角ばってるガジェットって本当に好きなんですよ。
エルゴノミクス、快適性からは多少遠ざかるかもしれませんが、物質感を強く感じるフォルムが、何よりも美しいと感じます。
ということで、かなり角張ったGalaxy S24 Ultraがほしいなと思ったんですがちょっと予算不足、カメラバンプすらなくなったRedmagic 9S Proにしようかなと悩んでいたところ、ふと脳裏に浮かんできたんですよね。Z60 Ultraという文字が。
販売ストア
AliExpressのセールを眺めていたら、どうやらZ60 Ultra 256GBモデルが公式ショップで8万円を切っている。そしてアリエク発行クーポンもある。ということで、6.6万円で買えたのでつい買ってしまいました。
動画版
スペック&主な特徴
nubia Z60 Ultraとは
nubiaは中国ZTEの子会社としてスタートしたスマホメーカーで、ゲーミングスマホのRedmagicシリーズや折りたたみスマホのLibero Flipもnubiaです。
Z60 Ultraはnubiaによるハイエンドモデルで、チップにはSnapdragon 8 Gen 3と最新のものを搭載しています。ちなみにSnapdragon 8 Gen 3 Leading Versionを搭載したZ60 Ultra Leading Versionも出ていますが、まぁ本体カラー、チップが変わり、ストレージ1TBモデルが出ただけっぽいです。
本機種は角張ったデザイン、そしてディスプレイとカメラが大きな特徴。ディスプレイは6.8インチの有機ELで、解像度 2480×1116、リフレッシュレート 120Hz、400PPIと妥協なきディスプレイ。そしてフロントカメラはアンダーディスプレイで、見えません。
カメラはトリプルで、メインカメラが35mm、広角カメラが18mm、望遠が85mm。このメインカメラの35mmがとにかく楽しいんです。
バッテリーが大容量の6000mAhの代わりに重量も246グラムとずっしり、RAMは8/12/16GB、ストレージが256/512GB、IP68防水防塵、カラーはブラックとシルバー、限定っぽいゴッホエディションがあります。ゴッホが欲しかった。おサイフはもちろん無いです。
言わば、普段遣い&カメラ特化型のRedmagicなんですよね。勿論最新チップなのでゲームもできます。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。スマホのデザインを想起させるような高級感有るデザインになっています。iPhone等と比べるとかなり大きめの箱ですが、ケースや充電器まで入っているので嬉しいです。
内容物はこちら。USB Type-Cケーブル、充電器、SIMピン、説明書、ケース、本体です。ケースは背面部分のみを守るようなかなり薄手のもの、おそらく傷も付きやすいので別途ケースを探すか、裸で使うか、悩んでいます。
本体外観
めっちゃデカくて分厚くて重いです。カメラもめっちゃデカイし、存在感がすごい。
しかしこのゴツさがたまらん。無骨でパワフルな角張った板といったデザインが唯一無二感あって痺れます。まさにロマンといったデザイン。ありがとう。
ちなみにかなり角張ったGalaxy S24 Ultraでも左右側面は丸みを帯びているので、この四角さを体感できるのはこの他にRedmagicだけ。あ、AQUOS R9も四角いです。
カメラユニットの上部と、カメラ以外の部分はしっとりとしたマットなテクスチャ、キラキラと粒立った光が反射する、指紋がつかない独特な加工がされています。触り心地が良いですが、若干滑りやすいような感じ。
右側面には音量ボタン、電源ボタン、スライドスイッチがあります。スライドスイッチはデフォルトではカメラが開くようになっています。
側面から見るとよく分かりますが、このようにカメラ部分は板が積み重なったようなデザイン。デザイン的にはカメラバンプすら無いREDMAGIC 9シリーズの方が良いかな?とも思うんですが、あちらは冷却ファンが搭載されていて防水性能が無いです。ヘヴィーにゲームをやるわけでもないので、防水防塵がしっかりしていてカメラ性能が良いのがありがたいです。
下側面にはSIMスロット、USB-C、スピーカー。側面は金属フレームになっています。側面勝ちのディテールになっていて美しい。
カメラはトリプルで、左上が広角、左下が標準、右下が望遠、右上がフラッシュとなっています。独特な並びで、それぞれ違う装飾になっているのもユニークですね。一目でどれがどのカメラか分かりやすい。
わかってどうなの?って聞かれたら、まぁそれはそうなんですけど。
画面・スピーカー
画面
見てくださいこの美しいディスプレイ、このスマホ、そしてRedmagicもそうですが、アンダーディスプレイカメラなのでノッチどころかパンチホールがありません。別にあってもよくない?って思うかもしれませんが、無いと妙にすっきり感があって本当に美しい!天才!って気持ちになります。気持ち良い。目を凝らしてよく見れば見えますが、使っていて気になることもありません。
ちなみにそのせいでフロントカメラの画質は白っぽくなりかなり悪いんですが、フロントカメラで写真を撮ることは殆ど無いので無無無問題です。顔認証用くらいに思っておいたほうが良いかも。
ちなみにデフォルトで保護フィルムが貼ってあったんですがかなり傷が付きやすく、少し使っていただけで傷だらけになったので剥がし、画面に傷が付くことを日和ってガラスフィルムを貼っています。iPhoneには貼ってないのに。
iPhone15Pro(6.1インチ)と並べるとこのサイズ差。四角い6.8インチはかなり大きく感じます。ベゼルがより細いのも良い。
6.7インチのNothing Phone (2a)と並べてみても大きく感じます。というかディスプレイの大きさというよりは重量の差を激しく感じますが・・・。
画質、解像度の差は特にどの機種も感じません。
スピーカー
スピーカーは下部と通話口のスピーカーがあり、広がりがあるように聴こえます。
ハイエンドとしてはちょっとイマイチですが、十分だと感じます。全然動画視聴には十分ですし、ゲームをしたりする分には全く問題なく感じます。iPhoneが良すぎる。
低音高音が弱く、視聴する音楽や動画によっては背面?に振動が伝わる感じがあります。
イヤホンジャックは無いですが、Bluetoothの対応コーデックが多く、
・aptX Adaptive
・aptX TWS+
・LDAC
・aptX HD
・aptX
・AAC
・SBC
と対応しています。ちなみに私はLDACまで対応のイヤホンしか持っていないのであまり良くわかっていません。
使用感
おっもい
やっぱ246グラムは重すぎです。折りたたみスマホのGalaxy Z Fold6が239グラムですからね。同等どころかこっちのほうが重いです。ちなみにiPad mini 6は293グラムなんですが、こっちのほうが重く感じます。
そして6.8インチとサイズ的にも大きく、角が立っていてグリップ感が弱いので、片手で操作してたら確実に落としそうってくらいの不安感があります。
が、しかしその分バッテリーも6000mAhとめちゃくちゃ多いですし、角ばっていてカッコイイ。おしゃれって我慢なんです。(おしゃれ?)
