実はずっと気になっていたコントローラーがあるんですよね。でも高くて、そこまで必要には感じていなかったのでスルーしていたんですが、今回はその最新モデルが出た上、私PS5を購入してPS5用のコントローラーを使えるようになったので、思い切って購入してみました。
それはなんとボタンがモジュール式になっていて着脱可能、スティックの位置を変更したり、6ボタンに交換したりできるかなりユニーク仕様のコントローラー。交換できたりモジュール式になっているものって基本的に好きなのですが、使い勝手などどうなのか、試してみます。
販売ストア
・公式HP
・Amazon
Amazonや公式ストアで購入可能で、レビュー時点ではAmazonで29,800円です。
動画版
スペック&主な特徴
Victrix Pro BFG Reloadedとは
Victrix Pro BFG Reloadedは、PlayStation 5 / PlayStation 4をはじめ、Windows 10/11 PCに対応した、Turtle Beach傘下Victrixブランドの最新ワイヤレスモジュラーコントローラーです。前世代「Pro BFG」をベースに、操作精度や耐久性を強化した進化モデルとなっています。
最大の特徴は、全スティックとトリガーにホールエフェクト技術を採用した点で、スティックドリフトを防ぎつつ、高精度かつ長寿命な入力を実現。さらに、Kailhマイクロスイッチを搭載した6ボタンFightpadモジュールを標準で付属し、格闘ゲームプレイヤーに最適化された操作感を提供します。
背面には4つのマッピング可能なクイックアクションボタンを備え、最大3つのプロファイルを保存して切り替え可能。特許取得済みの5段階調整可能クラッチトリガー(ヘアトリガーモード対応)により、FPSや大会シーンでの即応性を追求しています。
接続方式は2.4GHzワイヤレス(USBドングル)、USB-C有線に対応。2000mAhのバッテリーを内蔵し、最大約20時間の駆動が可能です。3.5mmオーディオジャックを搭載し、PS5使用時にはSony 3D Audioにも対応。さらに、PC用「Victrix Control Hub」アプリによってボタンリマップ、デッドゾーン調整、トリガー最適化、ファームウェア更新など細かいカスタマイズが可能です。
カラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」の2色展開。専用キャリーケースと交換用モジュール・ツールが付属し、プロ仕様の精度・耐久性・拡張性を兼ね備えた、まさに次世代のトーナメント向けモジュラーコントローラーです。
開封&内容物
では早速開封していきます。

箱はこちら。今回はPSモデルを購入したのでパッケージもPSっぽさが全開になっています。カラーは白を選択。

箱を開けると簡易的なガイドと専用ケースが入っていました。Xをモチーフにしたロゴがクールですね

開けるとこのように収納されています。

内容物はUSB-A to USB-Cケーブル、ドライバー、交換用のスティック二つ、方向キー二つ、6ボタンモジュール、USBドングル、換装用の8角ゲート、本体です。
本体外観
ファーストインプレッション

デザインはかなり良いです。この近未来雰囲気の造形と配色、かなり独特に感じます。こういったメカメカしいデザインって大体装飾であることが多いんですが、ボタンユニット交換式という仕組みからこうなっているので理にかなった複雑さがあり、テンションが上がります。
配色も基本白で統一されているのも良いですね。
質感に関しては特別感はなく普通に良いといった印象で、価格相応に感じます。グリップ部分のテクスチャの切り替わりだったり、フロント部分のラバーテクスチャによって手触りとしてはかなり楽しい感じです。
ボタンレイアウト

ボタンレイアウトは変更できるのでアレですが、基本のレイアウトは、右側に◯×□△、アナログスティック、左側に方向キー、アナログスティック、
中央上部に左からクリエイトボタン、タッチパッド、オプションボタン
その下にファンクションボタン、
スティック左右の間にPSボタンがあります。
基本的には、純正のPS5コントローラー(デュアルセンス)と同じレイアウトとなっています。

背面には上部にトリガーロックスイッチ、グリップ側にバックボタンが2つずつあり、中央にプロファイルボタン、有線無線切り替えスイッチがあります。

上側面には左から、L1/L2、プラットフォーム選択スイッチ、USB-C、R1/R2。
下側面にはイヤホンジャックがあります。

左右側面には特に何もありません。
比較

純正のデュアルセンスと並べてみると、レイアウトがかなり大きく違うことがわかります。というか、コントローラーフォルム自体はXBOXライクな感じですよね。
操作感

グリップ背面側にはつぶつぶとしたテクスチャに切り替わっていて、フロント面はラバーが貼られていて、滑り止めが効いて手触りも良さげ。しっかりと握れます。
重量は結構ずっしりめで、実測値で284グラム。高級感を感じる重さではありますが、コントローラーの中でもかなり重い部類だと感じます。
ちなみに重いと聞くDualSense Edgeの重量は約325グラムとのことで、それと比べると軽めではありますが、近い重量感だと思います。

ABXYボタンはモジュールに合わせてフラットな配置で、ボタン自体は丸みを帯びた形状です。感触はいわゆるメンブレンのラバードームの押し心地。遊びが少なく若干硬めな硬さ、音は比較的小さめに感じます。
標準的なボタンって感じで万人受けする仕様だと感じます。
その一方、6ボタンの方はボタン自体が大きめで、チャキチャキとしたメカニカルスイッチ。ボタンが浮いた、ストロークがかなり短い特殊なボタン。どうやらKailhのメカニカルスイッチを採用してるらしいです。珍しい。よりアケコンっぽい操作感をということでしょうか。正直格ゲーは全くやらないので参考になる情報は提供できませんが、使用感としては楽しいです。
オプションボタン類はカチカチとしたタクトスイッチ。ちょっと硬すぎるように感じますが、チープな印象はありません。

