Gulikitっていう、ホールセンサースティック、つまりドリフトしにくい、壊れにくいスティックを開発してる企業があるんですけど、そこのコントローラーって結構良いんですよね。
私も愛用しているシリーズの最新モデル(出たのはちょっと前)を提供いただけたので、使っていきます。
シンプルなデザインにカスタマイズ性の高さ、汎用性の高さ、そして質感の良さ、トータルで完成度が高くて良いコントローラー。
販売ストア
・公式ストア
・Amazon
Amazonや公式ストアで購入可能で、レビュー時点ではAmazonで12,500円です。
動画版
スペック&主な特徴
GuliKit KK3 MAXとは
GuliKit KK3 MAXは、GuliKitが開発した多機能・高精度なBluetooth&有線対応のゲームコントローラーで、Windows、Nintendo Switch、Android、iOSなど幅広いプラットフォームに対応。ホールセンサー採用のジョイスティック&トリガー、スマートトリガー切替、そして1000Hz超高速ポーリングレートといったプロ向け仕様。
背面には4つのメタル製パドルボタンを備え、6種類ある中から自由に着脱可能。さらに最大10分間の入力を録画・再生できる「APG(Auto Pilot Gaming)」マクロ機能を搭載しており、反復作業やスキル練習にも活用可能。
接続はBluetooth・USB有線・Hyperlinkドングル(低遅延2.4GHz無線)に対応し、環境に応じて接続方式を柔軟に切替可能。ボタンレイアウトはSwitch/Xbox方式に対応し、物理ボタンの入れ替えも可能。
バッテリーは950mAhで駆動時間はLEDオフで最大28時間。
本体カラーはブラック・グレー・ホワイトの3色展開。ちなみにKK3シリーズはこれ以外にもKK3、KK3Proがあります。
開封&内容物
では早速開封していきます。今回はレビューサンプルとなり、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。

箱はこちら。本体がしっかりとプリントされたおしゃれなパッケージです。久しぶりに凹んでいます。

内容物はこちら。
USB-A to USB-Cケーブル、ステッカーや説明書類、交換用のボタンとパドル、カバー付きの本体です。カバーは持ち運ぶ際の本体保護にはもちろん、つけたままの充電も可能となっています。良いですね。
本体外観
ファーストインプレッション

頂いたのはSNESライクなグレー。
最初に感じたのは、やはり質感の良さ・振動が気持ち良さです。握って適当にボタンを入力すると、バイブレーションが左右交互に、そしてスティックのLEDも同期して点滅してオシャレに起動をお知らせしてくれます。
質感は硬くて上質なプラスチックで、手触りの良さは相変わらず健在です。KK2 Proでは塗装っぽいマットな感触でしたが今回も同様に塗装っぽい滑らかな感触です。
振動の良さもElves 2 Proと同様で、繊細で上品な振動となっていて気持ち良いです。
ボタンレイアウト

ボタンレイアウトは、
右側にABXY、アナログスティック、左側にアナログスティック、十字キー
中央上部に左からマイナスボタン、プラスボタン、
その下にスクリーンショットボタン、設定ボタン、ホームボタン
その下にAPGボタンと並んでいます。
基本的にはSwitchプロコンに準拠で使いやすいですね。

背面にはトリガー切り替えスイッチがあり、その下にパドル差し込み口が4つあります。

上側面には左から、LZL、ペアリングボタン、USB-C、モード切り替えスイッチ、RZR。
下側面には特になにもありません。

左右側面には特に何もありません。
比較


形やボタンレイアウトは基本的にKK2から変わっていません。基本的にXBOXコントローラー準拠なフォルムとボタン形状です。

同じくGulikitのElves 2 Proと並べたのがこちら。グリップ部分の作りやDパッドのレイアウトなど、コントローラー体験としてかなり大きく異なると感じます。
しっかりと遊ぶならKK3シリーズ、カジュアルに新鮮な気持ちで遊びたいならElves 2 Proでしょうか。
操作感

グリップ背面側は粒々とした滑り止めテクスチャ。ハの字型のフォルムでしっかりと握れます。
重量は背面パドルを装着した状態で、実測値で276グラム。ちょっと重めな印象です。最近のコントローラーは300グラム超えたりしていて本当に重いので、それと比べたらなんとも。

ABXYボタンはフォルムはコントローラーに合わさった立体的な形状。
全体的にKK2からボタン感触も一新されています。ボタン形状は丸みを帯びていて、感触はいわゆるメンブレンのラバードームの押し心地。遊びも少なく、若干軽めな硬さ、ポコポコとした感触で反発が気持ち良いです。音の大きさは標準的に感じます。
プラスマイナス・ホームなども同じようにメンブレンのラバーです。

