ローポリサイバーパンクアドベンチャーって感じのゲーム。アクションや戦闘要素は基本的にありません。グラフィックでジャケ買いのような感覚で買ってしまいました。ローポリで表現された人や都市のグラフィックが、独特でかなりサイバーパンクとマッチしています。
ちょっと野暮ったいザハみたいな建築とか、テスラみたいな自動車があらゆる場面で現れてくるのが見どころ。ゲームエンジンにアンリアルエンジンを採用しているようなので、かなり美麗な描写にスクショ撮りまくりです。
意図的な解像度の下げ方
超美麗な高解像度なグラフィックで表現するにはかなりの労力とデータ容量などが必要となりますがディテールを粗くすることによって背景の高解像度さなどに対して違和感なく表現されてるように感じます。またそういった解像度の下げ方とシナリオもう同期させているように感じます。
明るい未来都市的な空中を飛ぶ車が綺麗に写る都市から、ブレードランナーのように退廃した未来都市のような場所まで様々に経験することができます
基本的には謎解きアドベンチャー
基本的なゲームシステムはポイントアンドクリックのような謎解きアドベンチャーで、VR端末か何かが身体に埋め込まれているのか、あらゆる物や人の情報を読み取る事ができます。またそこそこ行動パターンが多いので、あらゆる物を触りたい人にとってはお触り天国です。
特にゲーム本編には関係なくコーヒーを入れたりおもちゃみたいなやつを飛ばしたりと、デトロイトやヘビーレインのような細かな動きを要求されるわけではありませんが、ゲームのプレイ感覚としてはまあまあ同じような感じです。
なんかよく分かんない…記憶もないし、何をすればいいんだ…みたいなところから始まる定番のパターンなので謎が気になってどんどん先へ進めてしまいます。
ニューロマンサーばりの切り替わり
ハードサイバーパンクアドベンチャーという感じで、あまり細かい設定などの説明などは行われず次々と操作キャラクターと時代が切り替わりながら進んでいきます。
なので少し間を開けてプレイしたりすると記憶が飛んで内容についていけなくなります。ニューロマンサー思い出しました。結局最後まで読めてないですけど。
ストレスの貯まる操作性の悪さ
基本的には全部自分で操作して進めていくのですが、操作性があまりにも悪くかなりストレスが溜まります。というのも海外製のゲームでよくあるスティックを倒した瞬間に動き始めるのではなく、スティックを倒してから少し経ってから動き始めるという仕様になっていて、進みたい場所にうまく進めないことが多くかなりイライラします。
途中途中で差し込まれるミニゲームのようなものも同様の操作感なので、没入感を阻害するようなプレイ感覚が残念です。
一つの長編映画のようなプレイ体験だった
シナリオはかなり硬派な SF 感で表現されていて、良くも悪くも翻訳の荒さが海外ハード SF 小説を読み続けているような感覚になります。また、人間の醜さや報われなさなど様々な要素を包括的に練り上げている展開はひとつの長編映画を見ているような感覚でした。
ただ上記のようにかなりハードな感じなので人を選ぶゲームでは有ると思います。ストーリー重視でSF好きな人におすすめします。
リンク
・steam

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