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コントローラー

【レビュー】オーダーメイドコントローラー『Void INTUITION PRO』

コントローラー

今回紹介するのは、いわゆるプロ仕様の高級コントローラーで、なんと日本製。

日本発のブランド「Void Gaming」による、カスタムコントローラーで、実際にプロゲーマーも御用達な超本格派。

実はこのコントローラーは昨年の東京ゲームショウで見かけたものの、そもそもPS5も持っていなくて、全体的にあまりピンときていませんでした。ただ今回、ありがたいことにコントローラーを提供いただけたので、しっかりと触ってみることに。

私はバリバリのeスポーツ勢というわけではないので、「一般ゲーマー目線でどう感じるか」を軸に、レビューしていきたいと思います。

販売ストア

・公式サイト

Void Gaming 公式ストア | ボイドゲーミング
日本発のカスタムコントローラー製作・販売ブランド。 PS5、PS4、PC、Xbox Series X/SでVOIDコントローラーをカスタマイズし、アスリートのように強くなりましょう。『さぁ、新しいゲーム体験を。』

公式ストアで注文可能で、金額は最安モデルで27,980円ほどで高級。

今回の特盛りカスタムモデル(Pro・スマートボタン・スマートスティック)は47,980円。PS5純正のコントローラーDualSense Edgeも定価3.5万円程度なのでカスタム内容次第って感じですね。とにかく安く仕上げたい場合は送り込みサービスもあり、選択肢は豊富です。

動画版

スペック&主な特徴

Void INTUITION PROとは

Void INTUITION PROは、日本発のカスタムコントローラーブランド「Void Gaming」による高性能ゲーミングコントローラーです。

愛知県豊田市に本社・工房を構え、全製品を国内でハンドメイド製造。競技シーンからカジュアルプレイまで幅広いニーズに応える、プロ仕様の機能とこだわりの操作性を備えています。

本製品は純正PS5をベースにカスタムしたコントローラーで、背面には取り外し可能な4つのパドルを搭載、用途やプレイスタイルに応じて自由にカスタマイズ可能。さらに、スマートトリガー/スマートバンパーによるカチッとしたクリック感、反応速度の高い操作性がFPSプレイヤーから高評価を得ています。

スティックにはホールエフェクトセンサーを採用し、高精度かつ高耐久。独自のレギュレータ基板によってエイム時のブレや摩耗リスクを低減。ボタンやスティックの初期化・ニュートラル調整など、機能性にも優れています。

対応プラットフォームはPS5およびPC(XInput対応)。振動機能を除去した軽量ボディは長時間プレイにも最適で、MMOや格ゲーなど、あらゆるジャンルのゲームに最適です。購入後も迅速なチャット対応・動画付き修理報告など、国産ブランドならではの手厚いサポート体制も魅力。

カラーバリエーションや背面ボタンタイプなど、構成も自由に選べる完全オーダーメイド仕様です。

開封&内容物

では早速開封していきます。

箱はこちら。カスタムコンでありながらしっかりデザインされた大きい箱。気合いの現れ。高級コントローラーなので安心感もあります。

箱を開封すると本体とガイドの説明書が入っていました。説明書にはしっかりした日本語があります。日本で製造されているのでね。

本体外観

まず最初に手にとって思ったのが、軽い。大体のこういった高級コントローラーが色々詰め込みすぎているせいでかなり重いことが多い中、超軽いです。びっくりしました。軽過ぎて有線専用なのかと思った。

PS5コントローラーのフォルムそのまま、圧倒的に軽くなり超強いグリップ感、ボタン感触も一新、本気でゲームする人向けの仕様だとふつふつ感じます。逆に高級感を感じたい人はちょっと肩透かしを食らうかも。軽過ぎて。

手触り的には表面はしっとりした感触のプラスチックで、背面はかなり不思議な、ラバーとプラスチックがミックスされた感触。なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。

デザイン的にはPS5コントローラーのDualSenseをベースにカスタムしていて、桜の柄となっています。これ以外にも通常の白黒に加え、花火とか夏祭りとかサムライとか様々なデザインがあります。海外向けか?