十字キーもボタン同様なラバー感触。シーソー可能で、入力も良好に感じます。
アナログスティックトップは中央が凹、フチに線が入ったような形状。質感もいいです。
ぐるぐる回すと滑らかな感触になっていて、軸部分は金属。スティック削れも低減できて良い仕様です。スティックの交換は不可。

ショルダーボタンはシェルと似たような質感。

感触はLRはコツコツとしたタクトスイッチで静音性高め。ZLZRはストロークが長いトリガーボタンですが、トリガースイッチで切り替えることでボタンのような感触に変えることができます。低めの音のタクトスイッチって感じでしょうか。
バックボタンはLRと似たようなコツコツ系タクトスイッチです。
使用感
一応公式サイトにマニュアルなど日本語で配布されていますが、本レビューでもざっくり紹介していきます。
起動・初期設定・ペアリング
モードスイッチがあるので、ダブルクリックで遊びたいデバイスに合わせて切り替え、起動はABXY・ホームボタンを押すとすぐにLEDが点灯して起動します。2.4G接続はドングルマーク。
Switchでは純正コントローラーと同じように接続できます。
ABXYボタン・背面パドル交換可能

ABXYは標準ではSwitchの配列ですが、XBOX配列も付属していて、引っ張って外すことで物理的に交換することができます。外すには付属のピックを使って行いますが、逆向きにはめてしまうと取るのがかなり困難になるので注意しましょう。

背面パドルは3パターンあり、上下パドルと、特殊な以上のパドルがあります。お好みで使うのも良し、気分転換で変えるのも良しで色々楽しめます。
パドルの装着方法は押し込むだけなんですが、かなり硬めで最初は苦労しました。本当にこれで合ってるのかと不安になるレベルです。外すのもギュリっと引っ張り外すだけなんですが不安になります。
使用感・バッテリー持ちなど
バッテリー持ち
バッテリー持ちに関して、どうやらバッテリー容量は950mAhらしく、標準的で特に不満は感じません。
実際に遊んでみる
しばらく実際に遊んでみました。Switchではプロコンと同じように自然に遊べて良いです。ボタンの静音性の高さやショルダーボタンのトリガー切り替え、バックボタンなど多機能で楽しいですね。もちろんSwitch 2でも使えます。
注意点を挙げると、PCなどの専用ソフトはなく、細かな設定変更はできません。
ウェイクアップ対応
ホームボタンを押すことでコントローラーの電源が付き、Switch本体のスリープ解除されます。ただしプロコンと同じ扱いなので、Switch 2ではできません。
機能について

背面パドル割り当て
設定ボタン+背面パドルを長押し、振動したら設定したいボタンを押して完了。再度同じ手順で削除。
連射
設定ボタン+任意のボタン(A/B/X/Y/R/ZR)を1回押し。2回押しで自動連射も可能。再度同じ組み合わせでオフ
AB XY入れ替え
設定ボタン+プラスボタンで任天堂配列からXBOX配列に入れ替え
バイブレーション変更
設定ボタン+Dパッド上で、バイブレーションの強さを3段階に調整可能。デフォルトは2。
設定ボタン+Dパッド下で、バイブレーションモードを切り替え。ロータリーモーターモード、グリキットマグレブハプティックモード(デフォルト)、HDバイブレーションモード。
APG機能・エイムアシスト
APGはいわゆるマクロです。APGボタンを3秒長押しすると、10分間の動作を記録できるらしい。すごい長い。
設定ボタン+L・ZLでエイムアシスト。3段階で設定可能。
スティック設定
設定ボタン+スクショボタンで、スティックデッドゾーンオンオフ
設定ボタン+L3R3で、スティック感度調整。3段階変更可能。
4方向・8方向入力モード切り替え
設定ボタン+Dパッド右で切り替え可能。デフォルトは8方向です。
LEDエフェクト
設定ボタン+Dパッド左で変更可能で、常時点灯、スティック連動、バイブレーション連動、トリガー連動、オフと切り替わります。
キャリブレーション
スティックのキャリブレーションは、
L+R+Dパッド左+Aを6秒長押し。
スティックをゆっくり2・3回転して完了。
ジャイロのキャリブレーションはコントローラーを平らな場所に置き、
プラス+マイナス+Dパッド左+Aを同時押し
リセット
設定ボタン+マイナスで全てのボタン設定を削除
感想
こちらはいわゆるXBOXフォルムのスタンダードなコントローラーではありますが、質感手触り良いし、金属背面パドルとトリガースイッチを使えて、Xbox Elite ワイヤレス コントローラーよりもかなり安い。
それでいてSwitch準拠かつ多様なプラットフォーム対応、ポーリングレート1000Hzで遅延少なめなので、かなり万能なバランスのコントローラーだと思います。
Switch 2でのスリープ復帰ができない点は基本的にSwitchコントローラー全部そうなので仕方ないですが、それでも問題ないという人であればガッツリおすすめできます。