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OneXPlayer × Intel 深圳メディアイベント2026 レポート|次世代ハンドヘルドPC4機種をハンズオンしてきた

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2026年6月15日、中国・深圳で開催されたOneXPlayer × Intelのメディアイベントに参加してきました。次世代ハンドヘルドPCが一気に4機種発表されるほか、BIWINの工場見学ができるなど、様々な体験をできるツアーでした。今回のレポートではまずOneXPlayerの新製品を触った印象やOneXPlayer本社見学について紹介していきます。

動画版

イベント概要

会場は深圳市内。まずOneXPlayer側からの製品プレゼンテーションが行われました。午後からはハンズオンセッションに移行し、報道関係者が実機を触れる時間がたっぷり確保されていました。

今回発表されたのは以下の4機種です。

  • OneXPlayer 3(Intel Arc G3 Extreme搭載)
  • OneXPlayer X2(Intel Arc G3 Extreme搭載・タブレット型)
  • ONEXFLY Apex Air(Intel Arc G3 Extreme搭載・交換式バッテリー)
  • OneXPlayer X2 Mini(Intel Arc G3 Extreme搭載)

すべてIntel Arc G3 Extreme搭載のモデルで、メモリは全機種最小24GBから。命名規則は違うもののバリエーションモデルのような展開となっています。

OneXPlayer 3 ― 業界初のIntel Arc G3 Extreme搭載ハンドヘルド

今回のイベントで最も注目を集めていたのが、業界初となるIntel Arc G3 Extremeを搭載したOneXPlayer 3です。

スペック詳細
チップIntel Arc G3 Extreme(Intel 18A)
ディスプレイ8.8インチ AMOLED 1920×1200 144Hz VRR HDR 1100nit
バッテリー85Wh 内蔵
TDP上限35W
SSDBIWIN Mini SSD対応(最大3,500MB/s)
スティックHall Effectスティック(ドリフトなし)
コントローラー着脱式
AI機能AIゲームアシスタント(AlibabaのAIモデル「Qwen」をNPUで動作)
ベンチマークPCMark 6,717 / サイバーパンク2077 119fps(いずれもイベントのデモ数値)
その他着脱キーボード対応

ディスプレイはSamsung製AMOLEDを採用し、1100nitの高輝度を実現。PCMarkスコア6,717はAMD Z2比で80%増という数値で、Intel Arc G3 Extremeのパフォーマンスの高さを示しています。なお、これらのベンチマークはイベントで提示されたデモ数値で、フレームレートはXeSS(フレーム生成)を含む可能性があります。また、AI機能の「AIゲームアシスタント」は、Alibabaが手がける対話型AI(大規模言語モデル)の「Qwen」を本体のNPU上で動かしてプレイをサポートする仕組みです。

所感としては、まず8.8インチという程よいサイズ感。やはりSwitch2で慣らされてしまった私たちにとって、ある程度のボリュームが有るハンドヘルドだと8インチくらいがちょうど、顔を近づけても遠ざけても見やすい最適なバランスに感じてしまいます。ちなみに多分よくある8.8インチのミニタブレットと同じサイズ感ではありますが、解像度は違います。おそらくLenovo Legion Go 2と同じディスプレイかと。

コントローラーのサイズ感やボタンレイアウトもゆったりとしていて悪くなく、遊びやすいように感じます。重量は相変わらず重いですが、少しでも軽くなるようにコントローラーにはバッテリーを仕込んでいないなど、工夫もされています。

ボディはいつも通りのマットな塗装仕上げで、感触自体は悪くないのですが、やはり相変わらず若干チープに感じてしまいます。デザインそのものは大分良くなったと思うんですが、惜しいのは塗装の色味でしょうか。あとはおそらく、コントローラー部分を軽量化しようとこだわった結果みたいなところもあるのかもしれません。

性能自体はパワフルで文句なしです。個人的には性能のパワーの強さよりも、スリープの挙動や省電力性などが気になりますが、長期的に様々なタイトルで動かしてみないとわからないのでなんとも言えません。

