変わったデザイン?のモデルがKONKRから出ました。
クラシックな横型携帯ゲーム機のフォルムに、アスペクト比3:2のディスプレイを採用していて、Helio G90TとAndroidを搭載した、レトロゲームにフォーカスしたエミュ機です。
これでなんかゲームを動かしてみると、なんだか不思議となんかしっくり来るんですよね。不思議です。
先に発売された似たデザインの機種と比べても、作りはワンランク違っていて完全に別物。おもちゃ感が圧倒的に少ないのが非常に良いです。
販売ストア
・AYANEO公式ストア
・Amazon
日本国内ではAmazonで国内正規版のプレオーダー受付が始まっていて、3GB+32GBのクリアブラックが25,800円、発売予定日は2026年11月19日です(10月20日時点)。AYANEO公式ストアでは3GB+32GBモデルが109ドル、4GB+64GBモデルが129ドルで、送料などは別です。Onyx Iceカラーは通常モデルより価格が高く、3GB+32GBモデルが129ドル、4GB+64GBモデルが149ドルで、現在はプレオーダーではなく通常購入になっています。金額はセール等でよく変わるので購入時に各自チェックお願いします。
動画版
スペック&主な特徴
| 製品名 | KONKR Pocket ADVANCE |
| OS | Android 12 |
| SoC | MediaTek Helio G90T |
| ディスプレイ | 3.5インチ LCD/960×640/3:2 |
| メモリ・ストレージ | 3GB+32GB/4GB+64GB |
| サイズ | 151.3×82.4×22mm |
| 重量 | 約224g(公称) |
| バッテリー | 4,000mAh |
| 冷却 | ファンによるアクティブ冷却 |
| 無線 | Wi-Fi 5/Bluetooth 5.0 |
| 端子・拡張 | USB 2.0 Type-C/microSDカードスロット/3.5mmイヤホンジャック |
| スピーカー | チャンバースピーカー×2 |
| 操作系 | 十字キー/ABXY/L1・R1/L2・R2/LC・RC/ST・SE/Kボタン/=ボタン |
| ソフトウェア | AYASpace/AYAHome/AYAWindow/AYASetting |
KONKR Pocket ADVANCEとは
KONKR Pocket ADVANCEはAndroidを搭載したいわゆるエミュ機と呼ばれている端末で、AYANEO傘下のKONKRブランドの商品の一つとなっています。
3.5インチで解像度960×640のディスプレイと、小さめの画面サイズでありながらも比較的高解像度。
バッテリーは4,000mAh、チップセットはMediaTek Helio G90Tが搭載されています。
カラーは公式ストアの通常モデルでNavy、Coral、Greyが用意されています。
このほかに、通常モデルとは別ページで特別カラーのPeachとOnyx Iceも販売されています。
Peachはやわらかいピンクのカラーで、価格は通常モデルと同じです。
Onyx Iceは限定エディションで、半透明のシェルから内部の構造が透けて見えるデザインです。価格は通常モデルより高く、今は通常購入できる状態になっています(10月20日時点)。
KONKR Pocket ADVANCE x ONYX ICE
開封&内容物
商品提供:AYANEO
では開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

パッケージはしっかりと製品画像がプリントされていて、AYANEOらしい鮮やかさと、高級感や品質の高さを感じさせるデザインです。
専用ケースは布製の硬いハードケースで、ロゴの文字が印象的。ストラップやファスナーの引き手も凝っていて、品質は良い感じです。本体はぴったりフィットして、内側は柔らかい素材になっています。ケースとガラスフィルムは公式ストアで単品でも販売されています。

内容物はこちら。本体と専用ケース、ガラスフィルムのほかに、USB Type-Cケーブル、説明書、ストラップが入っています。ガラスフィルムは早速貼っちゃいます。
本体外観
ファーストインプレッション
今回はオレンジ系のCoral、4GB+64GBモデルです。
シェルはプラスチックで、特別高級感のある素材を使っているわけではないんですが、なんだか妙にがっちり感があります。
触ったときの質感も上質で、プラスチック自体に厚みがあるのかもしれません。

