GameSirさんから久しぶりに連絡がありまして、新作のコントローラー出るからレビューしてくれって言われ、まぁコントローラー好きだから良いよって返事して届いてみたらびっくり、
有線コントローラーなんですよ。
今どき有線コントローラーって・・・どうなんですか?フレーム単位で対戦したりする人はコントローラーのほうが良いらしいんですが・・・まぁどちらにせよ、私は有線コントローラーはほとんど使わないので、その時点で若干萎えながら、実際に使ってみると、
めちゃくちゃ良いじゃないですか・・・。
一見普通でありながらめちゃくちゃ新鮮な使い勝手で、まさに最新技術が結集したコントローラーで興奮しています。
販売ストア
販売はAmazonなどの各種ストア。在庫があればAmazonで良いと思います。
・Amazon等
・GameSir公式ストア
動画版
概要
GameSirとは
GameSirは、ゲームコントローラー、ゲーミングキーボード、マウス、およびその他の周辺機器を製造・販売する中国の企業です。
主にスマートフォン、タブレット、PC、およびゲーム機向けの高品質なゲームアクセサリーを開発しています。
代表的なものはスマートフォンをゲーム機のように使える、一体型のコントローラーGameSir X2でしょうか。
Kaleidって?
GameSir T4 Kaleidは、PC、Switch、Androidデバイス向けの高性能有線ゲームコントローラーです。
低遅延で安定した接続が特徴で、ホールセンサースティックやアナログトリガーを採用しており、精度の高い操作が可能です。また、6軸ジャイロ搭載によるモーションコントロールや個性的なLED発光が特徴で、ゲームプレイをより楽しく演出します。さらに、GameSir T4kアプリを利用してカスタマイズが可能で、ボタン配置や振動感度などを調整できるとのこと。
そもそも「Kaleid」という言葉は、調べてみてもFate/Kaleid linerしか出てきません。この言葉自体はおそらく「kaleidoscope」という言葉から派生したものです。「kaleidoscope」は、中にカラフルなビーズやガラス片が入った筒を回転させることで、鏡が反射して多彩な模様を作り出す光学的な玩具、日本語で言うといわゆる「万華鏡」です。
GameSir T4 Kaleidの場合、コントローラーに搭載された光効果やカスタマイズ性を強調して、「Kaleid」という名前が付けられていると考えられます。
製品スペック
対応プラットフォーム: Windows 10/11、Switch、Android 8.0以上のデバイス
接続: 有線、2m取り外し可能なUSB-Cケーブル
3.5mmオーディオジャック: あり(XInputモードでは非対応)
6軸ジャイロ: あり
キャプチャボタン: あり(Switchモードでのみ対応)
マイクロスイッチボタン: あり、ABXYボタン、500万回のクリック寿命
アナログトリガー: あり、Hall Effect磁気センサー搭載
Hall Effectスティック: あり
振動モーター: あり、計2つ、2つのグリップに搭載
背面ボタン: あり、2つの背面ボタン
カスタマイズソフトウェア: あり、GameSir T4kアプリ
バッテリー: なし
製品サイズ: 156 x 107 x 60 mm
製品重量: 212 g
開封&内容物
では箱から見ていきます
▲箱には丁寧に商品情報が記載されています。機能説明まで、箱を見てある程度分かるようになっています。
▲こちらが内容物一覧。本体、有線接続用のUSB-Cケーブル、保証書類です。
USB-Cケーブルは布製の上質で頑丈そうなものが採用されています。説明書は日本語に対応しています。
本体外観
クリアボディ・デザインされた基板がかっこいい
まず見てくださいこの透き通ったクリアボディ。透明度は高く、その上中の基板のデザインがレベチでクールです。ゴールドで斜めに伸びているパターンが非常にゴージャスで、何なんですかこんな事できるんですかと驚きました。
ボタン配置などはXBOXコントローラー基準で、
表面右側にはABXYボタン下にアナログスティック、左側にアナログスティックと下に十字キー。
中央上はBack、Home、+Start、下にスクリーンショットボタン(Switchモードでのみ)、その下にMボタン。
背面は透明度低めのサラサラとした触り心地です。
自由に割り当て可能なL4R4ボタンがあります。
上側面には左からLBLT、USB-Cポート、RBRTボタン。
下側面には3.5mmオーディオジャック。ただこちらの端子はXinputモードでは機能しないらしいです。
質感の切り替え
シェルで面白いのが質感の切り替わりが多様な点。
表のスケスケな部分はツルツルとした光沢感が有るプラスチックですが、その下のグリップ部分はつや消しで、若干サラサラしてます。しかし背面のグリップ部分はXBOXコントローラーのようにつぶつぶとしたテクスチャが付いていて、滑り止めの機能を担保しています。
一つの透明なシェルでここまで切り替わっているのは珍しいですよね。デザイン性と機能性を両立させようとする工夫が素晴らしいなと感じます。
ゲーミングな感じで光る
