ミニPCを専門に出しているMinisforumさんから結構強めな?Mini PCのレビュー依頼が来たので、やると返事して届いて大驚き、どこがミニやねんという大迫力のサイズ感。そしてGPU搭載でガチガチにパワフル。下手したら私のメインで使っているデスクトップPCよりも強いかもしれん・・・みたいな感じで超驚きました。
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商品提供:Minisforum
公式ストアやAmazonにて販売中。価格はレビュー時点で、ベアボーンキット(OSライセンスなし)が172,780円、32GB RAM+1TB SSD版が207,180円。価格自体がそもそも私が買ったデスクトップと同等なんですが・・・。
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スペック&主な特徴
Minisforum AtomMan G7 Ptとは
AtomMan G7 PtはミニPCを専門的に出しているメーカー『Minis Forum』によるブランドによるミニPC。過去にも紹介しましたが、基本的に安くてローエンドコスパ重視の商品を展開しています。が、今回紹介するモデルは結構ハイエンドです。
プロセッサにAMD Ryzen 9 7945HX、そしてディスクリートGPUのAMD Radeon RX 7600M XTを搭載していてゲーミング用途でもかな〜りパワフル。その上AMD Advantage認証というのを取得しているらしい。AMDのCPU(Ryzen)とGPU(Radeon)が搭載されたゲーミングノートPCや小型PCを対象にしており、AMDが定めた厳しい基準を満たした製品に与えられる認証プログラムのことらしい。
メモリはDDR5 32GB、ストレージは1TB NVMe M.2 SSD、ネットワークは2.5Gbps、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、OSはWindows 11 Pro。追加のSSDスロットがあり、M.2 PCIE5.0 SSDスロット一つ、M.2 PCIE4.0 SSDスロット一つで速度も速いらしい。接続インターフェイス周りは実際に見ていきながら解説します。
いわゆる格安の中華ミニPCといったハードではなく、とにかくパワフルなミニ・ゲーミングPCといった位置付けでしょうか。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。箱はもちろんかなりでかい。デザインはゲーミング感、スリーブの内側素材はダンボールでガッチリとしたものとなっています。
内容物はこちら。電源、HDMIケーブル、スタンド、説明書類、本体です。説明書は日本語での記載ありますが、簡易的過ぎて何も書いてありません。
電源かなりデカいのがかなり圧がありますね。本体もデカいので、MiniPCらしいコンパクトさはかなり薄いように感じてしまいます。
本体外観
まず思ったのがとにかくでかい。
61×153.5×268mmで、このサイズ感は・・・なんですかね、小型PC、想像上のPS4くらいのサイズですかね。結構でかい。じゃ〜んMiniPCって友達に見せたら、それってミニなの?って聞かれました。私も思います。
本体重量も結構ヘヴィーで、本体のみで約2.35kg。まぁとはいえ、このサイズだと持ち運ぶことは想定されていないと思うので、より安定するといった意味でずっしりしていて良いと思います。
表面?どこが表なのかは分かりませんが、表面はツルッとマットな質感
背面は大きく全体がメッシュになっていて、ファンの吸気口になっているのでしょうか。蜘蛛の巣のようなデザインになっています。メッシュでありながら、しっかり頑丈な印象です。
インターフェイス正面?には左からDMic(マイク)が二つ、電源インジケーター、パフォーマンスインジケーター、モード変更スイッチ、USB 3.2 Gen2 Type-C(Data Only)、USB 3.2 Gen2 Type-A、3.5mmコンボジャック、メッシュは吸気
背面はDisplay Port 2.0、HDMI 2.1、USB 3.2 Gen1 Type-C(Alt Data and DP)、USB 3.2 Gen1 Type-A3つ、RJ45 2.5G イーサネットポート、Line Out、Mic In、メッシュは排気です
トップ面は電源ボタン、CLR CMOS。これ何って思いましたが、調べてみるとBios設定初期化ボタンらしい。
そして底面には電源。スタンド前提のデザインですね。
そしてスタンドはこちら。こちらも結構ずっしりしたオール金属製。そしてかなり独特なフォルムになっていて、安定感は確かにありますが、このフォルムだと結構場所を選ぶかも。スタンドなし、別の置き方で置ければ良いんですが、結構無駄なくインターフェイスがあったりなんなりするので厳しいかも。
そして電源が付くと・・・な、なにこれ・・・?
