すごすぎて声が出ちゃいました。知ってますか?『ARグラス』
簡単に言うとメガネ型の液晶モニターみたいな感じで、いつでもどこでも大画面の映像を楽しむことができます。
こういうデバイスって昔から出ていて、昔からずっと気になっていたんですが、まぁ言うてMeta Quest 2の・・・見える範囲が小さくなって・・・軽くなった版でしょ?くらいに思っていたら、
ここまで綺麗に見えて快適だとは思わず、ガチで衝撃を受けました。こんなことになっているのか今は・・・。
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・Rokid 【Rokid公式】
動画版
スペック&主な特徴
そもそもARグラスとは
ARグラスって言うと、拡張現実的な、何もない空間の中に画面が現れて・・・みたいな感じに想像しますがそれとは若干異なり、いわゆるメガネがモニターになって、一応周りの空間も確認できるよ、くらいな使い方なのが本製品を始めとする今よくあるARグラスの機能です。
ニンテンドーSwitchと接続すればテレビが無くても寝ていても大画面でゲームが楽しめるし、別売りのRokid Stationに接続すればRokid Max自体がAndroidTVに様変わりする、かなり未来っぽさを感じれるデバイスです。
主な特徴
Rokid Maxは、AR(拡張現実)グラスの一つで、以下の特徴があります。
軽量で持ち運びに便利:Rokid Maxの本体重量は75gで、レンズ部分が薄いため、重さを感じずに快適に使用できます。
大画面表示:最大215インチ相当の巨大スクリーンと約50度の広い視野角(FOV)を提供します。
多機能:スマートフォンやPCの画面を表示し、外部モニターとして仕事に使用したり、大画面でゲームや動画鑑賞を楽しむことができます。また、Switch、PS5、Xbox、PCなどとも対応しています。
Type-C出力に対応:Type-Cでのalt出力に対応したデバイスであれば、眼鏡型モニターとして使うことができます。
また電源供給もデバイス側から行えるので、充電の必要などもありません。環境さえ整えばかなり気軽に使えるのもこの端末の大きな特徴ですね。
XREAL Airとは何が違うの?
Rokid Maxは同様のARデバイス『XREAL Air』よりも更にパワフルで、
簡単に違いを挙げると以下となります。
・視力補正機能が付いている
・リフレッシュレート60Hz → 120Hz
・最大輝度400nits → 600nits
・視野角(FOV)46度 → 50度
開封&内容物
ではレビュー用に提供いただいたRokid Maxと周辺機器を開封していきます
▲箱はこちら。左からRokid Hub、Rokid Max、Rokid Station。箱はどれもリッチで、厚手かつ上品な紙で作られています。
▲Rokid Maxの内容物はこちら。説明書、クリーナー、そしてケースの中に本体、USB-C to USB-Cケーブル、交換用の鼻あてが付いています。
ケースもかなり上質で、マットな質感と独特な丸っこい形状がかなりテンション上がります。
▲Rokid Stationの内容物はこちら。USB-C to MicroHDMI、USB-C to USB-Aケーブル、説明書、本体。
Rokid Hubは簡易的な説明書と本体のみでした。
本体外観
めっちゃメガネ
▲手にした感想としては、本当にメガネです。一切重さを感じず、と言ったら嘘かもしれませんが、普段重めのメガネを使っている人であれば違和感なくメガネとして手に取れる。
Questのようなヘッドマウントディスプレイの感覚とは全く違います。
▲このようにメガネらしくたたまれています。
質感は金属風の青・黒で塗装がされたプラスチックで高級感があります。かなりビルドクオリティも高く、チープな感じは一切しません。
▲最初にカバーが装着されていて、取り外すとこういったビジュアル。シンプルなサングラスのような見た目になります。ちなみにこのカバーは保護的なものではなく、明るい場所でも見やすくするためのアタッチメント的なパーツです。
▲上側面には近視補正用のダイヤルが有り、0~-6.00で調整が可能です。ちなみにこれはいわゆるコンタクトの度数に対応しています。私は5.0くらいなので、問題なく調整可能でした。
メガネつるの下側には左右にスピーカー、そして右側に明るさボタンとボリュームボタンが付いています。
Android搭載リモコン
▲こちらはRokid Station。Stationはリモコンのような形状をしていて、中にはAndroidTVが入っていて、大容量バッテリー搭載なのでバッテリーとしても利用可能なハイブリッド。
上部には方向キーと決定ボタン、下に戻るボタン、ホームボタン、アプリボタン、設定ボタン。
こちらも同様なデザインで、青と黒の金属風、そして円形の部分は光沢感の有る滑りにくい質感、下部のボタンはザラザラとした質感、そして背面は鏡面のRokidロゴ。デザインとしても非常にリッチに作られていて、かなり所有欲を満たされます。
▲左側面にはボリュームボタン、右側面には電源ボタン。
▲下側面にはMicroHDMIとUSB-C。
ミニマルなドック
▲こちらがRokid Hub。雷マークの方が電源で、コントローラーマークの方がゲーム機等の入力です。
こちらも結構質感が良いです。若干冷たいので金属製でしょうか?
