これこそ変態仕様のミニPC!としてかなり興奮していた『Khadas Mind』ですが、
その2が出てさらにスペックアップ!単体でもかなり動くようになり、そして今回はMind Dockも提供いただいたので、念願の?合体ギミックを試すことができてワクワク!
かっこよくて性能も高くて、ポータビリティも良くて、変態ギミックもある。かなり唯一無二のハードです。
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商品提供:Khadas
・Khadas Mind 2 Core Ultra 5 125H
・Khadas Mind 2 Core Ultra 7 155H (レビューモデル)
・Mind Dock
・公式HP
金額はCore Ultra 5モデルが799ドル、Core Ultra 7 32GBが1,099ドル。
Mind Dockは179ドル。
動画版
スペック&主な特徴
Khadas Mind 2とは
Khadas Mind 2とは、中国のKhadasというブランドによるミニPC。Khadasはもともとシングルボードコンピュータをメインに開発していて、ほかにもUSB DACのKhadas Toneシリーズ、iPhone用のマグセーフでがっちり固定できるDACのTeaなどもあります。
今回紹介するKhadas Mindシリーズはちょっと変わった製品を開発しているブランドのミニPCで、専用ドックやMindグラフィックスという外部GPUなどに対応したデバイス。またかなり尖っています。
プロセッサにCore Ultra 5 125HのモデルとCore Ultra 7 155Hのモデル。125Hのメモリは16GBでストレージは512GB、155Hはメモリ32GB・ストレージ1TBと、メモリ64GB・ストレージ2TBのモデルがあります。そしてどちらのモデルも追加のSSDスロットがあります。
サイズは146×105×20mm、重量は435グラムとコンパクトで、寸法的には1と変わりありません。
いわゆる格安の中華ミニPCといったハードではなく、特別なこだわりを持ったリッチなミニPCといった位置付けです。
Mind Dockは簡単に着脱可能なギミックの専用ドックで、一般的なドッキングステーション的な機能、9つの追加I/Oポート、SDカードリーダーを搭載するのに加え、指紋センサーとスピーカー、音量調整ノブが搭載されていて、この仕様もかなり独特です。
開封&内容物
では早速開封していきます。
箱はこちら。箱デザインはかなりミニマル、アップルライクなデザインで高級感があります。中身の格納のされかたもアップルっぽいリッチさ。
内容物はこちら。電源、USB-C to USB-Cケーブル、説明書類です。説明書は日本語での記載なし。
HDMIケーブルや映像出力用のUSB-Cケーブルなどは付属しないので、別途用意する必要があります。
こちらがDockの内容物。説明書と本体のみです。
本体外観
もうこれがPCにはとても見えない装いでたまらんです。
ノートPCからコア部分だけを抽出してデスクトップPCにしました!みたいな限り無く小さくずっしりとしたサイズ感。スマホよりちょっと大きいくらいの小ささ。左側はiPhone15Pro
厚みは約16.8mmで、ポータビリティもバッチリ。他のミニPCだと正直持ち運ぶ気にはなれないけど、これならむしろ持ち運びたい気までしてきます。
重量も435グラムと軽量、Nintendo Switchの有機ELモデルが420グラムなので、同程度。
流石にドックも含めるとかなり重量級ですが、着脱が簡単なのであくまでもドックは据え置き、本体は持ち運び可能といった使い分けでしょう。
ビジュアル自体は無印版と同じですが、改めて見ていきます。
大きく面取りされた部分は電源ボタンで、この部分のディテールもとても良い。
底面もシンプル、上下に滑り止めが貼られていて、上部分の取れそうな部分はMind Dockなど用のMind Link端子、中央部分に製品情報などが記載された部分があり、ここは追加用のSSDスロットです。
インターフェイスの一部以外はすべて金属製なので高級感もあり、ブランドロゴもかなりミニマル、余計な造形も一切なしで、ビジュアルは完璧です。他メーターのミニPCも色々触ってきましたが、デザインの良さは一線を画してると思います。
背面には左からThunderbolt 4 (40Gbps)、USB4 (40Gbps)、HDMI 2.1 TMDS (18Gbps)、USB-A 3.2 Gen2 (10Gbps) × 2となっています。
インターフェイスも無印版からアップグレードされています。
右がファンの吸気口、左が排気口となっています。
そしてこちらがMind Dock。こちらもかなり質感が良く、クオリティで殴られる感じがあり良いです。
側面から背面にかけて金属シェルで、トップ面はマットでシボ感のある質感の良いプラスチック、底面は全面ラバー。
トップには左に指紋センサー、中央に接続端子、右側にボリュームノブがあります。端子にはカバーがかぶさっているので、使用する際には外して装着する感じです。
そして何より薄い。フロント側は約12mm。いわゆるドックっぽさはありません。
インターフェイスは背面左から、Ethernet LANポート、HDMI2.0が二つ、USB 3.2 Gen1が二つ、USB-C
正面にはUSB 3.2 Gen1、イヤホンジャック、インジケーター、SDスロット。
