RayNeo GT Max レビュー|59度の広視野角で映像に浸れるARグラス

RayNeo GT Max レビュー|59度の広視野角で映像に浸れるARグラス

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ARグラスって、良いですよね。サングラスをかけるような感覚で装着すると、目の前に大きな画面が浮かぶ。映画もゲームも、自分だけのシアターみたいな感覚で、場所を選ばずに楽しめます。

今回紹介するRayNeo GT Maxは、ARグラスを手がけるRayNeoのGTシリーズの上位モデル。59度の広い視野角で、約6m先に267インチ相当の大画面を映し出すARグラスです。

見どころは大きく3つ。1つ目は画面の広さで、59度の広視野角。2つ目が3DoFによる追従、固定、ブレ補正の3モード。そして3つ目が、Bang & Olufsenと共同でチューニングしたスピーカーです。そしてここまでできるものがこの価格で!とかなり驚きました。

今回はRayNeo GT Maxの使い心地など、実際に使いながらレビューしていきます。

販売ストア

RayNeoの公式ストアと、RayNeoのAmazonストアで販売されています。

・Amazon

・公式ストア

価格は税込67,980円、早期購入価格は税込62,980円です。発売日は2026年9月4日。早期購入価格の適用期間と現在の販売価格は、各販売ページで確認してください。

動画版

スペック&主な特徴

RayNeo GT Maxとは

RayNeo GT Maxは、RayNeoのGTシリーズの上位モデルにあたるARグラス。シネマ品質のAR表示を狙った一台で、映画鑑賞、ゲーム、パソコンのサブモニターなど、外出先でも移動中でも大画面で映像を楽しむために作られています。

光学系にはPeacock Optical Engine 3.0 Maxを採用。デュアルレイヤー構造のMicro-OLEDで、従来のBirdbath方式と比べて光学モジュールを29%薄型化しながら、59度の広視野角を実現しています。

映し出される仮想スクリーンは、約6m先に267インチ相当。227インチ(85%)、267インチ(100%)、307インチ(115%)の3段階に動かせるので、観るものに合わせてサイズを変えられます。

表示まわりの数値は、DCI-P3カバー率98%、コントラスト比200,000:1、最大1,200nitsの入眼輝度、最大120Hzのリフレッシュレート。ARグラスとしてはかなり攻めた構成です。

中身は専用のデュアルチップ構成で、映像処理チップのVision 4000と、空間コンピューティングチップのZone 360を搭載。3DoFによる追従、固定、ブレ補正という3つの表示モードに対応します。

音はレーストラック型の4スピーカーと、左右対称の6磁気回路構造。Bang & Olufsenとの共同チューニングで低域の感度を5dB向上させていて、ヘッドトラッキングに対応した空間オーディオも使えます。周囲への音漏れを抑えるWhisper Modeも用意されています。

接続はAndroidスマートフォン、iPhone 15シリーズ以降、パソコン、RayNeo Pocket TV Proなど。DisplayPort Alt Modeによる映像出力に対応した機器なら、USB-Cケーブル1本でつながります。別売のUSB-Cアダプターを使えば充電しながら使えて、HDMIアダプターを介せば対応するゲーム機とも接続できます。

映像面では、対応する3Dコンテンツの再生に加えて、RayNeo XRアプリの2D-to-3D変換で2Dの映画や写真を3D映像として楽しめます。別売りのRayNeo Pocket TV Proとの接続時には、AIによるリアルタイムのSDR-to-HDR変換にも対応。RayNeo Pocket TV Proと組み合わせれば、Dolby Vision対応コンテンツも視聴できます。

筐体は流線型の一体デザインで、NCVM複合加工ときめ細かなサンドブラスト仕上げ。軽量ナイロン素材に、新開発の高弾性アルミニウム合金製ヒンジと専用設計のマグネシウム合金製ブラケットを組み合わせ、10か所以上を0.1g単位で見直して本体重量は約78gに収めています。純正のカスタム度付きインサートにも対応します。

スペック表

項目詳細
ディスプレイ5.5世代 Tandem MicroOLED(デュアルレイヤー構造のMicro-OLED)
光学エンジンPeacock Optical Engine 3.0 Max
視野角59度
仮想画面サイズ227インチ/267インチ/307インチ(約6m先に267インチ相当)
色域DCI-P3カバー率98%
コントラスト比200,000:1
輝度最大1,200nits(入眼輝度)
リフレッシュレート最大120Hz
チップVision 4000(映像処理)+ Zone 360(空間コンピューティング)
表示モード3DoFによる追従/固定/ブレ補正
スピーカーレーストラック型4スピーカー(Bang & Olufsen共同チューニング)/空間オーディオ対応
光学サイズS:64mm未満/M:64mm以上67mm以下/L:67mm超
接続USB-C(DisplayPort Alt Mode)
重量約78g
価格税込67,980円(早期購入価格 税込62,980円)

