Retroidが、Retroid Pocket 6、Retroid Pocket Nova、Retroid Pocket Duoの3機種向けに、メインラインLinuxのカーネル7.3をベースにした対応版をGitHubで公開しました。10月20日に公式Discordのアナウンスで告知されたもので、画面やゲームパッド、音声、Wi-Fi、GPUなど主要な機能が動作するとしています。
公開されたのは、Linuxカーネル本体と、音声まわりの設定ファイル2種類です。Androidで動いているこれらの機種で、Android向けのカーネルではなく、一般的なLinuxディストリビューションと同じ系統のカーネルを動かすための土台になります。
Retroid PocketのメインラインLinux対応でわかっていること
- 告知:2026年10月20日、Retroid公式Discordのアナウンスチャンネル
- カーネル:Linux 7.3(GitHubのRetroidPocket/linux、retroidpocket/v7.3ブランチ)
- 音声トポロジー:RetroidPocket/audioreach-topology、retroidpocket/v1.0.5ブランチ
- UCM設定:RetroidPocket/alsa-ucm-conf、retroidpocket/v1.2.16ブランチ
- 対応機種:Retroid Pocket 6(QCS8550)、Retroid Pocket Nova(QCS8550)、Retroid Pocket Duo(Eliza)
- 音声を使うには、音声トポロジーとUCM設定の両方が必要
対応するのはRetroid Pocket 6、Nova、Duoの3機種

Retroid Pocket 6とRetroid Pocket Novaは、どちらもQualcomm QCS8550を搭載した機種で、カーネルにはこの2機種で共通のデバイスツリーが用意されています。2画面のRetroid Pocket Duoは、アナウンスではQualcommのコードネームであるElizaと書かれており、こちらもEliza搭載のRetroid Pocket向けの共通デバイスツリーの上に追加されています。Duoは公式ストアではDragonwing Q-7790搭載と案内されている機種です。同時に発表されたDuo Liteは、今回の対応機種には入っていません。
GitHub上では、10月19日から20日にかけて3機種のデバイスツリーや、Duoが使うWi-Fi/BluetoothチップWCN7750のドライバー、LEDドライバーなどが追加されています。一連の変更はTeguh Sobirin氏によるものです。
画面、ゲームパッド、音声、Wi-Fi、GPUなどが動作
アナウンスで動作するとされている機能は次のとおりです。
- 画面(Retroid Pocket 6、Nova、Duoの上下2画面)
- タッチスクリーン
- ゲームパッド(RSInput)とスティックのRGBライト(Retroid Pocket 6/Nova)
- スピーカー、ヘッドホン、内蔵マイク、ヘッドセットマイク、DisplayPortの音声出力(Retroid Pocket 6/Nova)
- Wi-FiとBluetooth(Retroid Pocket 6/NovaはWCN7850、DuoはWCN7750)
- GPU、動画のデコード/エンコード、USB-CのDisplayPort Alt Modeによる映像出力
- UFSストレージとmicroSD
- 温度に合わせたPWMファン制御
アナウンスでダウンロード先として挙げられているのはカーネルと設定ファイルのソースで、そのままインストールできるOSのイメージは案内されていません。Android携帯ゲーム機向けのLinuxディストリビューションがこのカーネルを取り込むことで、3機種でLinuxを動かしやすくなるとみられます。
情報源:RetroidPocket/linux(GitHub)、RetroidPocket/audioreach-topology(GitHub)、RetroidPocket/alsa-ucm-conf(GitHub)、Retroid公式。2026年10月20日時点。