久しぶりに新しいソシャゲにハマりました。シナリオにかなりチカラを入れている感じがして、次世代のスタンダードになりそうな設定が非常に良く出来ています。落とし込み方がテイルズのナンバリングタイトルっぽいなぁって感じで楽しんでます。5章までクリアした時点での感想。


ゲームシステムに斬新さは皆無
ゲームシステム的には何の新しさも無く、テイルズっぽさもほとんどない。いまメインストリームのコマンドRPG方式です。逆に言えばソーシャルゲームをやっている人にとって取っ付きやすさはマックスで、なんの疑問も抱かずにプレイできます。
レイドバトルや対人戦、ギルド機能などソーシャルゲーム大定番システムを全部盛り込んでる。他のゲームからの乗り換えを狙っているとも考えられます。
ザワールドのようで、違う
これまでのテイルズオブスマブラ、つまりテイルズオブザワールドシリーズのように他シリーズのキャラクターが沢山出てきます。今回は主人公たちを軸とした物語が有りながら他シリーズのキャラクターがその世界の住民としてうまく物語に絡んでいます。
例えばリオンが騎兵隊の一員だったり、ルークが原作同様親善大使だったり。知っているとニヤリする感じの上手い配置がされているのがグッド。
シナリオにめちゃくちゃ力を入れている
本作の目玉はなんと言ってもシナリオだと思います。かなり力が入ってるように感じます。
設定としてはヴィジョンオーブと呼ばれる装置が世界の各所に配置されていて、誰かが犯罪を犯すとそのヴィジョンオーブに犯罪を犯した映像が映し出され、それをみた人々が断罪を願うと執行者が現れ、その執行者により罪人は罰され何処かに消えるという設定。
ディストピア的監視社会のような設定であり、テレビやネットニュースからSNSで炎上する現在の社会システムとも照らし合わせているようなストーリーが、かなり分かりやすくていい感じ。
誹謗中傷を浴びせ断罪を願う村人と、理不尽なまでに執行を行う執行者を見て正義と悪を問うテーマも、それをソーシャルゲームという媒体で展開させていくのもとてもウマイ。
これまでが原発的エネルギー問題が題材になっていることが多かったが、これからはこういった現代の問題をシナリオに落とし込んだものが多くなってくるのかな?とまで思いました。
4章まではソシャゲとは思えない程のテンポと密度で進んでいくのもグッドですね。5章はちょっとだらっとしていますが、まぁコンシューマでもそういう場面は多々あるので許容範囲。このクオリティを保って最後まで行って欲しい。
キャラクターもかなり個性的
キャラクターもかなり良い。純粋バカの主人公、ちょっとヤンデレ感有るヒロインととにかく口が悪い敵か味方か分からない長身男の三馬鹿トリオの会話はかなりキャラが立っていて漫才のように展開されます。
またコンシューマ本編と同様、ストーリーの合間にスキットも挿入されてかなりボリュームたっぷり。しかもメインシナリオはフルボイスなので、かなり会話が入ってきやすいです。
シナリオで勝負しようとしているのか?
正直ここまでよくできたシナリオなのだから、そこらへんにあるソシャゲとまっっっったく同じシステムなのではなく、何かしらオリジナリティを出して欲しかったが、これまでのテイルズソシャゲがあまりブレイクしなかったのをみてシナリオ一本で勝負しようという方針にしたのでしょうか。勝手に予想しています。
個人的にはギルドと対人戦、マルチバトルは要らないなと思っています。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃとなるので、FGOのように潔く一つのことを淡々とできるようにした方が気が楽でいいですね。
まぁでも戦略通り?シナリオは結構面白いので、まだしばらく続けようと思ってます。テイルズはなんだかんだ好きなんでね。
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