謎のロゴ?みたいなのが浮かび上がり、バキバキのLEDで色が切り替わる装飾。どうやら調べてみると、台湾の漫画家がデザインしたロゴのようで、一応コラボモデル?的なデザインらしい。
ちなみにこの表面のプレートはマグネットで着脱できて、外すとこのように四角いLEDが仕込まれています。
かなり派手。まあ置き方によってはほとんど見えませんが、最初に起動した時はなんかすごくて笑っちゃいました。
この柄はシートになっていて、自作でオリジナルの装飾を作ることも可能です。
ちなみにBios画面から消すことができるようですが、明るさや色のコントロールはできないようです。
・F1(Delete)起動でBios画面表示
・Setup→Advanced→Onboard Devices Setting→RGB LEDをDisableに変更
・Save&Exitで終了
使用感
ではここからは使用感について見ていきます。
ちなみにマニュアルはこちら
画面出力は容易
初回セットアップは毎度の事時間がかかるので省略しますが、英語キーボードなのでセットアップ用のガイドもついてきます。とりあえずローカルアカウントでセットアップしたかったので、Wifi接続なしで進めました。
その後、Windows Updateを実行、Microsoft Storeでアプリをすべて更新して完了。
そして画面出力!USB-C端子一本で出力可能です。モバイルモニターだとケーブルが一本で済みますし、そうでなくてもかなりスッキリとしたデスク周りにできるので、これはありがたいですね。もちろんHDMI、DPでの出力も可能です。3画面出力が可能。
ブラウジング・動画視聴などは快適
いわゆる事務作業レベルの用途はもちろん快適。かなりサクサクで快適だと感じます。読み込みに時間がかかったり、ラグ付いたりすることはほとんどなく、普段使用しているデスクトップのゲーミングPCと同じくらいに快適、ストレスを感じることはほぼありません。
音は許容、発熱は若干気になる
ファンの音はそこそこずっと鳴っている感じで、顔に近い場所で使ってると若干気になるかな、といった感じです。
発熱に関してはやはり重いゲームなどをダウンロードしたり遊んだりしてもしっかり冷やされているのか、アチアチにはなりません。ただファンの排気口には何も置かないようにしておきたいですね。
なんでも遊べそう、無敵
とりあえずベンチマークを測ってみました。
FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 23939 非常に快適
FF15 1920×1080 軽量品質 18250 非常に快適
となりました。どんなゲームでも遊べます。圧倒的。サイバーパンク2077をプリセット高で解像度2.5Kで平均FPS70出ました。性能的には現行のゲームで遊べないものは無いんじゃないでしょうか。動画編集など、クリエイティブ用途でも活躍してくれそうです。
ちなみにSSDをCrystalDiskMarkで速度を測ってみたところ、リードが4500くらい、ライトが4500くらい出て早めです。
SSD換装など
マグネットパネルを外し、2点ネジを外し、結構ガッチリハマっているツメをなんとか外し、内部のファンユニットをネジ4つ外すとSSD・メモリにアクセスできます。SSDスロットはもう一つ空きがあるので、増設することが可能です。
ちなみにツメはかなり固めだったので、なんか専用の?工具がないと厳しいと思います。
感想
正直最初はその大きさに、どこら辺がMiniやねんと突っ込んでしまいましたが、性能的にはめっちゃくっちゃ強い。このサイズでここまでの性能が出るとなると普通にすごいです。
もちろんポータビリティは終わってますし、めっちゃデカい電源も必要となってくるのは事実、価格も結構高くてハイエンドなミニPCですが、パワーは間違いなしです。というか他に比較対象が無い。言えるのは私がメインで使っているRTX3060TIと性能的には大差ないと言う事です。むしろこっちの方が強いかもしれない・・・?
まぁ仕様としてはあくまでミニPC、GPUもグラボではなくディスクリートGPUであったりと、デスクトップならではのカスタマイズ性は劣りますが、デスクトップよりは場所を取らないしメモリやストレージの換装はできそうなので、需要としてはなくはなさそうです?ね。ニッチですけど。