前面シェルと背面シェルの噛み合い部分も非常に綺麗です。

重量は公称約224gで軽めなので快適です。実測では221.6gでした。ガラスフィルムを貼った状態の重量です。
ボタンレイアウト・インターフェイス

前面は右側にABXY、その下にKボタン、さらに下に=ボタンがあり、左側は十字キーの下にスタート・セレクトボタンという配置です。画面の右上にはインジケーターもあります。

上側面は左からL1・L2、ホーム、電源ボタン、R2・R1が並び、その奥の段にはLC、ファンの排気口、RCがあります。

下側面は左からmicroSDカードスロット、スピーカー、マイク、USB Type-C、スピーカー、3.5mmイヤホンジャック、ボリュームダイヤルの順に並んでいます。
左右の側面にはボタンや端子はなく、すっきりしています。

背面には滑り止めっぽい彫り込みが入っていて、シェルの加工も含めて手触りまでしっかり作り込まれています。
中央上部にはファンの吸気口があり、ネジは4か所。中央下部には型番などが書かれたステッカーが貼られていますが、ちょうど手が触れる場所なので、個人的には別の位置にするか、印刷にしてほしかったところです。
他ハードとの比較

ではなんか手元にゲームボーイアドバンス?というものがあったので、並べてみました。
こうして見比べると、こちらは精密機器のような作りで、明らかにモノが違うと感じます。
ボタンの位置はGBAよりもかなり上に寄っていて、指に負担がかかりにくいバランスになっています。
側面のバンパーのような部分もしっかり固定されていて、あくまで装飾としてのデザインです。

背面のグリップのくぼみは、GBAだと電池カバーの部分が出っ張っていましたが、こちらは滑らかにつながる形になっています。
スピーカーは前面にあってほしかったのですが、画面の上下に置くのは難しいでしょうし、ボタン側だと指で塞いでしまうので、下側面に配置されているのも納得です。
全体的には、GBAのボディデザインをしっかり踏襲しながら、再デザインしてアップデートさせたような意思を強く感じるのが非常に良いです。
操作感
グリップ感はエルゴノミックな雰囲気で小さいながらも手に馴染みます。
そして手に持つと、たぶん内部がぎっしり詰め込まれているからか空洞感がなく、ミチっとした密度感があります。

ボタンはアドバンスのような2ボタンではなくABXYの4ボタン構成で、今のゲーマーにはしっくりくる配置だと思います。
そして圧倒的に良いのがボタンの感触で、本当に強いこだわりを感じます。信じられないくらい静音性が高く、押し心地はかなり軽め(ちょっと軽すぎるくらい)なのに、ちゃんと反発感もあって、ついボタンを押したくなります。この絶妙なバランスがかなり好きです。

十字キーもほかのボタンと同じく、めちゃくちゃ軽めの押し心地です。素材はABXYボタンと同じラバーで、シーソーは可能、入力も問題ないように感じます。格ゲーの入力はやらないので分かりません。
スタート・セレクトボタンは、オリジナルの実機と同じくラバーの作りです。それでいて押し心地はシリコンっぽい感触ではなく、タクトスイッチ系のプチプチとした感触になっています。=ボタンや電源ボタンなども、同じくプチプチ系の感触です。

ショルダーボタンもただのボタンではなく、軸が画面側(中心側)にあって傾きながら押し込むような作りで、メンブレンのラバーの感触に乗っています。これも実機をそのままなぞるのではなく、アップデートさせたような感じで好印象です。
L2・R2はショルダーボタンを無理に2段にするのではなく、その隣に並べるように配置されていて、さらに追加ボタンとしてLC・RCまであります。こういう潤沢な作りも、リッチさを感じさせる要因なのかなと思います。
ただ、L1・R1の隣に並んでいるぶん若干離れ気味に感じるので、L2・R2が必要なタイトルは一応遊べるくらいに思っておくのがちょうどいいです。
そして言わずもがな、ボリュームはボタンでもスライドスイッチでもなく、完全にダイヤル式です。スムーズに回るものではなく、若干カクカクと当たるような感触ですが、ダイヤル式というだけでテンションが上がりますし、回したときの感触もかなり良いです。直感的に音量を変えられるので、遊ぶうえでも地味に大事なポイントです。
画面・スピーカー
画面

