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【検証】どう考えても詐欺!なMicroSDをAmazonで購入して容量偽装チェックしてみた

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ニンテンドースイッチSteamDeck512GBMicroSDを入れて使っていると、なんやかんやで容量が足りない容量がもっとほしいとなっておりまして、そこで1TBのMicroSDを購入検討することにしました。

1TBものMicroSDともなると安くて1万5000円くらいとかなり価格も高くなり、かなり買うのに抵抗があります。しかし!流石アマゾン様!5000円くらいの1TBMicroSDがたくさんあるではありませんか!!!

・・・どう考えても容量詐称してるよね?

と、言う事で啓発的な意味で実際に買って検証してみました。ぱっと見価格的にどう考えてもおかしいんですけど、実際に検証してみると悪質さが半端じゃないので皆さん絶対に買わないようにしてくださいね。

あと並行輸入品とかでMicroSDを買った場合もとりあえず試しましょう。念のため。

動画版

詐欺商品を見極めるコツ

この商品に関わらず、オンラインショッピング全体に言える事なんですが、ある程度詐欺商品か否かは判断できます。

Amazonに溢れる大量の中華製品の中から良い物を選ぶのは超難易度高いですが、かなり悪質なものは商品ページから見分ける事ができるので、購入した商品を例として超基本の詐欺商品見分け方を紹介しておきます。

聞いたことないメーカー

▲今回購入したのはこのSPRIFAという聞いたことないメーカーの商品。聞いたこと無いし、調べてもヒットしない。でもそれっぽい感じのブランド名で、それっぽい感じのデザインで出していてもうこの時点でかなりたちが悪い。

▲他にはMicroSDとだけ書かれている謎のMicroSDが売っていたり。こちらは明らかに怪しいので見極めるのは簡単ですが、偽物のSandiskが売っていたりします。偽物のSandiskの見分け方は次で解説します。

金額が安すぎる

そもそも、異常に安い時点でおかしいんですよ。そんなにうまい話世の中にありません。ただ、相場を知らず、こんなもんかーって購入してしまう人はかなり居そうなので、そういう場合はもうどうしようもない。まさかAmazonで詐欺商品を売ってるとは思いませんしね。普通。

▲さて、これが完全な正規品の1TBMicroSDです。なんと価格は2万円。高い、高いよ。私はセールのタイミングで1.7万円で購入しましたが、それでも高い。

でも悲しいかな、これが相場です。512GBでも、9000円。並行輸入品を最安値で買ったとしても記事執筆時点では6000円くらいですね。

もう一つ、5000円ぴったりとか謎にめちゃくちゃキリが良い数字で販売されているというのも見極めるポイント。こういうMicroSDとかHDDとかは日々価格変動があるので、キリの良い数字になることがありません。金額を増して、キリの良い数字にしている場合はありますが・・・。

▲これはSandiskと書かれていますが、かなり怪しい。金額が相場以下・・・という点は割とギリギリなラインではありますが、決定的な点があります。

販売元にフィードバックが一切ない

▲最重要ポイントが、これです。今すぐ購入の下にある、出荷元販売元。出荷元がアマゾンならアマゾン倉庫から送られるから安心~と思いきや、大事なのが販売元。こちらが新規出品者なら尚更注意で、適当な使い捨てアカウントで販売していることが多い。

▲他にもあったSPRIFAのMicroSD。評価が星1つの一件しかないし、容量偽装されているとコメントがありました。

不安な場合は出荷販売両方共Amazonの商品、もしくは販売元のフィードバックが多く、しっかりしてそうなものを選んで購入しましょう。

▲私はこの出荷販売Amazonのものを買ってます。

届いたMicroSD

届いたMicroSDはこちら

▲届いたMicroSDはのパッケージこちら。表面ぱっと見はそこそこちゃんとしていそうですが、裏面は情報量がかなり少なめです。

▲MicroSD本体はこちら。正直目視でも良く分かるレベルで印刷が荒いです。文字の輪郭が滲んだ感じで、大丈夫か?と不安になります。裏にはメイドインタイワン。この手のMicroSDには大体台湾って書かれてますね。

この文字列は多分製品番号で、Sandiskの正規品とかだとそれを公式サイトに登録して、保証を受けれるみたいなサービスがあるんですが、これはどこのメーカーで、何の役に立つのだろうか・・・。