開封&内容物

今回、RayNeoさんからRayNeo GT Maxの実機を送って頂きました。

では開封していきます。

RayNeo GT Max パッケージ

箱はこちら。本体が入っているものは、製品名が記載されたシンプルなデザインです。

RayNeo GT Max 収納ケース
RayNeo GT Max 本体と交換用ノーズパッド・ケーブル

内容物はこちら。本体、交換用ノーズパッド、耳当て、クリーニングクロス、USB-Cケーブル、説明書類、収納ケースです。

本体外観

ファーストインプレッション

RayNeo GT Max 本体正面と収納ケース

流線型の一体デザインで、フレームとレンズがつながったような形。サングラス然としたシルエットなARグラス。ARグラスらしさはやはりあります。

RayNeo GT Max 本体のフレームとレンズ

表面はNCVM複合加工とサンドブラスト仕上げで、ざらつきの少ないマットな手触り。安っぽさがなく、持ったときの質感は良いです。

遮光カバーは付属しなかったので、真っ暗にしたい場合は困る…と思いきや、外側のグラス部分は結構暗めなので、なくても十分そうです。

インターフェイス

RayNeo GT Max テンプル上の物理ボタン

つる(テンプル)はやや太めで、上下にスピーカーの開口部。ボタン類は左右のつるに分かれて配置されています。

RayNeo GT Max テンプルの空間モード切り替えボタン

右側上には空間モード切り替えキー、先端にはUSB-C端子
左側にはメニューキーと音量上下キー

物理ボタンなので、タッチセンサー式のグラスと違って誤作動がなく快適でした。

映像・スピーカー

映像

RayNeo GT Max グラスの内側と光学部

最大1,200nitsという入眼輝度は数字だけ見てもわかりにくいのですが、実際に使ってみると明るさにはかなり余裕がありました。室内はもちろん、昼間のカーテンを開けたリビングのような環境でも映像が飛びにくく、しっかり視認できます。

そもそものグラス部分が結構暗めなので、周囲の景色を見ながら使いたいときは結構厳しそうに感じます。あくまで画面に集中したい時に使う用といった感じ。

発色は鮮やかで、黒はしっかり締まります。コントラスト比200,000:1という数字のとおり、暗いシーンの階調が潰れずに見えたのが印象的でした。

動画視聴も画面のスクロールも、ゲーム中の動きも滑らか。最大120Hzのリフレッシュレートが効いていて、残像感はほとんど気になりませんでした。しかしブレ防止や固定だとジリジリと滲む感覚があります。が、こればかりは仕方ないような気もします。

そして何より、59度という視野角。約6m先に267インチ相当という表現は大げさに聞こえますが、かけてみるとメインの視野にはしっかりと収まってくれる感じ。画面の端まで目を動かさずに追えるかどうかは、人によって感じ方が変わりそうです。表示エリアのエッジは曲面のように歪んでいるような感じです。

サイズの切り替えは設定メニューの画面サイズ項目から。115%は黒帯を減らして中央を大きく見せる方向で、85%は縮めて画面の端まで見切れないようにする方向です。これもかなりわかりやすくて良いですね。

スピーカー

RayNeo GT Max テンプルのスピーカー開口部

Bang & Olufsenと共同でチューニングしたスピーカーは、かなり品質が高いです。レーストラック型の4スピーカー構成。ARグラスとは思えない音が鳴ります。

低域の感度を5dB向上させているだけあって、低音がかなり効いています。ARグラスのスピーカーとしては圧倒的に良い部類で、この鳴り方はかなり好みです。

サウンドモードは標準、Whisper Mode、空間サラウンドの3種類で、音量キーの長押しで順番に切り替わります。

周囲への音漏れを抑えるWhisper Modeも用意されています。がっつりと低音が抑えられて、聞こえにくくなります。実際静かな室内で試してみましたが、このモードで音量抑えめにすればかなり良さそうです。

ヘッドトラッキング対応の空間オーディオも面白いところ。頭を動かすと音の方向が付いてこないので、画面がそこにあるという感覚が強くなります。ちなみにもちろんですが、空間サラウンドのヘッドトラッキングが効くのは固定モードのときです。

使用感

装着感とサイズ選び

サングラスをかけるような感覚で気軽に装着できます。本体重量は約78gで、かけていて重さでズレることはありませんでした。

つるもしっかりホールドしてくれるので、頭を動かしても問題ありません。

GT Maxで少し変わっているのが、光学サイズがS・M・Lの3種類ある点。瞳孔間距離に合わせて選ぶ仕組みで、Sが64mm未満、Mが64mm以上67mm以下、Lが67mm超という区分です。買う前に自分の瞳孔間距離を測っておくのがおすすめ。

