一ヶ月ちょっと前にアリエクスプレスでゲームボーイカラーのはんだ付け無しで出来るバックライト化キットを購入し、ようやく昨日届きました。時間かかりましたね~。
ということで、届いてそのままゲームボーイカラーの解体に取り掛かりました。スイッチの修理を経験した僕にとっては楽勝でした。手順と感想を丁寧に記述していきます。
購入したものについて
購入したのは下記のバックライトキットと外装(シェル)です。
最近はゲームボーイカラーなどのバックライト化がめちゃくちゃ容易になっていて、ハンダ付けも要らないバックライトキットが生まれています。それならできそうだと思い、購入に至りました。
アリエクスプレスなど海外通販では安く購入することができますが、配送トラブルなどが起きた時にかな~り面倒なので、国内輸送のアマゾンなどで購入することをおすすめします。僕はアリエクスプレスで別の商品を頼み、中身が何も入っていない状態で届いて今困っている所です・・・。
ちなみにバックライト化されたものをヤフオクやアマゾンなどで購入することも出来ますが、かなり高い値段設定をされています。
届いた外装とバックライト化キットを見ていく
早速届いたものを見ていきます。
届いたものはこちら。左がゲームボーイカラーの外装、右側がバックライト化キットです。
外装の内容物はこちら。本体の外装、液晶ガラス、ボタン白、ボタン黒、裏側に貼るシールです。
ボタンは2種類入っているので、好きな方を選べる感じになっています。
バックライト化キットの内容物はこちら。液晶ガラス(シルバー)、液晶、基板となっています。
必要な道具を準備する
用意した道具はこちら。もともと持ってたものと、Switchの修理のときに入手したもので賄います。必須なのは通常のプラスドライバーとY字ドライバーです。
Y字ドライバーは下記のようなもので出来るとは思いますが、精密機器なので、より使いやすいものの方がいいです。
なので下記のような、力の入りやすいなるべく長いもの、更に磁石が付いていてネジがくっつくものを使用するとかなりやりやすいです。
プラスドライバーは百均の精密ドライバーのようなもので使えますが、まぁ力が入りにくいのでY字ドライバーと同様、下記のようななるべく長いものを使用するのが良いです。こちらはどうしてもネジが固くて開けられない時に購入を検討すると良いと思います。
ちなみに僕はホームセンターでボール型のドライバーを購入しました。アマゾンでは+0のボールドライバーが無いので、近くのホームセンターで探してみるのも有りだと思います。
他にもセロハンテープや両面テープを用意しておくとやりやすいと思います。
外装変更&バックライト化方法
手順①:ゲームボーイカラーを解体する
ゲームボーイカラーを解体していきます。
今回使うゲームボーイカラーはこちら。中古で1000円程度で購入したクリアパープルです。とにかく真っ白にしたいな~と思っていたので、傷や色は気にしません。ちなみに液晶は焼けてしまっていて、全然映りません。
とりあえず裏側のネジを6つ外していきます。この裏側のネジはY字ドライバーじゃないと外れません。2本は電池カバーを外し、電池を外した場所にあります。見逃さずに外していきましょう。
手順②:フラットケーブルを外し、基板を取り外す
ちなみに外すとこんな感じ。ここで上記写真左側のフラットケーブルを外し、基板のネジをプラスドライバーで外していきます。フラットケーブルは黒い部分をずらし、隙間にドライバーを入れるなどし、慎重に折れないように外します。ここでミスすると壊れますので、注意しながら行ってください。
(外装が白なのは、より分かりやすくなるように後から写真を撮りました。)
こんな感じで取れました。あとは特になにもせず、新外装、液晶への変更へとなります。
手順③:液晶画面の準備
液晶を取り付けます。
フラットケーブルをつなげていきます。上記のフラットケーブルの接続部分がカチッと上に持ち上がり垂直に立ち上がると思うので、その後にフラットケーブルを差し込みます。冷静に行えば、スムーズに差し込めると思うので焦らず慎重に行いましょう。
そして差し込めたら、垂直に立ち上がった接続部分を倒してもとに戻します。これを忘れると外れてしまうので、注意してください。
ここらはおそらく動画で確認したほうが早そうですがね・・・。
手順④:液晶ガラスのはめ込み
そして外装にシルバーの液晶ガラスをはめ込みます。(これは基板が付いていますが、木にしないでください。)ちなみに新たに液晶ガラスをはめ込むのは、今回交換するバックライト液晶が本来の画面サイズより少し小さいので、その画面サイズの調整の意味もあります。
手順⑤:液晶を接着する
そして液晶ガラス面を確認しながら液晶パネルの位置を調整します。これがかなり至難の技、というか固定できないので、両面テープを画面端に付けてから接合しました。もしかしたら、付属していたスポンジ型の両面テープをを液晶のサイドに埋め込むのも有りだったかも、と今思います。
ちなみに上記写真で、基板に3Mと書かれたスポンジを貼っていますが、これを貼ると液晶が圧迫されて壊れそうだったのでやめました。これは何に使うのか、よくわかりません・・。
手順⑥:取り外した基板を接続する
ボタンを外装にはめ込み、基板を上記のように折りたたんでいきます。向きを間違わないように注意してください。ちなみにかなり反発してくるので、どこかセロハンテープなどで固定しておくのも良いかもしれません。
その後外した基板をはめ込み、フラットケーブルを差し込み、センサー部分をはめ込み、スイッチをはめ込み、プラスドライバーでネジを締めます。フラットケーブルのせいで浮いてくると思うので、ずれたりしないよう注意しながら進めましょう。
ちなみにこの時点で動作確認できるので、気になる方はためしてみてもいいでしょう。
手順⑦:外装を閉じ、シールを貼る
センサーなどを挟まないように注意しながらY字ドライバーで外装を閉じて、裏側にシールを貼って完成です。
完成&動作確認
完成しました。動作確認をしていきます。
オールホワイトのボディがかっこいいぜ!
ソフトの動作確認も無事完了。
本体左上をタップすることで画面の明るさを調整することが出来ます。
感想:画面の大きさなど気になるけど、総合的には満足
気になる点はいくつかありますが、まずはやはり画面の大きさが気になります。プロポーション的にそこまでおかしくはないし、液晶ガラスのおかげでかなり綺麗に見えて快適です。しかし画面サイズはすこ~し小さくなっているのは、気になります。
あと、これは製品の精度の問題だと思うんですが、スタートボタン、十字キー右等、中心側のボタンがかなりゆるくなっているよう感じます。プレイに大きく支障をきたすわけではないんですが。まぁ、こういった外装とか修理あるあるではあります。気にならない人は気にならないかもしれませんが、僕はなんとなく気になってしまいます。
しかしやはりバックライト液晶でプレイするゲームはかなり快適。解像度も倍になっているので、かなりくっきりと見えます。エミュレータなどで特有の、プロポーションが異なっていて引き伸ばした感じ、ドットの崩れとかも無く、かなり良いです。
ただ逆に言うと1ドット1ピクセルの表示ではない(1ドット4ピクセル表示)ので、そこにこだわる人にとってはちょっと気になるポイントかもしれません。
またスイッチなどの交換に比べるとパーツの数がかなり少なく、初心者におすすめな改造だと思います。スイッチの外装とか交換してみたいけど、ちょっと怖いなって人はこういった簡単なところから始めていくと、やりやすいと思います。