OneXPlayer X2 ― タブレット型フォームファクターの正統進化

スペック詳細
チップIntel Arc G3 Extreme
ディスプレイ10.95インチ LTPS 2560×1600 120Hz(DCI-P3 100%・DC調光)
フォームファクター3-in-1(タブレット/ゲーム機/ミニPC)
TDP上限35W
ペン4096感圧スタイラスペン対応
外装CNC加工+二次陽極処理(赤リングアクセント)
スタンド最大173度
グリップクリップ式の着脱グリップ
I/OUSB4.0×2・USB-A×1・TFカード・指紋認証
ソフトAIゲームアシスタント・One X Console搭載

X2は10.95インチの大型2.5K(2560×1600)ディスプレイを搭載したタブレット型モデルです。4096段階感圧のスタイラスペンにも対応しており、ゲーム機としての用途を超えてクリエイティブワークにも使えます。CNC加工+二次陽極処理の赤リングアクセントが入ったプレミアムな外装が特徴的でした。ソフト面ではAIゲームアシスタントに加え、OneXPlayer独自のシステムソフト「One X Console」を搭載。パフォーマンス調整やゲーム管理などをまとめて行える操作画面で、今後は音声起動やカスタムスキンへの対応も予定されています。

こちらは過去に触ったX1のパワーアップモデル。ほぼ、というか全く同じデザインなので、レビューに関しては過去のモデルのものを参考にしてもらえればと思います。

OneXPlayer X2 Mini ― バッテリーを外付け化した8.8インチモデル

スペック詳細
チップIntel Arc G3 Extreme
ディスプレイ8.8インチ AMOLED
TDP最大45W(端末側の設定)
バッテリー外付け85Wh(着脱交換可)
重量729g(本体のみ・バッテリー除く)
ベンチマークバトルフィールド6・5W時 123fps(イベントのデモ数値)
特徴デュアルファン採用・着脱バッテリーがスタンド機能も兼ねる

X2 Miniの最大の特徴は外付け交換式バッテリーを採用している点です。バッテリーを交換することで長時間のゲームプレイが可能になります。TDPは最大45Wで、5W動作時でもバトルフィールド6を123fpsで動かせるというデモが印象的でした。

こちらは名称的にはX2を小さくしたようなビジュアルに見えますが、着脱式バッテリー、外付けバッテリーのモデルで、8.8インチ、つまり簡単に言ってしまうと3のバッテリー別モデルのようなものです。少しでも軽いほうが良いとか、バッテリーは家では有線で使いたいとか、バッテリーを簡単に交換できるようになってほしいとか、そういった用途に対応できそうな、明確に目的が決まっている人向けといった感じでしょうか。

一応他社でもバッテリー別モデルは出ているので、一定数需要はあるのかもしれません。

ONEXFLY Apex Air ― 外付けGPUにも対応する一体型プレミアム機

スペック詳細
チップIntel Arc G3 Extreme
ディスプレイ8インチ LCD 1920×1200 120Hz VRR(sRGB 100%・最大500nit)
バッテリー外付け85Wh(着脱交換可)
コントローラー一体型(着脱なし)
TDP上限45W(端末側の設定)
スティックコンデンサ式
I/OUSB-A・USB4.0・Mini SSD・TFカード・3.5mmオーディオ
拡張ONE X GPU(外付けGPU)対応

Apex Airは8インチのLCDディスプレイを搭載し、コントローラーは一体型デザインです。ONE X GPU(外付けGPUボックス)への対応も予定されており、据え置きゲーミングPCに匹敵するパフォーマンスを発揮できる拡張性が特徴です。また外付け85Whバッテリーを交換式にすることでロングバッテリー対応を実現しています。

そしてこちらはバッテリーが着脱式、ディスプレイは8インチと若干小さくなりながらも、コントローラー着脱はできない一体型モデル。ある程度割り切ったモデルって感じの立ち位置でしょうか。

現地で聞いた開発の裏側

イベントではOneXPlayerの開発陣に話を聞く時間もありました。印象に残ったポイントをいくつか紹介します。

まずIntelとの協業について。今回のArc G3 Extremeを使ったハンドヘルドの共同開発は、2025年9月ごろからスタートしたとのこと。Intelの新チップの話を最初に聞いたときの感想を尋ねると「チャンスが来たと思った」と即答していました。AMDが長く存在感を持ってきたこのカテゴリーに、新しい選択肢で切り込んでいく手応えを感じているようです。なお、このIntelの新チップを正式採用した第一弾はMSIで、OneXPlayerは中国でのローンチ第一陣のパートナーという位置づけだそうです。