度付きレンズについては、純正のカスタム度付きインサートに対応しています。今回のレビューは通常レンズで行っています。

RayNeo GT Max ノーズパッドとヒンジ

高さの調整は交換用のノーズパッドSMLで行えます。付け替えは結構コツが要りますが、工具なしでできました。つる側の角度調整はできません。

接続方法と対応機器

RayNeo GT Max テンプル先端のUSB-C端子

接続はシンプルで、機器のUSB-CポートにグラスのUSB-Cケーブルを挿すだけ。DisplayPort Alt Modeによる映像出力に対応した機器であれば、ケーブル1本で映像も音も通ります。本体にバッテリーは内蔵していません。給電は接続した機器から取る形なので、充電も電源を入れる操作も不要。

対応するのはAndroidスマートフォン、iPhone 15シリーズ以降、パソコン、RayNeo Pocket TV Proなど。スマホと使いたい場合は、自分の機種がUSB-C経由の映像出力に対応しているかを事前に確認しておきましょう。

ゲーム機につなぐ場合はHDMIアダプター、Switchに繋ぐ場合にはJoydockを介する形になります。

3つの表示モードの使い分け

メニューキーは短押しで設定メニューの呼び出しと決定、2回押しで1つ戻る、長押しで終了。音量キーは短押しで音量、長押しでサウンドモードの切り替えです。

GT Maxには空間コンピューティングチップのZone 360が載っていて、3DoFによる追従、固定、ブレ補正の3つの表示モードが使えます。ここがGTシリーズらしいところ。

追従モードは、頭を動かすと画面が付いてくる、昔からあるモード。頭の揺れは気になりますが、寝転がって使うときや、姿勢が定まらないときには向いています。

ブレ補正モードは、頭の揺れを抑えるモード。追従はするものの、ちょっとの動きでブレない、ジンバルのような感じです。歩きながらや乗り物の中での使用を想定した作りになっています。

固定モードは、空間の一点に画面を置いておくモード。首を振ると画面がその場に残るので、机に向かって作業するときに使いやすい。これが一番良いです。

切り替えは空間モードキーの短押しで、この3つを順番に回します。固定モードのときだけ、同じキーの長押しで画面を今向いている正面に置き直せます。

映像の変換機能

別売りのRayNeo Pocket TV Proとの接続時には、AIによるリアルタイムのSDR-to-HDR変換が使えます。手持ちのSDR映像をHDRへ変換する機能です。

RayNeo GT Max スマートフォンのRayNeo XRアプリ

2D-to-3D変換はRayNeo XRアプリから使えます。2Dの映画や写真を3D映像として楽しめる機能で、対応する3Dコンテンツの再生にも対応しています。

正直これはちょっと負荷も強く、正確に3D化されないことも多いので、これからが期待な機能といった印象。

実際にあそんでみた

RayNeo GT Max 携帯ゲーム機とグラス

パソコンの外部ディスプレイとして作業したり、携帯ゲーム機につないで遊んだり、スマホで映画を観たりと、ひととおり試してみました。

文字通りゴロゴロしながら怠惰にゲームが遊べるのは、悪いことをしているようでワクワクします。しかも今回は追従モードがあるので、姿勢を変えても画面が付いてくる。ひどい姿勢で遊ぶには、これがかなり効きました。

作業用途では固定モードが効きます。画面を空間に置いておけるので、手元の資料に目を落としてから顔を上げても、さっきの位置にそのまま画面が待っている。ノートPCの画面より広い作業領域が、荷物を増やさずに手に入るのは大きいです。あくまで6DoFではないので頭の動きにのみ対応ではありますが、これがあるだけでグラス快適度は雲泥の差だと感じます。

気になったところ

RayNeo GT Max 折りたたんだテンプルと内側

やはり一番気になったのはテンプルの角度調整。

一般的なこういったグラスは、グラスの上下角度を調整できる機能があり、それによってディスプレイの見え方が調整できます。ノーズパッドで高さは追い込めるので致命傷ではありませんが、顔の形によっては映像の位置を詰めきれない場面があり、ここは素直に弱点です。

あと、これは単純に大体全部のグラスが同じなので注意点として、ケーブル1本で完結するのはDisplayPort Alt Modeに対応した機器の場合という点。ゲーム機につなぐならHDMIアダプターが要りますし、充電しながら使うにも別売のUSB-Cアダプターが必要です。手元の機材によっては、追加の出費が乗ってきます。

感想

映像の美しさはもちろん、音の作り込みも良く、映像体験を楽しむために作られたARグラスだと感じました。

一番の違いは、やはり59度という視野角と3つの表示モード。やはり3DoFに対応しているというだけで、使いやすさが一気に向上するような気がします。

ARグラスとしては安い買い物ではありませんが、価格は税込67,980円、早期購入価格は税込62,980円。この機能を備えておきながらこの価格は圧倒的に安いです。よくやった、という印象。

ARグラス入門には間違いなくおすすめな一台ですし、3DoF対応のグラスを使ったことないARグラスユーザーにもおすすめです。


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