基本的には有線コントローラーでバッテリー非搭載なので普段は光りませんが、実際にハードに接続するとこのようにLEDが光ります。うわ、そこがラインLEDだったのか~と驚きました。
他のコントローラーと比較
ニンテンドースイッチのプロコン、XBOXコントローラーと並べてみてもほぼほぼ同じデザインではありますが、ベースとなっているのはやはりXBOXコントローラーです。ボタン配置から、ボタンそのものの作り、フォルム、グリップまで継承されています。
コントローラーの質感的にはXBOXコントローラーが一番良いように感じます。
操作感
基本全てクリッキーなボタン
基本的にはホームボタン、トリガーボタンを除く全てのボタンがクリッキーな仕様となっていて、カチカチ好きな私としては歓喜です。
ただ、一概にクリッキーと言ってもそれぞれのボタンがそれぞれ異なった押し心地となっているのが大きなポイントです。
ABXYボタンは独特のクリック感
中でもABXYボタンが本当に特殊で、これまで無かったようないい意味で面白い押し心地です。
一番近いので言うならばマウスのクリック。シリコンの柔らかな感触と、タクトスイッチが混ざったような、チャキっと音が鳴るクリック感のあるもので、個人的にはかなり好きです。
しかもこの特殊に調整されたボタンは、5百万回クリック寿命があるマイクロスイッチとのこと。なるほど、わからん。
十字キーは低音が鳴る感じのしっかりと軸がある感じの押し心地で、スタートボタンなどはもうちょっと軽めのカチカチ感。
背面ボタンも使いやすい
LBRBボタンもクリッキーですが、音が控え気味なのが好印象。LTRTはストロークが長いもので、このあたりはXBOXボタンと同じ仕様、大体同じ押し心地です。
背面ボタンの位置もバッチリで、片手でコントローラーを持っていてもしっかりと軽く押せるし使いやすいものとなっています。
ホールセンサーなので安心なアナログスティック
そしてアナログスティックには今話題のホールセンサーが採用されていて、ドリフト(壊れて、勝手に前に進んだりしてしまう現象)する心配がありません!
まぁ、無いかどうかはまだ分からないんですけれど、仕組み的にかなりドリフトが起きにくいらしいのでそこも安心。
しかもエッジに滑り止めが付いていて、中心が凹み気味なアナログスティックなので個人的にはかなり好きなやつです。繊細な操作もしやすいような気がします。
あとジャイロもついてる。素晴らしいですね。
使用感
充電が必要ない
有線コントローラーなのでペアリングや設定なども要らず、基本的には接続するだけで使うことが出来ます。充電も必要なく、使いたいときにUSB-Cケーブルを接続して使えるのは有線ならではですよね。
断線の心配も無いし、場所も取らない
地味に優れているのが、ケーブルと一体型ではないので、たとえ断線したとしても別のケーブルを使えば使えちゃうって点です。まぁ、USB-Cの穴の部分が割と小さいので、使うUSB-Cケーブルによっては使えないんですけれども・・・。
有線コントローラーなので低遅延だが・・・
有線コントローラーなので、低遅延らしいです。ただ私は基本的に格ゲーであるとかFPSとかやらないので、分かりません。まぁそもそもFPSガチ勢の人はキーボード・マウス操作な気もしますが、まぁ、はい。
そんなことより、久しぶりに有線コントローラーを使ったのもあり、やはり線が鬱陶しいなと感じてしまいました。
普段ずっと無線コントローラーを使っていたので、自由な体制、場所でコントローラーを使えないのは地味にストレスです。言うならば、無線のイヤホンに慣れてしまってもう有線イヤホン使いたくなくなってしまっている気持ちに近いです。
大体のハードで使えるが、たまに切り替え必要
Steamdeckでは最初使えず、あれぇ?と思っていましたが、どうやら自動的に対応したものに切り替わらないようで、手動でモード切替をする必要がありました。
各種操作・設定方法
以下に操作方法を記載しておきます。
背面ボタンの設定
①M+L4/R4で、押した方向のLEDが光る
②割り当てたいボタンを押す(この時、マクロ的に複数のボタンを設定するのも可能)
③再度M+L4/R4
④割り当てを取り消す場合は、M+L4/R4を2回行う
連射設定
①Mを押しながら連射設定したいボタンを押す
②この操作を繰り返すことで、低速、中速、高速、オフと切り替わる
③すべて設定クリアしたい場合、Mボタンをダブルクリック
設定変更
M+RT/LT:クイックトリガーをオンオフ
M+十字キー上下:振動強度変更
M+アナログスティック左右:LEDライトの効果変更
M+アナログスティック上下:LEDライトの明るさ変更
M+A三秒間長押し:ABとXYを反転(設定維持されます)
専用アプリによるアップデート、詳細な設定変更なども行えます。
感想
率直な感想としては、かなり良いと思ったんですが、有線にしては価格が高めだと感じました。本当にこのABXYボタンは押し心地が良くて、無駄に押しまくりたいレベルでは有るんですが、有線なのが個人的には本当にネックです。
見た目も超かっこいいし、地味にジャイロも付いているしどんなハードにも対応できているコントローラーとしてかなり素晴らしいんですが、有線。
これの無線バージョンが出たら買いたいって思いました。有線でも全然いいよ、むしろ無線より好きだよって人には是非オススメです。