

解像度は公式サイトで259PPI、取扱説明書では250PPI以上と表記されています。ストレージは16GBのmicroSDカードが最初からカードスロットに入った状態で同梱されており、取扱説明書には最大512GBまで対応と記載があります。電子書籍はTXTとEPUB、画像はJPGとBMPに対応。なお、本機にタッチスクリーンとフロントライトは搭載されていません。

価格は79ドル(約12,800円・1ドル162円換算)です。

開封&内容物

Xteink X3のクラフト紙の化粧箱を表と裏に並べて撮影した写真
Xteink X3の同梱物、封筒に入ったマニュアル・保護フィルム・microSDカード・マグネット式充電ケーブルを並べた写真

では開封していきます。箱も今っぽいデザインで、いけてます。

同梱物は、X3本体、クイックスタートガイド、マグネット式充電ケーブル、microSDカード(カードスロットに装着済み)、マグネットリングと保護フィルム。

本体外観

Xteink X3の本体をクレジットカードと並べて置き、ほぼカードサイズであることを比べた写真

ファーストインプレッション

手に取ってまず感じるのは、とにかく小さくて軽いこと。クレジットカードよりも若干大きいくらいの面積で、厚みも約5mmで超薄い。58gという重さは、基本的に絶対疲れることはなく、かといってスカスカもしてないし、チープな感じもない。電子ペーパーのディスプレイの色味と、本体ボディの色味(白の場合)もマッチしているおかげで、Einkディスプレイそのものを触っているような感覚は、唯一無二です。

背面にはマグネットが内蔵されていて、スマホの背面(あるいはMagSafe対応ケースなど)にピタッと吸着します。出歩く際は、とりあえずスマホにくっつけておけば携帯性はかなり高くて、持ち運びを誘発するような感じ。ちなみにX4もそう謳っていましたが、くっつけるにしては若干大きかったですし、なんかマグネットの位置もおかしかったので、うまくいきませんでした。

インターフェイス

Xteink X3を手に持ち、天面のmicroSDカードスロットと左右のボタンが見える角度から撮影した写真
Xteink X3の背面下部にある金色のポゴピン式充電端子を手に持って写した写真

フロント面は下部にボタンが二つ、ではなく、実は4つあります。ボタンパーツの左右がそれぞれボタンになっていて、左から戻る、決定、前ページ、次ページ。

右側面は次ページ、左側面には前ページ。
上側面にはリセットボタン、MicroSDスロット、電源ボタン。
下側面には何もなく、角にストラップホールがあります。

背面にはマグネット、NFCエリアと充電端子があります。充電は本体側面の金属端子(ポゴピン)に専用ケーブルを磁石でくっつける方式で、汎用のUSB-Cケーブルは使えません。

タッチパネルはなく、操作は全て物理ボタン。ボタンはクリック感がありながら音は控えめです。今回左右側面にあるボタンはかなり良い印象です。握ってそのままページを捲れる、サイズと使いやすさがマッチした、よく考えられた仕様だと思います。

Xteink X4と比較

Xteink X3とXteink X4を並べて置き、画面サイズと本体の大きさの違いを比べた写真

X3は、以前レビューしたモデルXteink X4(4.3インチ)の小型版(3.7インチ)。X3のほうが画面・本体ともに小さく、実際に手に取ってみるとかなり小さくなったように感じます。

X4はUSB-C充電に対応していますが、X3はマグネット式ポゴピンの専用充電。一方でX3ではNFC、ジャイロセンサー、物理ボタンが変わっているなど。個人的にはこれくらいのサイズ感が最高だよなと思う反面、USB-Cが使えたほうがいいよな、という気持ちもあります。

画面・スピーカー

画面

Xteink X3の電子ペーパー画面いっぱいに日本語のテキストが表示され、文字がくっきり読める状態の写真

画面は3.7インチのE Ink(電子ペーパー)。解像度は約250PPIあり、このサイズの端末としては文字がくっきり表示、というか小さい分X4よりも綺麗に感じますね。

本当に紙のような見え方で、長時間読んでいても目が疲れにくいのがE Inkの良いところです。日中の屋外でも反射しにくく読みやすいのも、スマホとは違うポイントです。

一方で、X3にはバックライトやフロントライトが搭載されていません。つまり、寝る前に部屋を暗くして読む、という使い方には向かない点は最初に押さえておきたいところ。部屋を明るくして本を読もう。

スピーカー

スピーカーはありません。

使用感

Xteink X3をスマートフォンの背面にマグネットで貼り付け、片手で持って画面を見ている写真

OS・操作感について

CPUはESP32。スマホやタブレットのような高性能チップではなく、かなーり低性能で省電力なマイコン。読書という用途に絞っているので、これで十分という思想なのでしょう。意外とサクサクしているようには感じます。