電源が付くとタッチパッド脇の部分が繊細に光ります。

ボタンレイアウトは、右側に◯×□△…と言いたいところですが、そもそも印字がありません。個人的にはこれは高評価で、PS以外のハード(Windows)で使う場合に表記のずれによる混乱がしにくい、あとそもそも遊んでいる時にボタンの印字を見ることはないのでそういった意味でもよく考えられていると思います。スッキリしていていいですね。

左に十字キー、中央上部にタッチパッド、左右にクリエイトボタンとオプションボタン、下にスピーカー、そしてアナログスティックが左右にあり、PSボタン、ミュートボタンとあります。

背面にはグリップ周りに着脱可能な背面パドルボタンが4つあります。

上側面にはL1L2、USB-C、R1R2。

下側面にはマイク・ヘッドセット端子があります。

左右側面には特に何もありません。

グリップ部分は背面が切り替わっています。

オリジナルとの比較

オリジナルとの比較は特段大きな違いはありませんが、やはり背面パドルによって見た目もグリップ感も大きく変わりますね。あと重量はオリジナルのデュアルセンスでは実測値で278グラム、本機は220グラムです。50グラム以上違い、この差は結構でかいです。

操作感

グリップの感じがかなり面白く、一見プラスチックに見える素材なんですが、このエンボス加工っぽい感じのデザインのところはラバー素材になっていて、それ以外は普通のプラスチックなんですよね。それらがシームレスに繋がっていて、本当によくわからない。なんだこれすごい。

このラバー部分によってしっかりと滑り止めが効き、ガッチリとしたグリップ感で握れます。それでいて220グラムとかなり軽量なので、かなり疲れにくいように考えられていると感じます。軽さを重要視しているタイプのコントローラーって初めて触ったかも。

今回はスマートボタンカスタムなので、ボタン感触もかなり独特で、他にない感触です。ポコポコとしたほんのり固めなタクトスイッチの感触で、ストロークが短く、素早い入力が可能な仕様となっています。

鳴りはかなり大きめで、シェルの内部で響いているような感じがあります。静音性を気にする場合には通常ボタンのメンブレンほうが良いのかも。

メニューボタン類は純正と同じくカチカチとしたタクトスイッチなのですが、出っ張りが大きく押しやすくなっています。

十字キーもよくみたら矢印の印字がないですね。感触はスマートボタンカスタムなのでボタンと同じくポコポコとしたタクトスイッチ。こちらも似たような感触・音です。

アナログスティックは見た目・感触ともにオリジナルと変わりはありません。トップは中央凸、フチがザラザラしたもの。プロスティックという別のスティックトップにするオプションもあるらしいです。

ちなみにスティック自体はスマートスティック、つまりドリフトしにくいホールセンサーにカスタムしています。さらにレギュレーターを搭載していて、ジッターや入力の改良がされていてよりよい操作になっているらしい。

ショルダーボタンはProモデルではスマートトリガー・バンパーを採用しています。いわゆるストロークの長いトリガーではなく両方ともボタンの短いストロークになり、使い勝手が大きく変わります。

L1R1・L2R2共にストロークの短い、チャキチャキとしたマウスクリック系のボタン。個人的にはトリガーを必要とするゲームはほぼほぼやらないのでむしろこれが良いという感じはしますが、PS5の遊ぶタイトルによってはトリガーの感触とバイブレーションの組み合わせで体験を作っていることもあるので、お好みで選ぶのが良いでしょう。

背面ボタンはかなり独特です。ちょうど中指・薬指が当たる位置にパドルがあり、感触はポコポコタクトスイッチ。音の鳴りはフロントボタンよりも大きめ。

パドルはけっこうしなる感じがあり、誤爆はまずなさそうな硬さで、慣れは必要だとは思います。ただこのパドルはユニット丸ごと着脱可能ですし、ボタンタイプのモデルもありますし、そもそも背面を使わないなら無いモデルもあるのでここも柔軟に選択可能です。

使用感

マニュアル - Void Gaming 公式ストア(ボイドゲーミング)
ご購入済みユーザー様向けにマニュアルを公開しております。リマッピング方法はこちらからご覧ください。

公式ページに日本語で使い方が記載されていますし、動画も公開されています。特にスティックのレギュレーターの設定は複雑かつ、個人的にそこまでこだわりがない(頑丈ならOK)なので、本レビューではかなりざっくり、できることを紹介していきます。