十字キーの感触ラバーの感触、しっかり反発を感じる感触です。
アナログスティックトップはデフォルトでは中央が凹んでいて、中心にざらっとしたテクスチャ、あとはテクスチャなし、結構独特ですね。質感いいです。
ぐるぐる回すと滑らかな感触になっていて、軸部分は金属。スティック削れも低減できて良い仕様です。
ちなみに本モデルはホールセンサーでドリフトしにくいとされていて安心ですね。

ショルダーボタンはかなり細かいつぶつぶテクスチャで、
L1R1はカチカチとしたタクトスイッチ、
L2R2はストロークが長いアナログトリガーですが、背面のトリガーストップでストロークの長さを調整することができます。今流行りの?スイッチに変更できるものではないですが、これはこれでかなり独特です。
というのも、ショルダーボタンを押しながら好きな角度でトリガーストップを離すことで、そのストローク長さに固定できるというもの。5段階の角度があるようで、好みや気分によって変更できるのが新鮮です。

背面ボタンはいい感触のタクトスイッチです。
ボタンの位置はしっかりと中指薬指の指先にくるような位置にあるので、つい誤入力してしまうようなことがよくあると感じます。あまり使わない場合には割り当てを切っておいた方が良さそうですね。
使用感
マニュアルを見つけるのは結構大変でした。あと日本語もありません。
他にわからないことがあれば公式のQ&Aを覗いてみて下さい。
起動・初期設定・ペアリング
起動はPSボタンを押すとすぐにLEDが点灯して起動します。
PS5では有線・2.4G接続のみ。PS5本体にレシーバーを刺したらそのまま使用できます。
スティック・モジュール交換
スティック・方向キーの交換は簡単で、引っ張るだけで取れて、縦横間違えずにはめるだけで使えます。

モジュールを交換するには付属の6角ドライバーを使って取り外します。ネジは取れてなくなったりしないので安心ではありますが、ちょっとだけ手間ですね。まぁそんなに頻繁にモジュールを入れ替えたりすることはないとは思いますが・・・。
そして左側は反転させることができ、右側は6ボタンに交換することが可能です。右側は反転できません。

個人的にはこのXBOXライクなフォルムであればスティックは上にあってくれた方が自然な印象です。
6ボタンは旧モデルより上寄りになり使いやすくなったとのこと。ボタンモジュール交換というのでもっと大層なものを想定していましたが、思っていたよりシンプルな印象ですね。まぁ事前にボタンユニットが回転するTurtle BeachのStealth Pivotを触っていたから、というのもあるかもしれません。
コントローラーから起動できない・バイブレーションは搭載されていない
実はPS5のコントローラーは純正とカスタムコンしか触ったことなかったので、サードパーティ製のPS5コントローラーは初めてどういう使い勝手なのかあまりわかっていませんでしたが、まず最初に気になった点はコントローラーから起動できない点と、バイブレーションが搭載されていない点です。
バイブレーションはいわゆるハプティクスフィードバックを得られないだけなのでまだしも、スリープ解除がコントローラーからできないのはちょっと盲点でした。純正コントローラーしか対応していないようですね。
ちなみにPS5・PS4・PCで使えるので、これらの機種を持ちつつ何か一つコントローラーを持っておきたい場合には互換性が良くていいですね。
あと2.4G接続をした場合には若干僅かに遅延を感じるような、感じないような、そんな感じです。ほとんど気になりませんが、遅延に厳しい人は有線で使うことをお勧めします。
機能について
搭載されている機能についていくつか簡単に紹介します。
Tournament Lock Mode
誤操作防止のため、Homeやタッチパッドなどを無効化可能。大会中にHomeボタンやタッチパッドを誤って押して失格になるのを防ぐための機能。Capcom ルールセットに準拠した SOCDモードもあります。
背面ボタン設定
コントローラー背面の「プロファイル」ボタンを押したまま、入力を割り当てたいバックボタンを押します。プロファイルLEDが点滅したら、コントローラーのいずれかのボタンを押して、そのボタンの機能をバックボタンに割り当てます。プロファイルLEDが3回素早く点滅し、設定完了。
また、バックボタンの設定はプロファイルとして3つ保存できます。
専用ソフト「Victrix Control Hubアプリ(PC用)」
専用ソフトを使うことでボタンリマップ・デッドゾーン調整・トリガー最適化・EQ設定・診断・FW更新など、細かな設定変更が可能。
感想
一通り使ってみましたが、思っていたより普通に使いやすいコントローラーだなと思いました。いや、私がもう色々な変態コントローラーを触りすぎてバグってしまっている可能性はありますが・・・。
使いやすいというのは、変態コンとして作られたのではなく、純粋にその人に合った選択をできる仕様となっているので、こだわりたい人には刺さるモデルだと思います。高いですが、出来ることやクオリティを考えると価格相応だと思います。
あと個人的な要望としては、このボタンモジュールもっとたくさんいろんな種類出て欲しいですね。実際モジュールだけの購入とかもできるらしいので、もし壊れてしまった際も交換しやすいし、
ガラッと使い勝手が変わったらかなり別のコントローラーのように使えるので、なかなか楽しそうです。どうぞよろしくお願いします。