カメラ部分が大きい分重量バランスも悪いかも・・・と最初は思っていましたが、ちょうど指がカメラバンプで引っかかって安定するような、しないような。
普段遣いは快適
もちろん最新チップセット8 Gen 3、キビキビ動きます。引っかかりやラグを感じることは無く、リフレッシュレートは120Hzでも動かせます。私は消費電力が上がるのが気になるので自動で使っていますが。
MyOS14というAndroid14ベースのOSが搭載されていて、勿論プレイストア対応、通常のAndroid端末として使えますし、日本語にも対応しています。が、時折日本語が変だったりしていて、改善もされていません。気になるところで言うとカメラアプリの『番地』って表記とかですね。番地って何なんだ。
WidevineはL1で、プライムもNetflixも高画質再生可能でした。
ちなみにDisplayPort Alt Modeにも対応しているので、テレビやモニターに有線接続して出力することも可能です。
画面内指紋認証・常時ディスプレイ
指紋認証は電源ボタンではなく画面内指紋認証。タッチパネルに指を触れて認証されるもので、顔認証にも対応しています。認証系がすべて隠されていてかっこいいですね。
ちなみに常時表示にも対応していて、このように時計だけ表示しておくことも可能です。画面タップすると10秒だけ表示しておける機能があって、これは便利だなと思いオンにしています。他にもロック画面を変えれたり、指紋認証のエフェクトを変更できたりと、色々できて楽しいです。
ベンチマーク
この端末のチップセットはSnapdragon 8 Gen 3で、
AnTuTuベンチマークを測ってみると
総合スコア:1955218
CPU:406438
GPU:904291
となりました。爆裂に強いです。
最新のゲームを最高画質で遊べます。が、消費電力が上がるのでわざわざ最高画質ではなくでもいいかな、とも思います。ちなみにAndroid用スマホゲーは基本60FPSまでにしか対応していません。
にしてもパンチホールすらないこのディスプレイ、まるでモニターそのものを触ってるような感覚がたまらなく良いですよね。
スマホ用コントローラーを装着してゲーム機に大変身!・・・と思ったのですが、やはりカメラ部分がデカすぎて収まりがちょっと悪いのがちょっと気になります。やはりゲームをメインと考えるならRedmagicの方が良いのかもしれません。
バッテリーは多いのでとても長持ち。余裕で一日持ちます。PCMarkで持続時間を測ってみたら約11時間でした。あくまで参考まで。
さらに充電速度も80W充電対応なのですぐにマックスになり、本当に快適。実際残量18%の状態から30分充電したら78%になりました。かなり快適。
充電分離(バイパス充電)も可能なので、バッテリーを気にせず遊ぶこともできます。
カメラ
何よりカメラがとにかく楽しい、標準カメラが35mmなので、一般的なスマホよりもズームした感じの画角になります。単焦点レンズを使っている感じがたまらなく良くて楽しい。めちゃくちゃボケます。
番地モード?でフィルターをかけたいい感じの写真も撮れますし、動画撮影も手ぶれ補正がしっかりと効いて撮りやすい。85mmのズームレンズも楽しい。
不満を言うとすると若干暗さに弱い点ですかね。まぁでも、室内でも十分綺麗に写るので問題ないです。
感想
ということで、まさに欲しかったそれ!といったスマホでかなり満足しています。
カメラは想定以上に綺麗に、というか楽しく撮れますし、性能的には最新のチップなので基本どんなゲームでも遊べます。普段使い版Redmagic!といった感じ。これを求めていた。
この四角い存在感のあるボディ!たまらんです。惚れ惚れします。居てくれるだけでありがとうって感じ。
そしてもっと増えて欲しいアンダーディスプレイカメラ。画面のすっきり感があって、一度これに慣れちゃうと、パンチホールが、あるね!って気持ちになっちゃうんですよね。私だけかもしれませんが。
いやしかし、本当に重いですね。何度かポケットから取り出そうとした時にヒヤッとしています。もうちょっと軽く、薄くならないもんですかね?腕を鍛えるしか無い?