デザインの方向性についても興味深い話がありました。OneXPlayer側は「ゲーム専用機っぽい、いかにも”中華ガジェット”然とした見た目」に見られたくないという意識が強く、MacBookのようなシンプルで落ち着いた佇まいを目指しているとのこと。先ほど外装の塗装を「少しチープ」と書きましたが、その裏では”ゲーミング然としすぎない上質な見た目”を狙って試行錯誤している、という背景があるようです。次のモデルでこのあたりがどう仕上がってくるかは楽しみなポイントです。

また、軽量化はユーザーから最も求められている要素であり、ハンドヘルドにとって最優先事項だと強調していました。一方で、大容量バッテリーを内蔵しつつ多機能・多ポートのメインボードを収めるのは設計上もっとも難しいところで、ここが各モデルの作り分けを悩ませる部分だと苦労も語ってくれました。会社全体が小型機に特化しており、UMPCを長年手がけてきた専業メーカーとしての自負も印象的でした。

品質管理の現場も見学できました。各製品は寸法を高精度に全数チェックし、出荷前には4〜6時間におよぶ高温・負荷テスト(実際のユーザー負荷を模した電子負荷試験や、0〜40度の温度環境での連続稼働など)を実施しているとのこと。USB4のような高速信号は外部の専門ラボでも検証しているそうで、地味ながら信頼性に直結する部分にしっかり手をかけている印象でした。

日本での展開についても少し。Intel Arc G3 Extreme世代のハンドヘルドで日本市場に並ぶのは、現状MSIとOneXPlayerが中心になりそうとのことでした(このあたりは今後の正式アナウンス待ちです)。なお、Intelはこの新チップ向けの発表会を7月7日に上海でも別途開催する予定だそうです。

BIWINのMini SSD

そしてBIWINでの工場見学も今回させてもらったんですが、何を見たのかというと、今回のハンドヘルド全てに対応しているのがめちゃくちゃ小さいMini SSD。

主なスペックは以下の通りです。

項目BIWIN Mini SSD
サイズ約15.0×17.0×1.4mm(microSDカード並み・LGAパッケージ)
容量512GB〜2TB
インターフェイスPCIe 4.0 x2 / NVMe 1.4
速度読込 最大3,700MB/s・書込 最大3,400MB/s(※本体側がPCIe 4×1接続の場合は実効およそ1,700MB/s)
フラッシュ3D TLC
備考TIME誌「ベスト発明2025」選出・CES 2026出展。GPDやOne-Netbook(OneXPlayer)の新型機が採用

MicroSDくらいのサイズ感で使えるSSDで、しっかりとした外部ストレージによる容量拡張ができるというのは普通にめちゃくちゃ良いなと思いました。耐久性などは気になりますが、防水防塵ですし、熱の耐久もしっかりしているようで、ある程度期待できそうです。昨今のゲームはあまりにも容量が大きすぎるので、AAAタイトルを沢山インストールしたい人にはかなり助かりそうですね。

まとめ・発売情報

まだまだRAM高騰や円安によりかなりガジェット周りは厳しい状況ですが、このように続々と新製品が出てきているのは個人的にはありがたいなって思います。

Q&Aで判明した主要ポイント

  • 価格:$1,399〜(2026年6月23日にIndiegogoキャンペーン開始。24GB+512GB=$1,399/24GB+1TB=$1,499/32GB+1TB=$1,699)
  • SteamOS対応:Valve社と協議中。近日中の対応を示唆
  • AIアシスタント:現在はIntel NPU限定。AMD対応も計画中
  • One X Consoleリニューアル:音声起動・AIテーマ・カスタムスキン機能を追加予定
  • ガラスフィルム:リリース同時購入オプションとして用意予定

OneXPlayer 3のクラウドファンディングは、Indiegogoで実施中です。価格は24GB+512GBモデルが$1,399、24GB+1TBモデルが$1,499、32GB+1TBモデルが$1,699で、早期支援者向けにコントローラーコネクタ・マグネット式キーボード・収納ポーチが付属します。最新情報・在庫状況はキャンペーンページをご確認ください。
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