TRIMUI Model Sっていう、超絶かわいいカード型でスケルトンのユニークなゲーム機、で有名なメーカーが有りまして、そのメーカーが出した別のモデルのTRIMUI Smart Proが、価格に対してクオリティが高くて結構良かったんですよね。
しかしちょっと性能が物足りなくて、もうちょっとパワーがあればなーと思っていたところ、もうちょっとパワーがあるモデルが出ました。
相変わらず価格はかなりリーズナブル寄りなモデルで、そしてちょうどいい性能になったような感じがあり、結構これ、求めていた人いるんじゃないでしょうか。
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価格はMechdiyにて最安の本体のみが15,700 円。
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スペック&主な特徴
TRIMUI Smart Pro Sとは
TRIMUI Smart Pro Sは、TRIMUIが展開するLinux携帯ゲーム機「Smart Pro」系のアップグレードモデルです。従来のSmart ProからSoCを強化し、無線モジュールや操作系、冷却面をテコ入れした“正統改良版”という立ち位置になっています。
ディスプレイは4.96インチIPSで、解像度は1280×720。
SoCにはAllwinner A523を採用し、RAMは1GB、内蔵ストレージは8GBで、OSはLinuxベースです。販売形態としては「本体のみ(ゲームカードなし)」に加えて、Stock OS/CrossMix OS入りのmicroSDカード容量違い(64/128/256GBなど)を選べるショップもあります。
操作系はTMRジョイスティックを採用し、L3/R3クリック対応。HomeボタンやResetボタンの追加、マイク位置の見直しなど、細かな使い勝手の改善も謳われています。また、内蔵アクティブ冷却ファンを搭載し、長時間プレイ時の安定動作を狙った設計です。
バッテリーは5000mAhで、目安の連続使用時間は約5時間。
接続面ではWi-Fi 6(2.4/5GHz)とBluetooth 5.4に対応。USB Type-Cを上下に2基備え、下側は充電+OTG、上側は外部コントローラー用USBホストとして案内されています。加えて3.5mmイヤホンジャックとmicroSDカードスロットを搭載します。
カラーは黒/白/グレー/緑/赤/黄の6色展開です。
開封&内容物
では開封していきます。今回はMechdiyさんによる提供です。

箱はこちら。本体画像がプリントされたシンプルなデザインの箱です。

内容物は本体、MicroSD、USB-C、簡単な説明書です。
本体外観
ファーストインプレッション

今回届いたのはグリーン。携帯ゲーム機で緑はなんだか結構珍しいなと思い選択しましたが、実際に手にしても結構原色に近い色味で、塗装っぽいカラー。
手に取った印象としては正直ほぼTrimui Smart Proと全く同じなので、色が結構変わってて良いなーくらいに思っていたんですが、細かく見ていくと色々変わっていて使いやすく改善されています。
わかりやすいところで言うとスティックが押し込み対応になったりですね。まぁそこまで押し込みを使うレトロゲームのタイトルってあるのかという話はあるにはあるんですが、その分ボタンが増えたということなので、より便利に使えるようになったポイントではあります。
ボタンレイアウト・インターフェイス

ボタンレイアウトは右側にABXY、アナログスティック、スタートボタン、セレクトボタン、
左側に十字キー、アナログスティック、メニューボタン。画面下部にはスピーカーの開口があります。
基本的な構成は無印版と変わっていません。

背面にはファンの給気口と排気口があります。ファンが追加されたのも今回のモデルの刷新点ですね。
ちなみに側面から背面にかけて緩いカーブで膨らんでいて、のっぺりと見えないように形状で工夫されています。

上側面には左からL、L2、電源ボタン、ホームボタン、コントローラーなど用のUSB-C、ボリュームボタン、R、R2、
下側面にはFNスイッチ、充電用USB-C、リセットボタン、MicroSDスロット、イヤホンジャック、マイク。
一番左にあるのはストラップホール。
追加されたのはホームボタンとリセットボタンですね。

左右側面には何もなし。
他ハードとの比較

では無印版と並べてみましょう。ほとんどデザインとしては全く同じなのですが、細かく見てみると色々変わっていて、

スティックの高さやボタンの高さが全体的に大きくなっていたり、ショルダーボタンの形状が変わっていたりしています。

たまたま手元にPSPがあったので並べてみたのがこちら。PSPってほんとうに小さいですね。
操作感

重量は実測値で257g。Vita後期モデルが220グラムなので僅かに重く感じますが、特段気になるほどではありません。カーブの付いた形状などから長時間持っても疲れにくいように感じます。
ABXYボタンは印字ではなく彫り込みがあるタイプで、押し心地はドームスイッチのプチプチとした感触。これもVitaを踏襲しているというか、ボタンの押し心地はショルダーボタン以外全て踏襲しています。