ディスプレイはラミネーションされた見た目です。シェルとは完全にフラット。ガラスフィルムを貼ったので僅かに出ていますが、気になりません。
解像度は960×640で、GBAの4倍のピクセルパーフェクト表示ができるうえ、実機より画面も大きいので最高です。
画面の明るさは、最大にすれば十分明るいです。
スピーカー
スピーカーは下側面にあるステレオスピーカー。音は悪くはないですが、特別良いというわけでもないですね。

イヤホン派の人は有線イヤホンで楽しめます。
なによりダイヤル式の調整機能がたまりません。この体験こそが…!この機種ならではの楽しさです。
使用感
では起動して、実際の使い勝手を見ていきます。
初回起動時
搭載されているOSはAndroid 12。AYAHome、AYASpace、AYAWindow、AYASettingが用意されています。
初めて起動する際にセットアップが開きますが、アプリ・エミュレータなどは自動でインストールされません。基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。

PlayStoreは導入されているので、アプリをインストールしたい場合にはそちらからインストールが可能です。
メニュー画面

メニューランチャーはAYAHomeという独自のものが初期搭載されています。Switchのように横並びでアプリを並べられて、下に行くことでアプリ一覧を見れるシンプルなデザイン。コントローラー対応しているので使いやすいです。
気に入らなければ、もちろん好きなAndroid用ホームランチャーアプリを使うことも可能です。

AYASpaceというアプリもプリインストールされています。こちらは設定することでいわゆるエミュ機のように使えるフロントエンドランチャーなので、必要に応じて使うと良いと思います。

本体のKボタンを押すことで、横から簡易メニュー画面のようなものが現れ、パフォーマンスやファンの設定、コントローラー設定、明るさなどなど、さまざまな設定をすることができて便利です。
また=ボタンでホーム画面に直接戻れて、LC・RCはシステム操作を楽にする割り当てになっています。
ゲームイメージはmicroSDカードなどに保存して、使用するAndroid用エミュレータやゲーム管理ソフトで保存先を指定します。
ゲームをプレイ

チップセットはMediaTek Helio G90T。参考までにAnTuTuベンチマークを測ってみたところ、スコアは約55万点でした。
ゲームをプレイしてみると、やっぱりスペックは低めで、動作も少し弱く感じます。というより、わざと低く作っているようなハードなので、ここは仕方ないですね。メモリも4GBと少なめなので、色々と厳しい場面もあります。
まだ細かくは試せていませんが、GBAやスーファミ、PS1などは余裕を持って動き、頑張ってもPSPあたりまでが目安です。
十字キーとボタン中心の操作系なので、あくまでボタン操作で遊ぶレトロゲーム向けのハードです。
その中でも一番良いのは、アドバンスのゲームをピクセルパーフェクトで遊べることですね。
Androidゲームを入れて遊ぶこともできますが、容量が少なすぎるので厳しそう。
バッテリーは4,000mAhで、意外と十分あります。
エミュレータで遊ぶには
エミュレータで遊ぶためには原則以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。
(サイトは英語ですが、日本でも購入可能です)
また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。有ったほうが間違いなく便利ですが、Androidスマホと同じなので、無くても頑張れば使えます。
microSD
ゲームイメージ用に推奨。
サンディスク microSD 128GB UHS-I Class10 Nintendo Switch メーカー動作確認済 SanDisk Ultra SDSQUA4-128G-EPK エコパッケージAmazon.co.jpmicroSDリーダー
microSDをPCで読み込むために必要となります。
Anker 2-in-1 USB 3.0 ポータブルカードリーダー【microSDXC / microSDHC / microSD / MMC / RS-MMC / UHS-Iカード用】Amazon.co.jp感想
と言うことで、さすがAYANEOというクオリティで、なんだか手に取りたくなる感触の良さがあります。個人的には最近のAYANEO製品でいちばん好きかもしれません。
見た目が似た先行機種とは、手に持った瞬間の詰まった感じがまるで違って、どことなくリッチさがあります。
本物のアドバンスと比べてもパーツごとに手が入っていて作りが違います。ボリュームダイヤルの直感的な操作もすごく気に入っています。
そして何より、ツライチの画面にアドバンスのゲームがドットを崩さず大きく映るのがたまりません。
不満は前面にスピーカーがないことと、背面ステッカーの位置くらい。
それでも何とは言いませんが、この筐体でさまざまなハードを動かす事の面白さを感じます。