クリスマスプレゼントが届きました。見た目はスゴイですが、他の色々な中華ゲーム機(TRIMUIなど)が評判良くて少し影が薄くなっているPocketGo S30です。
最近はゲームボーイカスタムなどに夢中だったので久しぶりの中華ゲーム機って感じですね。とりあえず細かく見ていきます。
スペック&主な特徴
画面:3.5 inch 480×320 IPS
CPU:Quad-Core 1.2GHZ All Winner A33 GPU Mali400 MP2
RAM:512MB
ストレージ:External MicroSD
バッテリー:Built-in 2600 mAh Li-Polymer battery
PocketGoと書いてあるので、おそらくあの小さいやつと同じメーカーなんだろうと思いますが、真相は不明です。
スペックはRG350系以上、RK2020系以下って感じのもので、PSPとかも一応動くには動くけど遊べるかどうか・・・という程度なので、性能に過度な期待は禁物です。
この端末の最大の特徴は、見た目です。
スーファミ風の見た目というか、もろ8Bitdo SN30に画面つけちゃいました!みたいな、無邪気な感じがかなり個性派です。外でこれを使っている人が居たら何度見もしちゃうかもしれません。
開封:かなり力の入ったパッケージ
ではいつも通りパッケージから見て行きます。
▲まず届いた後パッケージを見て最初に驚きました。この印刷のクオリティの高さは他の中華ゲーム機などと比べてもダントツで上のレベルなのではないでしょうか。テンション上がる。
▲デザインはさておきパッケージのプリント品質はかなり高いです。
▲開けてみてもびっくりしました。これまでの中華ゲーム機でよくあるペラペラなプラスチックによる梱包ではなく、しっかりとした固めのプラスチックにより梱包されていてすごく安心感と安定感があります。
▲こうして見てみると本当にコントローラーのようですね。
▲内容物はこのようになっています。
本体、充電用のUSB-Cケーブル、簡易的な説明書です。MicroSDは16GBが本体にセットされていました。
本体外観:個性的なフォルムだが、工夫は感じる
▲見た目は本当に個性的です。まさに持っていて嬉しくなるようなゲーム機という感じのサイズ感とフォルムをしていて、他の中華ゲーム機とは一線を画します。
▲裏に見たことあるPocketGoのロゴが入っています。
質感としては良くも悪くも本当に中華コントローラーのようで、めちゃめちゃ安っぽいとは言えませんが高品質な感じもそこまでありません。しかしそこらへんの中華ゲーム機よりはいい感じです。
▲画面上部は左から電源ボタン、充電用USB-Cジャック、音量調整ボタンです。
▲下は左から電源ランプ、イヤホンジャック、microSD となっています。
操作感:L2R2は良いが、フォルムが良いとは言えない
操作性は悪くはないですが良くもないといった感じで何とも言えない絶妙な仕上がりになっているよう個人的には思います。手は疲れにくいかも。
ボタン類は良くも悪くもないが・・・
▲ABXYボタンは結構緩めのプチプチとした感触です。無印版のPocketGoとまあまあ似ているような気がします。ボタンの大きさとしてはちょうどいいかな。
スタートセレクトボタンは初代ゲームボーイをそのまま流用しているのかみたいな見た目になっていますが、微妙に角度や長さなどが異なっていて独自に作っていることがわかります。
ちなみにこのスタートセレクトボタンは初代ゲームボーイよりもストロークが短く押しやすいです。
▲十字キーは少しゆるゆるな感じがしますがまぁ許容範囲でしょう。アナログスティックは RG 350M、RG351Pなどと同様スイッチのものを窪ませて設置しているのでかなり使いやすいように思います。
ただフォルム的に、十字キーなどの位置が少し悪いように思います。本来のスーファミコントローラーなどはもっと中心に寄っていますが、こちらは中心に画面が有るため仕方なくサイドに寄せた結果、少しバランスが悪くなっているような感じです。
L2R2は前後に並列されていて優秀
▲LR ボタンに関してはかなり優秀なのではないでしょうか。前後にあるタイプでL2R2がトリガーボタンとなっていて大きくストロークするタイプです。
▲赤の中華ゲーム機などと比べてかなり幅が広いため押しやすい印象があります。
角度が付いているのがポイントかも?
