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【レビュー】軽量小型映画館HMD『GOOVIS G3X Pro』

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自宅を映画館にしたい夢ってみんな持ってますよね(デジャブ)

今回は前にレビューしたヘッドセット、GOOVIS G3 Maxの後続モデルを紹介します

何それって人に簡単に説明すると、こちらは映像特化型のヘッドマウントディスプレイのシリーズで、とにかく綺麗な映像を強い没入感で楽しみたい人向け。とにかく綺麗でブチ驚きます

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商品提供:GOOVIS

Makuake|長時間の視聴も疲れ知らず!たった200gの持ち運べる3D映画館ーGOOVIS|Makuake(マクアケ)
「ヘッドマウントディスプレイ」のリーディングブランド、GOOVIS(グービス)から、長年の技術とノウハウを結集した、ブランド史上最小・最軽量級の「G3X Proヘッドマウントディスプレイ」がついに登場!※正規ルートでの販売は初となります。限...

動画版

スペック&主な特徴

GOOVIS G3X Proとは

GOOVIS G3X Pro、というかGOOVISのこのヘッドマウントディスプレイ(HMD)のシリーズは、持ち運べる映画館をコンセプトにしていて、いわゆるVRヘッドセット、3D空間の中で色々楽しむハードではありません。

20m先の800インチ相当の大画面とのことですが、表現としてそのように言っているだけで、算出方法は不明です。

実際は左右それぞれにOLED、つまり有機ELのディスプレイが搭載されていて、片目1920×1080なので、目の前にFHDのディスプレイが現れるような見え方、PPDは42、FOVが52です。

G3 Maxと比べるとPPDは下がっていますが、本体重量が340グラムから200グラムへと、100グラム以上軽くなっており、価格も低くなっています。後続モデルではありますが、実質は軽量化した廉価モデルといった位置付けでしょうか

外部ディスプレイ、モバイルモニターのように使えるので、DP出力に対応したスマホやゲーム機、Type-C Hubを活用することでSwitchなどでも遊ぶことが可能です。

映画などの映像作品を楽しむ場合には、専用?のD4-H1という別途デバイスを接続し、リモコン操作で配信サービスなどを楽しめます。

先行レビュー品となりますので、実際の商品と異なる可能性がある点はご了承ください。

開封&内容物

では開封していきます。

今回は本体、D4-H1ドングル、Type-C Hubのセットでした。

後述しますが、D4-H1ドングルとType-C Hubが似すぎていて、なんだろうこれとなりました。

本体はかなり大きめな箱に入っていて、箱を開けると内部には専用ケースが入っていました。かなり大きめなサイズ感。

専用ケースを開けると本体、ヘッドストラップ、USB-Cケーブル、クリーナーが入っていました。

本体外観

GOOVIS G3X Pro

本体外観はかなり独特。G3 Maxと同様、非常にサイバーパンクなビジュアル。光沢感のある黒面、そしてそれを囲むようにゴールド鏡面で縁取りされています。

側面はマットで艶感のある金属風塗装で、全体的に高級感があります。

そしてスタンドアロン型のHMD、Questなどと比べてかなり小さめ。

左側面にはイヤホン、右側面にはUSB-C。

上側面には左にボリュームボタン、中央にラバーで保護されたUSB-C、ヘッドストラップ着脱ボタン、ヘッドストラップ装着用の穴があります。右側に明るさボタン、3Dボタン。

下側面には謎のバーコード、瞳孔間距離の調整スライド兼視力補正ダイヤルがあります。ちなみにG3 Maxではこれが別々でした。

内部はこのようになっています。レンズがあり、中心に着脱が検知できるセンサー。また本端末はファンが搭載されていて、装着している際にレンズが曇らないように工夫されています。

ヘッドストラップを装着するとこのような形状になります。ヘッドストラップにHMDがぶら下がっているような構成です。

ヘッドストラップはシンプルにマジックテープで長さを調整し、頭の大きさに合わせるもの。

額部分にはリッチなクッションが付いています。

D4-H1ドングル Type-C Hub

こちらはドングルで使うリモコン。システム的にはいわゆるAndroidTVで、よくあるやつです。

そしてこちらがD4-H1ドングルとType-C Hub。同じやん。

プラスチック製でずっしりとしていて、ぱっと見はモバイルバッテリーのようなビジュアル。表面に印刷されているロゴのimiiaを調べてみると、どうやらドンキのチューナーレススマートTVなどを出しているメーカーらしい。

そしてなんとマグネット着脱式で、このように取り外せます。この手前の小さい部分が本体で、大きい方はバッテリー。なのでこの小さい部分のものをUSB-Cで給電しながら使うこともできます。面白いのでこういう仕様のスマホとか出て欲しい。ドングルもハブも両方とも同じ仕様です

同じやん。

上側面には電源ボタンとUSB-C、下側面にはHDMI端子。Type-C HubではUSB-Cのアウトプットとインプットがあります。

D4-H1はこのHDMI端子から出力し使う物となっています。

Type-C Hubは基本的にSwitch用、もしくはスマホなどのガジェットで、充電しながら使うためのガジェットですね。

D4-H1の左側面にはインジケーターとMicroSDスロットがあります。

画面・スピーカー

画面

ディスプレイは片目が1920×1080なので実質FHDのディスプレイが目の前に現れるような見え方。かといってもどのくらい凄いのかはわかりにくいと思うので数値で示すと、こういったHMDデバイスではPPDという数値で表現されます。

これはPixel Per Degree の略で、視野角1度あたり何ピクセルか、という密度で、60PPDで視力1.0の人の見え方とのこと。その指標で言うと最新のVRデバイスであるMeta Quest 3は25PPDであるのに対して、GOOVIS G3X Proは42と結構高め。

