やっぱり、レトロゲームの画面といえば、4:3比率ですよね。
拘る人は結構こだわると思いますし、実際私もめちゃくちゃ好きです。AYANEOは過去にも4:3モデルを出していたんですが、今回のモデルはかなり強めな仕様。リッチな見た目でかなりコンパクト、でも中身はSnapdragon G3x Gen 2搭載でパワフル。あの名機、AYANEO Pocket Sを小さくしたようなモデルです。
レトロゲーム向けの理想形に見える一方で、それ以外も容易に動かせるパフォーマンスを持つ本機。AYANEO Pocket S Miniを実際に触りながら、この機種の魅力と弱点を見ていきます。
スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 4.2 |
| 解像度 | 1280 × 960 |
| バッテリー | 4700 |
| ストレージ | 128GB |
| OS | Dカードスロットによる容量拡張にも対応します |
| 価格 | 77,800 |
| 無線 | 7 |
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動画版
スペック&主な特徴
AYANEO Pocket S Miniとは
AYANEO Pocket S Miniは、AYANEOが展開する小型のAndroid携帯ゲーム機で、最大の特徴は4.2インチの4:3ディスプレイと、Snapdragon G3x Gen 2を組み合わせた点です。レトロゲーム向けの画面比と、現行Android携帯ゲーム機としてはかなり高い性能を両立したモデルで、超コンパクトな筐体、高級感のあるメタルボディ、アクティブ冷却をまとめて載せたプレミアム志向の1台になっています。
ディスプレイは4.2インチのLCDで、アスペクト比は4:3、解像度は1280×960です。AYANEO自身もレトロゲーム向けに最適化された比率であることを前面に打ち出しており、クラシックタイトルをピクセル単位で美しく見せることを強く意識した設計です。
SoCはSnapdragon G3x Gen 2で、GPUはAdreno A32です。国内正規版ではメモリとストレージが8GB+128GB、12GB+256GBの2構成で案内されており、メモリはLPDDR5X-8533、ストレージは128GBモデルがUFS 3.1、256GBモデルがUFS 4.0です。さらにグローバル向けには16GB+512GB構成も用意されており、microSDカードスロットによる容量拡張にも対応します。
操作系は、ホールジョイスティックとホールトリガーを採用し、前面にはクリスタル調のDパッドとABXYボタンを配置。AYAボタンや各種ファンクションボタンに加え、LC/RCを含むカスタマイズ可能なボタンも備えており、小型機ながら操作性をしっかり作り込んだ構成です。加えて、デュアルステレオスピーカーも搭載されています。
コンパクトな筐体の中にアクティブ冷却機構を搭載し、Snapdragon G3x Gen 2の性能を長時間安定して引き出す設計になっています。なお、この機種は公開当初に6000mAhとして案内された経緯がありましたが、製品版および国内正規版では4700mAhとして販売されています。
接続面では、USB 3.2 Gen 2 Type-CとmicroSDカードスロットを備え、無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.3に対応します。OSはAndroid 14で、AYANEO独自の管理ソフトウェア AYASpace によってゲーム管理や各種設定をまとめて扱えるのも特徴です。
カラーは、グローバル展開ではオプシディアンブラック、アイスソウルホワイト、レトロパワーの3色が案内されています。ただし、日本国内の正規流通で確認しやすい構成は、現時点ではオプシディアンブラックとアイスソウルホワイトの2色が中心です。
価格は8GB/128GBが77,800円、12GB/256GBが87,800円。
開封&内容物
では開封していきます。今回は日本代理店にデモ機をお借りしました。製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。シンプルでグラフィカルなパッケージです。

内容物はマニュアルカードと交換用のスティックトップ、USB-Cケーブルです。
本体外観
ファーストインプレッション

箱を開封した瞬間の印象と手に取ったときのギャップがかなりあります。開封した瞬間はガラスのフロントパネルでちっこくおさまったバランスが独特で良いです。が、手に取ってみるとめちゃくちゃ厚みが大きく、ズッシリとしています。ここまで厚いとは、予想外でした。
小さくなる分色々なパーツが収まる関係で厚みがどうしても大きくなるのは分かりますが、正直無理してでも、もう少し小さくして欲しかったなとは思います。
とはいえ、高級感がしっかりとあるのは確かです。フロントの全面ガラス、側面の金属フレームのデザインはやはり秀逸で、背面もプラスチックではあるものの塗装の滑らかで良い感触。圧倒的なラグジュアリーさです。重さもリッチさに一役買ってますしね。
ボタンレイアウト・インターフェイス