というか、そもそも電子ペーパー端末ってKindleはじめ、リフレッシュレートの問題から、サクサクしているものは基本無いので、慣れているというのもあるかもしれません。

タッチパネルだとタッチが効いたか効いてないかわからなくなってしまいがちなので、物理ボタンでしっかりと入力したことがわかる仕様は電子ペーパーと相性がいいと思います。

ちなみにX3で新しく加わったのが、ジャイロセンサーを使った「端末を振ってページをめくる」機能です。片手がふさがっているときでも、軽く振るだけでページを送れます。いらないかも。

ファームウェア

OS自体もかなりシンプル。OS自体はグローバル版と中国版の2種類あり、アリエクで買うと基本的に中国版らしいんですが、初期状態で日本語化も可能で普通にそのまま使えます。

ソフトウェア面では、有志のコミュニティが開発したカスタムファームウェア「CrossPoint Reader」が存在します。純正ファームウェアとは別に、こうしたコミュニティの活発さがあるのもX3の面白さで、拡張性の高い端末です。

なお、カスタムFWの導入は自己責任の領域になる点には注意して欲しいのと、そもそも日本語対応していないので逆にオフィシャルFWの方が使いやすいというのがあります。私はオフィシャルFWに縦書きフォントの有志ツールで使っています。

本を入れる方法

対応する書籍形式はTXTとEPUB。Kindleが読めないどころか、PDFなども対応していません。

じゃあ何を読むのかというと、妥当なのは青空文庫などのパブリックドメインの電子図書館からテキストを取り込むほか、なろう小説を変換して読んでる人もいるみたいですね。なんらかの専用端末として使うのが良いでしょう。漫画はそもそも画面が小さすぎる。

ちなみにEPUBであっても、どれくらい読んだかってのは別ファイルで自動で記録されるので、いちいち最初から、どこまで読んだっけ…とページを探す必要はありません。

また本モデルはNFC・Wi-Fi(2.4GHz)・Bluetoothにも対応しており、スマホ経由でデータのやり取りなども可能ですが、今回購入したのは中国版。アプリをスマホに入れても中国の電話番号が必要で、何もできません。

日本対応モデルに期待…ではありますが、まぁ本を入れる方法はMicroSDに直接データ入れるだけなので、特に必要もないかなと。

読書以外の活用法

X3は読書専用機ですが、E Inkと小さなボディを活かした使い方もできます。たとえば、お気に入りの画像(JPG・BMP対応)を表示させて、デスクに置くミニフォトフレーム代わりにする使い方。

E Inkは表示を保持するのに電力をほとんど使わないので、好きな壁紙やイラストを表示しっぱなしにしても電池がほとんど減りません。スマホ背面に貼って、待ち時間にメモやTODOリストをサッと見るといった使い方も、アイデア次第で広げられそう。

バッテリー持ち・実際の使用感

バッテリーはめちゃくちゃとても長持ち。容量の問題ではなく、E inkの仕様上とにかく消費電力が少ないので、余裕で一日持つどころか、2週間は余裕で持つ印象です。そんなに頻繁に使わないのであればもっと持ちそうな印象です。

感想

Xteink X3を片手で持ち、電子ペーパー画面と白い本体の一体感が分かる寄りの写真

というわけで、Xteink X3は個人的にかなり気に入っています。とにかくクレジットカードサイズで、この薄さ。X4のときも十分小さいと思っていましたが、そこからさらに小さくなって、もはや狂気を感じるくらい独特なデバイスです。持っているだけで少し嬉しくなる、変態的な魅力があります。

ポゴピン充電は専用ケーブルがないと充電できないので、無くしたら詰みます。というか、今探しています。ただ電池持ちが異常に良くて、そもそも充電する機会自体がめったに来ないので、意外と困っていないというのが正直なところです。フロントライトもタッチもないぶん、このありえない薄さが成立しているわけで、その割り切りはむしろ大歓迎。電子ペーパーとタッチはあまり相性が良くない気もするので、物理ボタンだけというのはかえってありがたいです。

MagSafeでiPhoneにくっつけるのは、正直しなくてもいいんですが、できると地味に嬉しいポイント。とりあえずペタッと貼って持ち運んで、隙間時間に使えば、スマホ本体のバッテリーを消耗せず、ドーパミンデトックスもできて一石二鳥です。

スマホ断ちができるかというと、それは無理です。

評判的には大多数がX4推しですが、私はX3くらい小さいほうがより極まっていて気持ちいいので、こっちが好きです。とはいえX4と大きな差があるわけでもないので、正直どちらを選んでも満足できると思います。これから買うなら、日本語版もそのうち出るらしいので、それを待ちましょう。ここ最近で一番刺さったプロダクト。

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