▲個人的に気になるのは平場に置いた時このように角度がつくことです。このように角度をつけることでより手に馴染むフォルムとなっていて、ちゃんと考えているんだなぁとかなり好感をもてます。
同様なことを折りたためない2DSが行なっていますね。
画面は明るくRG351P仕様
▲画面はRG351Pなどと同様、保護ガラスと液晶の隙間がかなり薄く作られているのでとても見やすく、ほこりなどが入り込む心配も少なく好感触です。嬉しいポイント。
▲ただよくよくみてみると、背面のネジが二つしかないせいか画面下側が少しゆるいように感じます。コストダウンの結果でしょうか。
使い方:シンプルで使いやすいがカスタマイズ性は不明
EMUELECベース?の独自OSによる爆速起動
▲起動するとこのようにポケット5のロゴが一瞬出てきて爆速で起動します。めちゃめちゃ早くて驚きました。
また実際にこのように電源をつけてみるとこの端末がEMUELECベースの独自osだということがわかりました。着くまではopendinguxだと思っていたんですが。
使い方は簡単、電源ボタン長押しで起動して、遊びたいソフトを選んでAを押すだけです。終了したいときは電源ボタンを押すとメニュー画面が出てくるので、そこから終了を押せば終わり。電源を切りたいときは再び電源ボタン長押し。
この独自OSはかなり独特で、設定画面を開いてもこのように言語と明るさ調整しか出てきません。しかも言語は英語と中国語のみで、かなりシンプルと言うかできることが何もない感じですね。
ROMの導入は超簡単
ゲームを導入するには普通に本体に挿入されているMicroSDをPCに挿し込み、フォルダーにあるそれぞれの該当するハードの ROM を入れていけばそれだけでプレイできます。
ちなみにサブフォルダーは認識しませんでした。
PS1くらいまでなら普通に遊べるが、PSPやDCは厳しそう
まだ色々と試せたわけでは有りませんが、PSPやDCは動くには動くけど処理落ちするので、遊ぶには厳しそうです。しかしPS1くらいまでなら問題なく遊べるハードになっていると思います。
試しに重そうなクロノクロスを遊んでみましたが、まぁ若干処理落ちしてる気がするけど気にせず遊べる程度の感じでした。
スケーリングに問題有り
▲あとすごく気になったのが実際にゲームをしてみると一部のハードにおいてはスケーリングがおかしく、本体の解像度と一致していないことが分かります。
▲エミュレータのメニューを開いてみると、エミュレータそのものの解像度が端末の解像度と一致していません。なのでゲームをプレイしてみても違和感のあるスケーリングとなってしまっているんだと思います。簡単にエミュレーターを入れ替えられたら良いのですがそう甘くもない。
これに関してはファームウェアアップデート期待をするしかありません。
比較:大体RG351Pと同じサイズ感
参考までに比較写真を載せておきます。
PocketGoとの比較
▲Pocketgo小さすぎ
PSPとの比較
▲意外と競ってます
RG351Pとの比較
▲一見S30のほうが小さく見えますが、S30のほうが厚みが有ります。
感想:OGAクローンで物足りないマニア向け
ということでこのトリッキーな端末を見てきましたが中身は逆にトリッキーではなくシンプル過ぎる感じではありました。
しかしこれまでの中華ゲーム機がそうであったようにカスタムファームウェアなどのちょっとした修正によりもっと改善されてくる可能性は大いにあります。
とにかく爆速で起動するし、そういった点でシンプルにゲームを遊びたい方やスケーリングや解像度などにはそこまでこだわらない方などにとってはそういった点は特に問題にはならないと思います。
しかしいくら使いやすいからといって中華ゲーム機初心者やOGAクローンなどを持っていない人が手を出すにはちょっと・・・と思ってもしまいます。先にRG351Pとか買ったほうが良いのでは?
中華ゲーム機マニアでもうすでにRK2020などを持っている人にとっては値段的にも求めやすいものとなっているので、この見た目に惚れたのであれば買う価値はあるでしょう。
PocketGo S30を購入するには
たまにAmazonでの入荷も有ります。