本体サイズは約167.1×77.85×18.5mm
ボタンレイアウトは
右側にニンテンドー配列のABXYボタン、アナログスティック、=ボタン、AYAボタン
左側に十字ボタン、アナログスティック、ビューボタン、メニューボタン。

背面にはファンの給気口があり

上側面には左からLBLT、LC、電源ボタン兼指紋センサー、ボリュームボタン、ファンの排気口、RC、RTRBと並び、
下側面にはUSB-C、マイク、左右にスピーカー。

左側面には割り当て可能なファンクションキー、
右側面にはMicroSDスロット。
他ハードとの比較

同じくAYANEOのPocket Aceと比べてみたのがこちら。Pocket Aceとほぼほぼ同じサイズ感であり、それでいて横幅がディスプレイ分小さくなっているようなバランスです。縦にも僅かに小さいですね。

同じく4.2インチ4:3ディスプレイのAYANEO Pocket Air Miniと並べてみると、こちらもほぼほぼ同じサイズ感に感じますが、しかしベゼルの作りや重量感やスティック位置など、かなり違うように感じます。ハード的により快適に遊びたいのであれば、グリップがあるAir miniの方が快適かもしれません。性能はさておき。

そしてMiniじゃないSとも比べてみると、これがうーんすごい。改めてSの尖ったデザインに感銘を受けました。この薄さが堪らないんだなぁ…。
操作感
重量は実測値で305g。正直かなりずっしりしていると感じます。が、両手で操作するものですし、これはこれで高級感にも寄与しているので良いと感じます。
グリップはフラットで、いわゆるスイッチライトっぽい形状。RP5などのように、いわゆる握りやすくなるグリップはないのですが、厚みがあるおかげで、案外持ちやすいように感じます。

ABXYボタンはクリアでツルッとして丸みを帯びたボタンで、遊び少なめ、しっかりとした軽めのラバーの押し心地。十分な感触です。
スタートセレクト、ホームバックボタンはカチカチとしたタクトスイッチです。ボタン自体がかなり小さめでほぼ無音。硬さもちょうど良く押しやすく、チープで安っぽい感触や音ではありません。
十字キーもツルッとしていて、感触は同じくラバーですが、かなり滑らかでコツコツとした感触。シーソーも可能で、入力は良好に感じます。

アナログスティックはホールセンサーで中央が凹んだもの、というかフラットよりな形で、Joy-Conや一般的なハードとは違った形状、倒れ角度が大きめです。
左アナログスティックが下なので、遊ぶタイトルや持ち方、操作のクセによっては快適度が変わります。しかし全体的に上に寄ったレイアウトなので、スティックも比較的快適に感じます。
あと、スティックトップを大きめのものに交換可能で、大きいものの方がしっくりきますが、大きいものにするとABXYボタンを押す際に若干干渉するような感覚があるので、人によっては気になるかも。

