最近ではドット絵のゲームがが一つのジャンルとして広がったように、PS1のような低解像度3Dゲームが増えてきている。その中での代表作とでも言えるBack in 1995をプレイしました。
これはいわゆる、徹底的にPS1を再現したような作品で、その昔のゲームの操作性の悪さや画面の見辛さまでが、良い意味で一つの体験として作り込まれたゲームでした。
ローポリ・低解像度、ブラウン管風のビジュアルが好き

このゲームは徹底的にPS1風に仕上げられています。更にその上、ブラウン管風シェーダーをオンオフと設定することが出来る。このビジュアルで惹かれた人は、それだけでもう買う価値ありだと思います。
ちなみにもっとPS1風に体験したい方は、シェーダーをオフにしてニンテンドースイッチをブラウン管に接続してプレイするともっといい体験ができそうです。
▲こういうのを使えば多分ブラウン管に出力できる

▲ちなみにシェーダーを使わずに表示するとこんな感じ。見やすいけど物足りなさは感じる

▲テクスチャの貼られ方もマジでPS1で、今のゲームのように綺麗にマッピングされるわけではなく、視点によってところどころ歪んでマッピングされます。あとはアングルを変える際にも、スムーズに画面が回るのではなく引っかかるように画面が回転する。どこまでPS1なんだ。
ストーリーは謎が気になる系

ストーリーは主人公が、「とりあえず良く分からんけどなんか向こうに見えてるタワーに行きてえ!」って主人公がぼやいてから始まります。進んでいくと良くわからない形状のモンスターがうろちょろしてるし、人は医者っぽいやつ一人としか会わないし、BGMはほとんど無いし、良くわからなくてちょっと怖い!って感じです。
ゲームの進行は、出てくるキャラクターとの会話と時折入り込む主人公の独白、そしてフィールドに落ちている手紙のようなもので読み取ります。会話は英語で行われて、かなりハードボイルドみあり。
ゲーム性もまるでPS1

そこまで怖くは無い敵を倒したりスルーしたりしながら、鍵がかかった扉の暗証番号を発見して扉を開けたりしながら進めていくタイプのアドベンチャーゲームで、いわゆるPSのバイオハザード系です。
操作性に関してもPS1のバイオハザードとか、サイレントヒルみたいなタイプで、ボタンを押して進んで、十字キー左右で方向転換のラジコン操作。懐かしいですよね。この難しさ、じれったさがPS1の3D作品の特徴でもあると思います。

▲装備する感じとか、手に入れる感じとか、メニュー画面の感じとか、武器の種類とかもバイオ。あらゆる場面でバイオナイズされてます。

▲油断してたら死ぬけど、まぁそんなにめちゃくちゃ襲ってきたりしないから、逃げたりしながら進めても問題なし。
逆にPS1の作品をやりたくなった

この作品はとにかくPS1好き、バイオ好き、新しい物好き、いわゆるペンシルビルのようなビル好き、屋上好き、な人には凄く刺さる作品ではあると思いますが、なによりこれをプレイした後は逆にPS1の作品をプレイしたくなりました。
多分作者の意図通りなのかもしれませんが、古い見た目のゲームではありますが、新たな視点を得たような不思議な感覚になり、気持ち良い体験です。
ストーリーは個人的にはう~んインディーやなぁって思ってしまいましたが、3時間程度のこのプレイ後の余韻は覚えておきたいなって感じました。
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