左右側面にはスピーカーが搭載されています。
MindとDockを合体したビジュアルはこちら。合体感がとてもカッコイイ。
ドックはMind本体を中央に置くように接続。ずっしりとしていて安定感もあり、着脱もしやすいです。端子だけで固定されているのではなく、マグネットでしっかり固定されるので、装着した状態で持ち上げてもずれたり動いたりすることはありません。
装着した側面はこのような感じ。ただでさえ薄いMindよりもDockはさらに薄い。
合体状態でもMind本体のポート類は使用可能なので、結構潤沢なポートになり便利です。
使用感
ではここからは使用感について見ていきます。
画面出力は容易
初回セットアップは毎度の事時間がかかるので省略しますが、日本語キーボードだったのでスムーズにセットアップできます。ただ私はとりあえずローカルアカウントでセットアップしたかったので、裏技?で進めました。キーボード必須です。
ローカルアカウントでセットアップする方法(超ざっくり)
・起動後キーボードの「Shift」キーを押しながら「F10」でコマンドプロンプトを開く
・「oobe\BypassNRO.cmd」と入力
・再起動するのでインターネットに接続せずにセットアップを進める
その後、Windows Updateを実行、Microsoft Storeでアプリをすべて更新して完了。
ログインしても良いのですが、本名が表示される&ディレクトリの名称が勝手に決まるのが気になるんですよね。使う上で特に支障はないので別に良いんですけど。
そして画面出力!HDMI経由で問題なく可能でした。
そして、USB-C端子一本で出力可能です。モバイルモニターだとケーブルが一本で済みますし、そうでなくてもかなりスッキリとしたデスク周りにできるので、これはありがたいですね。
ブラウジング・動画視聴などは快適
いわゆる事務作業レベルの用途であればかなりサクサクで快適だと感じます。読み込みに時間がかかったり、ラグ付いたりすることはほとんどなく、普段使用しているデスクトップのゲーミングPCと同じくらいに快適、ストレスを感じることはほぼありません。
ドックからのスピーカーが結構良い
ドックにスピーカーが搭載されていて、低音は若干弱いとは感じますがかなり広がりのあるサウンドなのでリッチな体験になりますし、置く場所にもよりますが、手元に近い位置でスピーカーが鳴るのでかなり不思議で良いです。
音量調整もドックに搭載されたボリュームノブをコロコロと回して直感的に可能で気持ちよく、押し込むとミュートになるのが使い勝手が良いです。
指紋センサーも搭載されているので起動も楽ですし、SDスロットも付いてて、押さえるところをしっかりと押さえたドックだと感じます。
UPS的なバッテリー内蔵
本端末で大きな特徴として挙げられるのがバッテリー内蔵。
5.55Whrのバッテリーが内蔵されていて、電源を取り外すと自動でスリープに入ってくれるためデータのロスなどを防げます。この機能はポータビリティ溢れるサイズ感の製品ならではの仕様、そしてドックや外部GPU接続の際に電源が落ちないような工夫とのこと。
ちなみにAmazonで付属の電源だとバッテリーが減り電源が落ちるとのコメントが有りましたが、実際に付属の電源でドックに接続してみると・・・確かにそうでした。別途高出力の電源を用意する必要がありますね。
あとこういったミニPCやコンパクトなノートPCでは、電源がでかくて結構場所取るなぁ!って事がよくあるので普通にUSB-Cで充電できるのは携帯性・互換性・スペースの節約において本当に助かるなって思います。
音は許容、発熱は若干気になる
ファンの音は負荷のかかる作業やゲームをした際に動き出す、といった感じで特別うるさいと感じることはありません。
発熱に関してはブラウジングなど一般的な作業を行っている時はちょっとあったかいくらいですが、やはり重いゲームなどをダウンロードしたり遊んだりすると結構アチアチになります。左側のファンの排気口には何も置かないようにしておきたいですね。
とりあえずなんでも遊べそう
とりあえずベンチマークを測ってみました。
FF14黄金のレガシー 1920×1080 標準品質(ノートPC) 7747 やや快適
FF15 1920×1080 軽量品質 5141 やや快適
となりました。高画質で遊ぶのは厳しそうですが、画質を落とせば基本的にどのようなゲームでも遊べそうなパワーがあり、心強いです。
ちなみにSSDをCrystalDiskMarkで速度を測ってみたところ、リードが5000くらい、ライトが4800くらい出て早めです。
ゲーム目的であれば、このKhadas Mindに接続する外部GPU 『Mind Glaphics』もあるので、さらに高みを目指したい人はそちらも合わせて検討すると良さそうです
が、合わせてかなりな価格になってしまうので、カジュアルにソロプレイゲームを遊びたい感じの人であれば本体のみで十分にも感じます。
感想
ということでビジュアルはバッチリ、ポータビリティは最高クラスのこのミニPC。
合体ギミックの面白さはもちろん、このサイズでめちゃサクサク動くPCとしてもかなり良いと思いました。
スペースの節約にもなりますし、持ち運びをメインに想定した、ノートPCとはまた別のポータブルPC的な用途として使っても良いでしょう。
何よりカッコいい、ロマンが詰まっていながらも実用的で魅力的なミニPCだと思います。