方向ボタンの感触も同じくプチプチとした押し心地、しっかりとした入力感があり、シーソーも可能で、入力は良好に感じます。形状やサイズ感もVita同等です。
アナログスティックもVita同様です。アナログスティックのトップ面が無印ではプラスチックだったんですが、今回はラバーになって滑りにくくなっています。ほぼVitaと同じですね。

ショルダーボタンが無印ではちょっと硬すぎて使いにくかったんですが、今回のモデルでは改善されています。LRボタンはコツコツとしたタクトスイッチ。
L2R2は後ろに倒れるタイプの非トリガーボタンですが、ボタン自体のサイズは大きくなり、そして軽く押せるようになったので使いやすくなりました。感触はカチカチとしたタクトスイッチ。
全体的に静音性が高く、音に厳しい人もこれなら許せるんじゃないかと思ったりします。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイは約5インチ、解像度1280 × 720なのでかなり解像度高め、輝度はしっかり高く設定できて視野角も良好、金額を考えるとかなり良いディスプレイだと思います。
解像度が高いのでどんなレトロゲームを遊んでもほとんどピクセルが崩れない状態で遊べますし、ハードによってはこのように独自のベゼルで余った表示部分を埋めてくれるので良いですね。
スピーカー
スピーカーはまぁまぁです。シャリシャリしていたり耳に刺さるような感じはありません。若干こもり気味、というかシェルの内部で鳴ってる感はありますが、音量も割と大きくできますし概ね良好です。
画面下部左右についているステレオスピーカーですし、Vitaのように手で塞がる位置でもないのでそのストレスはありません。
無印同様どこから音が出てるんだ・・・?って聞こえ方は健在。勿論スピーカーの穴の位置を塞いでも文句無しで音は変わらないし、上部のUSB-Cから出てきているような気もするし、アナログスティックの開口から出てきている気もします。まぁ特に問題は無いので良いのですが。
使用感
では機能周りについて紹介していきます。
セットアップ

SDなしで購入した場合には、SD用のデータを公式のSD base packageをダウンロードして導入する必要があります。
また、最新のファームウェアなども公開されているので、最新ではない場合にはガイドに沿って更新してみるのも良いでしょう。ちなみにファームウェアは本体ストレージに書き込まれています。
メニュー画面

本端末はLinuxベースの独自OSが搭載されています。独自にデザインされたメニュー画面+RetroArch他といった一般的な構成ですね。
LRボタンでタブを切り替え、お気に入り、履歴、ゲーム一覧、アプリ、ネットプレイ、設定と並んでいます。ハードを選択し、ゲームタイトルを選択して遊ぶ、といったスタンダードな使い勝手です。
また、ゲーム中にメニューボタンを押すといわゆるエミュレータのメニューが開き、ホームボタンを押すとポップアップメニューのような画面が出現して、明るさやファンの設定変更などが可能です。
FNスイッチは機能割当が可能なもので、パフォーマンスを変更したりLEDのオンオフにしたりできます。
ゲームをプレイ

やはりこのディスプレイのアスペクト比を完全に活かせるのはPSPで、無印モデルでは性能不足と感じていましたが、今回のモデルであれば2倍スケーリングで普通に快適に動くので良いと感じます。AnbernicのXXシリーズよりも動きがよく、Linux機の中ではかなり動きが良いような印象です。
それ以上のものを遊ぼうと思うとそもそもエミュレータが入っていないので厳しいというのもありますが、しかし価格を考慮しても十分だと感じます。
また、無印では遊んでいるうちに背面がホカホカと暖かくなってくることもありましたが、それもなく、そしてファンをしっかりと動かしても静かで、安心感があります。
エミュレータで遊ぶには
エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。
また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1、PS2等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。
MicroSD
ゲームイメージ用に推奨。PS2とかを遊ぶ場合では512GBくらいあっても良いかと。
MicroSDリーダー
MicroSDをPCで読み込むために必要となります。
感想
正直対して変わっていないモデルで、スペックが上がったとてそんなだろうと思っていましたが、
要改善なポイントはしっかり改善されていて、その上で思った以上にパワフルになっていたので、いいバランス感のモデルだと感じます。
スティック両方下レイアウト、クリッキーなボタン、薄いスレートデザイン、そしてLinuxOSによるゲーム機感。普通に見えて意外と無かった組み合わせの、尖った一台だと感じました。