実際ピクセル感を感じないほどの高解像度、そしてスマートグラスなどと違って完全に目元を覆うので没入感がエグいです。

ちなみに前回レビューしたG3 Maxは46で相当高いんですが、配信サービスをメインで使おうと思うと、4Kで観れるサービスも多くありながらなんだかんだFHDがメインなので、FHDで十分に感じます。

画面サイズはちょっと小さくなったような、変わらないような。比較対象としてFOV、つまり視野角を見てみると52、G3 Maxでは65だったので小さくなっています。ちなみにスマートグラスのXreal Air 2や2 Proは46、Air 2 Ultraは52、Rokid Maxは50です。

スピーカー

スピーカーは低音が弱くてシャリっとした音色。ちょっと耳に刺さってあまり良くないですが、かなり立体的でバリバリのステレオ感で聴けるので、どこから流れてるんだ?と思っていたらヘッドストラップの丸い部分から流れていました。これは予想外。

より没入感を得たい方は有線イヤホン必須ですが、謎の、脳の方から伝わってくる立体感のあるスピーカー体験は悪くないなと思いました。まぁ、音質としては良くは無いですけど。

ちなみにBluetoothイヤホンで楽しめないのかな?と思って色々な端末で試しましたが、モバイルモニターなどと同様で、基本的にHMD側のスピーカーが優先されるようなので、音が聞けなかったり、何故かイヤホンとHMD両方から流れたりと、かなり変な感じなので、HMDに有線イヤホンが基本スタイルっぽいですね。音声の出力先を選べるPCとかだと平気だと思いますが・・・。

使用感

充電いらずで使用可能

本端末はスタンドアロン型のHMDではなく、その上バッテリー非搭載です。なので外部出力できる端末が必須になってくるのですが、端末側からの給電で使えるのでARグラスなどと同様、充電する必要がないのが一つ便利ポイントですね。これ一つだけで気軽さが上がるのでかなり重要です。

気軽に使うための工夫として、ヘッドストラップは超簡単に着脱可能となっています。穴に差し込むだけ、外す時は上部にあるボタンを押しながら引っ張れば簡単に取り外せます。

フィット感は凄い、帽子を被るような感覚

モデル協力:りりむ(@lilimgame)

いわゆるHMDって目の周りをぐるっと巻き付けて固定する形式のものが多いですが、この端末は違います。感覚としてはヘッドストラップ部分が帽子のようになっていて被り、ゴーグルを目に当てるような感覚。しかも角度調整できるようになっているので、ちょっと周囲が気になったらフェイスシールドのように上に持ち上げて確認できる。

Maxでは若干重みで前に下がってくる感覚がありましたが、本モデルは本当に軽いので下がる感じも無く、しっかりと締めれば位置を固定できて快適。

重量は本体部分が約233グラム、ヘッドストラップ部分込みで実測値が340グラムとかなり軽いです。ちなみにQuest 3は515グラムらしい。

鼻からも光がもれないような工夫もされていて、マスク部分がラバーで密着感があるので完全に真っ暗になるんですよね。

瞳孔間距離調整でより自分に合うレンズの位置に調整できますし、視力補正も+2~-8までできるので、ほとんどの人が快適に使えるでしょう。

酔いやすい人注意

この端末に限らず、画面が固定されたHMDやARグラスは頭を動かすと同時に画面が僅かに動いてしまうという点から、酔いやすいです。

寝転がったり頭を壁やソファや椅子によりかかった、頭が動かない状態であれば酔うことはないので、いつでもどこでもというのは厳しいかなと感じます。

なのでPCモニター代わりにして作業することも可能ですが、頭を動かす代わりに目を動かして作業しなければいけないので、非常に目が疲れたり、肩が凝ったり。

ゲームで遊ぶのも良い

ゲームももちろん遊べます。UMPCやSteamDeck、DP altに対応したスマホやタブレットであればケーブル一本で大画面で遊ぶことができます。

D4-H1ドングルを使う

D4-H1ドングルを直接使うには、別途HDMIからUSB-Cに出力するアダプターが必要です。D4H1 パッケージには HC2.0というアダプタが付属するようですが、レビューユニットには同封されていなかったので別途送ってもらいました。

このようにアダプターを噛ませることで使用できます。このアダプターは給電もできるので、他の様々なHDMI出力の機種にも対応できそうです。HDMI to USB-Cって意外と無いんですよね、逆はあるんですけど。

D4H1ドングルはいわゆるGoogle TVで、テレビに搭載されているAndroid TVなどと同等です。ネトフリプライムビデオなどのサブスクやYoutubeの視聴ができて快適です。

映像視聴するのみであればやはりリモコンで操作できるこちらがかなり快適に感じます。ただ本体接続・別途リモコンなので、誤って引っ張ったりして端子を傷めないようにしたいですね。

感想

前回のG3 Maxと今回のG3Xを使っての感想ですが、快適度が上がって、スペック的にもバランス良くなったモデルだと思います。相変わらず映像の没入感は非常に高いので、集中して映画やゲームなどを楽しみたい時にはもってこいです。

本当に合わない映画とかでも集中できるので、他が何も見えない体験ってやっぱ強いんだなとも思いました。

あとやはりスピーカーの音質は若干気になるものの、耳により近い位置、かなり立体感のある音響になったのは明らかに改善点ですし、ディスプレイ解像度はG3 Maxから下がりましたが、正直十分だとは感じます。

価格は多分相変わらず高めの価格帯だと思うので、自分の用途に合わせて検討してみてください。

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