ショルダーボタンはL1R1コツコツと音がするマイクロスイッチ。感触は良いと感じます。
L2R2はストロークが長いアナログトリガー。
画面・スピーカー
画面

本モデルのディスプレイの画面サイズは4.2インチの解像度は1280×960、アスペクト比は4:3比率。
ディスプレイ解像度は高く、これまでにない絶妙に大きなサイズ感で、画面比率的にもレトロゲームに最適だと感じます。
ベゼルは特別小さくはないですが、ガラス全面ガラスなので印象は良いです。上下が対象ではないのが気になりますが、ブラックモデルだとそこまで気になりにくそうですね。
気になる点としては輝度は特別高くない点ですね。というかそもそもAir miniと同じ解像度・サイズなので、同じディスプレイなのかもしれません。
スピーカー
スピーカーは下側面で中音域メインのダイナミックな感じのサウンド。若干籠もり気味。ステレオサウンド感が心地良く、位置的に手は若干覆い被さりませんし、良いスピーカーだと思います。個人的にはもう少しクリアな音質だと良かったけどまぁ十分かな、といった印象。
イヤホンジャックがはないので有線イヤホンで遊びたい人は注意が必要。
使用感
では早速初回起動からの使い方を紹介していきます。
初回起動時
初めて起動する際にセットアップが開きますが、アプリ・エミュレータなどは自動でインストールされません。基本的にはAndroidなので細かい設定は全部自力でする必要があります。
PlayStoreは導入されているので、アプリをインストールしたい場合にはそちらからインストールが可能です。
メニュー画面
メニューランチャーはAYA Homeという独自のものが初期搭載されています。Switchのように横並びでアプリを並べられて、下に行くことでアプリ一覧を見れるシンプルなデザイン。コントローラー対応しているので使いやすいです。
気に入らなければ、もちろん通常のAndroid用ホームランチャーアプリを使うことも可能です。
Android用のAYA Spaceというアプリもプリインストールされています。こちらは設定することでいわゆるエミュ機のように使えるフロントエンドアプリです。
ボタンによる独自機能

AYAボタンを押すことで、横から簡易メニュー画面のようなものが現れ、パフォーマンスやファンの設定、コントローラ設定、明るさなどなど、さまざまな設定をすることができて便利です。
AYANEO Pocketシリーズ共通の仕様ですね。よく使うのは画面明るさ、スクショ、パフォーマンスモードの変更くらいでしょうか。
ゲームをプレイ
チップセットはSnapdragon G3x Gen 2搭載で、AnTuTuベンチマークは大体150万超え。
パワーもあるおかげでゼンゼロも鳴潮もエンドフィールドもコントローラー対応で動作にも問題なく遊べています。画面サイズが小さいのでUI周りが厳しく感じるかもしれませんが、携帯ゲーム機で遊んでいる!といったサイズ感で良いですね。
エミュレータはどのようなハードも問わず携帯機で遊べて、しかもピクセルが崩れない、こりゃが本当に最高だと思います。性能的にもPS2やGCなど、ヘヴィなハードを遊べるくらいのパワーはあります。
熱に関しては側面フレーム部分が若干暖かくなりますが、持てなくなるほど熱くなることはありませんでした。
エミュレータで遊ぶには
一般的にエミュレータで遊ぶためには以下のものが必要となります。
吸い出し機(ダンパー)
エミュレータを使う際にはゲームイメージの吸い出しを各自行う必要があります。(中華ゲーム機のざっくりとした解説はこちら)
ダンパーには色々ありますが、一台だけでゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス・メガドライブ・スーファミ・64のゲームイメージとセーブデータの吸い出しが可能なCartridge Reader(レビュー記事はこちら)をおすすめします。

また少しでも安く済ませたい方はGAMEBANK-web.comのダンパーを必要なハードだけ購入する、PS1等だけを遊びたい!って人はDVDリーダー+PCがあればなんとかなります。
PC(あると快適)
データを管理するのに必要となります。
MicroSD

ゲームイメージ用に推奨。
MicroSDリーダー

MicroSDをPCで読み込むために必要となります。
感想
AYANEO Pocket S Miniは、4:3ディスプレイを備えた小型Androidゲーム機として、かなり尖った魅力を持つ1台です。Snapdragon G3x Gen 2による高い性能、コンパクトなのに高級感のある筐体、そしてレトロゲームと相性の良い画面比は、この機種ならではの強みだと感じます。
正直最初に手に取ったときは厚さには驚きましたが、Pocket Sを所有していたので、あの薄さを期待していたというのもあるかもしれません。
あとそもそも同ブランドのAceと競合するのではと思ったんですが、意外と被っていないというか、ビジュアル的にも性能的にもリッチさを目指したモデルといった雰囲気で、また違った印象を受けました。
個人的にはPocket Microや、Miniではない方のPocket Sの方がエッジが効いていて気に入っていますが、4:3の小型ハイエンド・プレミアム機は中々無いので、強い魅力を持った構成だと感じます。