使用感・バッテリー持ちなど

バッテリー持ち

バッテリー持ちは特に不満は感じません。どうやらバッテリー容量は1560mAhでDualSenseと同様。厚みが増えている分、純正の充電スタンドには刺さらなかったので、ちょっと注意です。

https://amzn.to/4dW3uy1

実際に遊んでみる

PS5Proに接続して試します。コントローラーからのウェイクアップもできるので、純正と同じように使うことができます。

特徴的なボタンやショルダー、背面パドルによって違った操作感で遊べます。モンハンなどの複雑なアクションゲームでも重宝しそうですね。

ちなみにバイブレーションが無いことを知らなかったので最初使ったときには、あれ?無いんだ?と思いましたが、構成によってはバイブレーションの追加も可能です。

設定変更

背面パドル着脱

背面パドルは回すだけで簡単なのですが、かなり固めなのでちょっと大変でした。

①背面のパドル固定具を反時計回り(左)に30度回す
②パドルを取り外し/取り付けする
③固定具を戻す

背面パドル割り当て方法

電源オンの状態で行ってください
 ※ バッテリー残量が少ないと動作しないことがあります。

① リマッピングモードを起動

L1 + R1 + X + □5秒以上同時押し
→ ミュートボタンのLEDが赤点灯でモード開始。
※古いモデル(#30332以前)はタッチパッド横のLEDが赤点灯。

② プロファイルの選択

プロファイル(設定の保存枠)を選びます。

  • 十字キー↑:プロファイル1(LEDが1回点滅)
  • 十字キー→:プロファイル2(LEDが2回点滅)
  • 十字キー↓:プロファイル3(LEDが3回点滅)
  • 十字キー←:プロファイル4(LEDが4回点滅)

③ 背面パドルにボタンを割り当て

割り当てたい背面パドルを押しながら、対応させたいボタン(例:△など)を押す → 同時に離す
→ LEDが赤く点滅すれば成功。

  • 割り当てを“なし”にしたい場合:背面パドルだけ押して離す

④ 保存&終了

Xボタン を押すとリマッピング内容が保存され、モード終了。

✅ 設定例:

  1. 背面パドルを押しながら △ を押して、同時に離す
  2. Xボタン を押して保存
  3. 以降、その背面パドルを押すと △ が入力される

🔄 リマッピングのリセット方法(不具合対処)

背面が勝手に連打されるなど不具合時は、下記手順でリセットを行います:

  1. 電源オフの状態で ○×□△ を5秒以上同時押し
  2. そのままの状態で電源オン
  3. LEDが赤点滅(約3秒)すればリセット完了

スマートスティック機能

  • 8方向の入力距離調整
     → 上下左右だけじゃなく、斜めも細かく調整可能
  • 内側デッドゾーン調整
     → めっちゃ細かい入力の繊細さ or 安定性を選べる
  • ニュートラルポジション調整
     → 経年劣化でのズレを手動補正
  • キャリブレーション・初期化

プリセット切り替え

このコントローラーには操作感を変えられる4つのプリセットが入ってます

  • プリセット①:真円モード(均等入力)
  • プリセット②:PS5純正モード(既定の感覚)
  • プリセット③・④:カスタムモード(入力距離を自由に設定)

プリセットの切り替えもボタン操作だけでOKなので、
ゲームや気分に応じてパッと変えられるのがいい感じですね

感想

正直ガチでむずいコントローラーだなって感じました。

スマートスティックの設定の多様さという点だけでなく、ラインナップの豊富さ、オプションの多さ、そして自分にあった組み合わせを探す楽しさと悩ましさが同居しているんですよね。今回紹介したモデルもラインナップのほんの一部でしかありません。

選択肢が多いというのは魅力でもあり、迷いどころでもある。でも、だからこそ選び抜いた1台にはしっかり愛着が湧く。何かあっても国内メーカーならではのサポートの手厚さがあるので、その点も大きな安心感につながっています。

こだわっている人にこそ刺さりそうなサービスを実現できているなと感じます。大切にしたい1台を手に入れたい人は是非。

ヨシダ

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