画面・スピーカー
画面
▲ディスプレイを直撮りしたのがこちら。
液晶は相当良くて、本当に大画面が目の前に存在しているような感覚。ピクセルもほとんど見えないくらいの解像度の高さで非常に高画質。どういう技術なんだコレ。
▲カバーを外した状態であれば結構暗い部分が見にくくなりますが、結構輝度を高く設定できるので基本的には問題なく見えますし、画面に関してのクオリティは全く文句ありません。
カバーを付けると周囲が見えなくなり、目の前に画面だけがあるまるで映画館のような空間になります。正直この感動は体験してもらえないと分かりにくいかも知れません。
スピーカー
▲スピーカーも指向性が高いものがフレームのツル部分に仕込まれているので良い感じです。耳まで距離が有るのでやはり若干低音が少ないとは感じますが、耳を塞がない仕組みで快適ながらかなりの没入感があります。
耳を塞がないタイプのイヤホンよりも音質が良いように感じますが、そもそも個人的には音質よりも耳を塞がない快適さが上回っているように感じます。
使用感
通常のメガネとは若干異なる
これは通常のメガネのように、全体がレンズなのではなく、下半分が覗き込めるスペースになっています。
▲つけ心地としては通常のメガネどおりではあるんですが、通常のメガネよりも上の方にかける感覚、そして天井は隠れているような見え方です。視野としてはそこまで広くないですが、レンズまでの距離が結構有るので周辺の環境は結構がっつり確認できます。付けたまま移動できるくらいに。
若干上の方を向けば液晶があり、下の方を見てスマホをイジる・・・みたいな使い方も余裕で可能です。
メガネと同等の重さ
この端末はメガネ同等の重さなので、長時間使っていても痛くなったりしにくいです。実際私も痛くはなりにくいと感じました。ただやはりメガネの宿命と言うか、使う体制、自分の耳、鼻の高さや形状によってはずれてくるなどあるので注意です。
▲あとまぁ多少気になるかな、って程度ですが、額に当たる部分が結構暖かくなります。メガネの上部分
視力補正
▲地味に強いなと感じるのが視力補正が付いている部分。0~-6の段階で視力矯正ができるので、強い乱視とかで無い限りはメガネが無くても使えます。
その場合はレンズ全体が矯正の機能を持つのではなく、あくまで映し出されている映像だけが矯正されるので、まわりの環境はぼやけたままです。
でもまぁそれでもVR用のヘッドマウントディスプレイのように、メガネの上にさらにグラスをかけたり、レンズを別途注文する必要も無いので、そういった意味でも楽ですね。
端末によっては一本のみで
▲ゲーミングUMPCなどのデバイスやDisplayPort Alternate Modeに対応したスマホであれば、USB-Cケーブル一本でRokidMaxと接続できます。これが非常に便利で、用意する環境としても最低限で済むし、ごちゃごちゃとしにくいので快適です。
▲Switchで遊ぶ場合にはRokid Hubを使うことでドック代わりになり使うことができました。ちなみに65W出力対応の電源&同様のケーブルで電源供給することで、非純正の電源アダプターであっても使用可能でした。
寝転がっても快適
寝転がっても後頭部には何もないし、ケーブルやグラス自体が干渉して動くことも無いので、もう本当に堕落した人間のような姿勢で視聴・ゲームが遊べます。
横になった状態で左右にJoy-Conを持ってSwitchを遊べば、もうそれは完全に終わった人間になれます。かなり強い。
揺れで酔いそう、慣れが必要
若干気になった点としては、顔をいくら動かしても映像はブレずについてくるので、ちょっと動きが多い環境や姿勢であると若干酔います。
ただまぁそんなに動き回りながら映画見たりする人は居ないと思うので、これに関しては慣れと体制によってなんとでもなりそうです。
感想
正直、いうてテレビで見たほうが良くない?小さい画面が目の前に表示されるだけでしょ?くらいに思っていたんですが、映像の高解像度さと快適さが抜群で衝撃を受けました。こんなに進化してたんだね・・・という感覚。
特に私の場合はMeta Quest2を所持していて、なんとなくピクセルが見えるディスプレイを体験していたから余計に、というのもあるかもしれません。
とにかく、家での映画視聴が捗るのなんの、横になりながらYoutubeを見てウトウトしたり、全然進んでいなかったティアキンを横になりながら進めたりと、結構がっつりQOLが上がる?ガジェットだと感じました。メガネユーザーとしては、メガネが不要で使えるのも非常にありがたい。
特に不満も有りません。有るとするならば、無線で使えるようになってくれないかなぁってくらいの、このハードでと言うよりは次世代に対する期待ってくらい。
サイバーパンクの世界がもう目前に迫ってますよ。シンプルに良い時代だなぁと思いました。