PCにマウントしてみると・・・

▲PCにマウントしてみると読み込まれたMicroSDはこちら!空き容量999GB!少しでもMicroSDを使った人になら分かるであろう・・・。

そんなわけない。

というのも、MicroSDを始めとしたストレージには実容量というものがあり、表記上の容量よりも少なくなるもの。

ん?1GB少なく表示されてるじゃんって?別の1TBMicroSD(正規品)で試してみたところ、容量は953GBでした。参考まで。

とりあえず容量偽装チェックをしよう

ということで、怪しいMicroSDを買った人も並行輸入品を買った人も、容量偽装されていないかとりあえずチェックしてみましょう。

必要なもの

必要なものはPCに加え、USB3.0に対応した早いSDカードリーダーを用意しましょう。私は間違えて遅めのSDカードリーダーを使ってえらい目に合いました。

容量偽装チェック方法

製品番号で偽装を見抜けるか?

▲SandiskなどのMicroSDの場合、このように公式に登録して容量偽装をチェックというものもありますが、そもそもMicroSDに記載されている製品番号自体がなにかのコピーの可能性もありますので、確証は得られません。

なので界隈では超有名ソフトH2testwというドイツ製のソフトを使います。

H2testwをダウンロード

H2testwをリンクからダウンロードします。ドイツ語のサイトなので戸惑うと思いますが、グーグル翻訳などを駆使してダウンロードしましょう。

・最初にポップアップが出てきて戸惑いますが、Cookieに同意しろ!ってやつなので何も考えず左のZustimmen(同意)を押す
・右上緑のダウンロードを押す
・次のページで下のH2testwをダウンロードを押す
・待ってればダウンロード完了

H2testwを実行

ダウンロードしたh2testw_1.4.zipを解凍し、出てきたh2testw.exeをダブルクリックして起動します。インストール不要。

▲するとこのようなウインドウが立ち上がり、とりあえずドイツ語(Deutsch)になっているのでEnglishへと変更します。

使い方はシンプルで、TargetでチェックしたいMicroSDを選択し、Write+Verifyを押すだけ。よっしゃ~やるぞ~と何も考えずに押してしまったのが大きな間違いでした。

▲次に現れた画面がこちら。ふむふむ・・・あと18時間かぁ・・・まぁ、1TBだし、そんくらいかかるよね(?)とのんきに待っていて、PCを放置し終わったかと思いきや

▲あと16時間!?

そもそも、このアプリ『H2testw』とは

そもそもこのアプリは、MicroSDに書き込んで、その書き込んだデータが壊れていないかをチェックするという、かなり物理的というか直接的な方法でMicroSDが容量偽装品かをチェックするものでして、

つまり1TB書き込んで、1TBチェックするという莫大に時間がかかる方法で試すアプリでした。

▲結果は見てわかる通り、48.6GB正常なデータ、他の951.3GBデータがロストしています。

つまり、このMicroSDは50GBくらいの容量しかなくて、それ以上を書き込もうとすると、もともと入っていたデータがどんどん壊れていく、という恐ろしい仕様だということがわかりました。

いや、本当に極悪ですよねこれ。

時間かかりすぎじゃない?

ちなみにかかった時間は上記写真にある通り、21時間10分と43時間50分、つまり65時間。壊滅的に無駄な時間すぎる。

実際はData volumeのところで60GBだけ書き込む!とかも可能なので、本当に無駄に時間をかけ、さらにUSB3.0ではないMicroSDリーダーを使ってしまったため信じられないくらい時間がかかったというなんとも愚かな失態。

▲ちなみに正規品ではこのようにグリーンの表記になります。このMicroSDは128GBではありますが、USB3.0のカードリーダーを使ってかかった時間は1時間未満

天下のAmazonでもいたちごっこな状況、見極めるしかない

天下のAmazonでもこのような明らかな詐欺商品がたくさん存在し、消えては現れのいたちごっこで無法地帯な状態。

これはAmazonに限った話では無く、妙に安くで販売している詐欺サイトは世の中にたくさんあります。なので、ちょっとでも怪しいと思ったら調べる見極めるのがネットショッピングでは必須です。

とりあえず、『異常に安い商品は存在しない』という事を念頭においておきましょう。

ただAmazonさんの良い所は、買ってしまって使用後でも返品が可能という点。

これもしかして・・・と思ったらすぐに返品申請しましょう。

ヨシダ

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